こんにちは、ノブです。
私は長く企業の人事・採用の仕事に携わり、現在はフリーランスとして法人向けの人事・採用支援をしながら、ココナラでキャリア相談や就職・転職相談などのサービスを提供しています。
今回は、ココナラアワード「マイストーリー賞」へのエントリーを機会に、そんな私とココナラの話を書いてみようと思います。
はじめに
「人事の仕事って、なかなか愚痴を言える相手がいない。
だったら、自分が聴けたらいいのかも・・・」
そんな思いから、2022年にココナラで相談サービスを出品しました。
ところが、思うように購入にはつながらず、しばらくして出品を取り下げることにしました。
それから約4年。
さまざまなサービスを提供してきた今、もう一度、人事担当者向けの相談サービスを出品しました。
少し時間をさかのぼって、ココナラとの出会いから振り返ってみたいと思います。
2019年に登録「だけ」してみたココナラ
ココナラに初めて登録したのは、2019年でした。
2018年、以前からお世話になっていた先輩が亡くなり、仕事やプライベートでもいくつかの出来事が重なるタイミングでした。
そんな出来事が重なる中で、自分自身のこれからの働き方について考えるようになりました。
そして、いつか自分のやりたいことを、自分なりの形で仕事にしてみたいと思うようになりