会社員だった僕が、ココナラと出会い、家族との時間を取り戻すまで。

会社員だった僕が、ココナラと出会い、家族との時間を取り戻すまで。

記事
コラム

「パパ、今日仕事ないの?」

平日の昼間、子どもにそう聞かれることがあります。

「あるよ。でも、もう終わった」

すると、

「ふーん」

と言って、子どもはいつものように自分のことを始めます。

たぶん、子どもたちにとっては、
これが普通の「うちのパパ」です。

平日の授業参観にもいる。
習い事の送り迎えもする。
毎日、宿題も見る。
平日の空いている日に家族旅行へ行くこともある。

周りの家族から見たら、
専業主夫に見えているかもしれません(笑)。

でも僕は、デザイナーとして働き、
会社を経営しています。

現在、デザイナーとして仕事をする時間は
基本的に1日3時間ほどです。

そんな今の生活につながる最初のきっかけは、

ココナラで売った、500円のロゴでした。


僕は20年近く、デザイナーとして働いてきました。

会社員時代は管理職になり、人をまとめながら、自分自身もデザイナーとして仕事をしていました。

大きな企業の案件にも関わり、社内での評価も高かった。

仕事は順調でした。

だから、

「会社が嫌だから辞めたい」

と思っていたわけではありません。

むしろ、順調だったからこそ、
このままでも生きていけたと思います。

でも、結婚して、子どもが生まれ、
家族が増えていく中で、少しずつ価値観が変わっていきました。

仕事は、これから先もできる。

でも、

今日の子どもには、今日しか会えない。
子どもが小さい時間は、思っている以上に短い。
仕事で何かを成し遂げることも大切だけど、
家族と過ごす時間を犠牲にしてまで、それを手に入れたいのだろうか。

そんなことを考えるようになりました。

僕が欲しかったのは、

働かなくていい人生ではありません。

デザインは好きです。

仕事も好きです。

ただ、

自分の人生の時間を、
自分で決められるようになりたかった。

それが、独立を考えた一番大きな理由だったと思います。

独立すると決めたとき、
一つだけ自分の中で決めたことがあります。

会社で関わっていたお客様を、そのまま自分のお客様にはしない。

会社の看板も、お客様もないところから、

一度、自分だけでやってみる。

会社にいるから仕事ができるのか。
それとも、自分だから仕事を頼んでもらえるのか。

それを知りたかったんだと思います。

そこで始めたのが、ココナラでした。

最初に出品したロゴデザインは、

500円。

20年近くデザインの仕事をしてきた人間が、
500円からのスタートです。

そして、初めて仕事を納品したときのこと。

完成したデザインを送ると、
画面の向こうのお客様から、

「あなたに頼んでよかった」

という言葉が返ってきました。

たった一言です。

でも、僕にとっては、それまでとは意味が違いました。

会社員時代、僕はもっと大きな仕事をしていました。

世の中の多くの人が知っている企業のデザインにも携わりました。

動く金額も、500円とは比べものになりません。

でも、その仕事の先には会社があり、
営業がいて、クライアントがいて、そのさらに先にユーザーがいる。

自分が作ったものが誰かの役に立っていても、

その人の顔はなかなか見えません。

ところがココナラでは、

自分を見つけてくれた人が、
自分を選んでくれて、
自分に直接お願いしてくれる。

そして、

自分が作ったものを渡すと、

その人から直接「ありがとう」が返ってくる。

500円でした。

それでも、うれしかった。

いや、

500円だったからこそ、
忘れられなかったのかもしれません。

金額では説明できない何かを、
初めて受け取った気がしました。

会社の肩書きがなくても。
会社の名前がなくても。
これまで付き合ってきたお客様がいなくても。

自分の仕事で、知らない誰かを喜ばせることができる。

その人が、

「あなたに頼んでよかった」

と言ってくれる。

それまで20年近くデザイナーをしてきたのに、

そのとき初めて、

「自分は、一人でもデザイナーとして生きていけるのかもしれない」

と思えました。

あのお客様からの感謝の言葉は、

ロゴへのお礼だったと思います。

でも僕にとっては、

会社の外へ一歩踏み出すことを許してもらったような言葉でした。

そこから、少しずつ人生が動き始めました。

500円だったロゴは、
やがて1万5,000円になり、
3万円、5万円、8万円、
そして10万円になりました。

実績は1,000件を超えました。

ランキング1位になりました。
PRO認定をいただきました。
ココナラの公式講師として、
今度は自分の経験を人に伝える側にもなりました。

でも、

それが僕にとっての「人生が変わった」ではありません。
数字だけなら、履歴書に書いて終わりです。

人生が変わったことを実感するのは、

もっと普通の日です。

ある日、学校から連絡がありました。

子どもが熱中症で倒れた。と

その連絡を受けて、

僕はすぐに駆けつけることができました。

「会社を抜けてもいいでしょうか」

と誰かに聞く必要もない。
上司に事情を説明する必要もない。
仕事の予定と、子どものどちらを優先するのか迷う必要もない。

ただ、父親として、すぐに子どものところへ行く。

それができました。

そのとき、

僕が欲しかった「自由」って、

こういうことだったんだと思いました。

好きな時間に起きられるとか、
平日に遊べるとか、
そういうことだけじゃない。

自分にとって本当に大切な人に何かあったとき、
迷わずすぐに行動を起こせる環境。

それも、僕が欲しかった働き方でした。

もちろん、特別な日だけではありません。

平日の授業参観にも行けます。
習い事の送り迎えもできます。
毎日、子どもの宿題を見ることもできます。

「これ分からない」

と言われたら、一緒に考える。

学校であったことを聞く。
何でもない話をする。
家族旅行も、土日や連休だけに縛られなくなりました。
予定を調整して、平日に行くこともできます。
混雑を避けられて、料金も安い。
同じ家族旅行でも、使うお金も時間も変わりました。

一つひとつは、

ものすごく地味なことです。

でも、

僕が人生を変えたいと思った理由は、
こういう時間を手に入れるためだったんだと思います。

会社員だった頃は、
仕事の予定を先に入れて、
空いているところに家族との時間を入れていました。

今は逆です。

家族と自分の人生が先にあって、
その中に仕事があります。

それでも、大好きなデザインの仕事を続けられている。

僕にとっては、それが何よりうれしいです。

会社員だった頃の僕は、
大きな仕事を任せてもらえるデザイナーでした。

ココナラを始めて、
自分の名前で選んでもらえるデザイナーになりました。

そして今は、

自分がどう働き、どう生きるかを、
自分で決められる父親になりました。

だから僕にとって、
ココナラで人生が変わった瞬間は、

ランキング1位になった日でも
PRO認定された日でも
1,000件を達成した日でもありません。

もっと小さなところにあります。

500円のロゴを誰かが買ってくれて、

自分の仕事に直接、

「あなたに頼んでよかった」

と言ってもらえたこと。

あのとき初めて、
会社という場所の外にも、
自分の人生があるかもしれない。

そう思えました。

あの500円がなかったら、

独立する勇気も、
今の会社も、
今の働き方も、
今こうして家族と過ごしている時間も、
なかったかもしれません。

そして今日も、

子どもから聞かれる

「パパ、今日仕事ないの?」

僕は答えます。

「あるよ。でも、もう終わった」

この何気ない会話が、

僕にとってはランキング1位よりもずっと大きな成果です。

2019年にココナラで売った500円のロゴ。

あの500円から、
僕の仕事は変わりました。
働く時間が変わりました。
家族との時間が変わりました。

そして、

仕事に人生を合わせる生き方から、
人生に仕事を合わせる生き方へ変わりました。

ココナラで僕が手に入れたものは、

仕事だけではありません。

自分の人生の時間を、自分で選べる生き方でした。
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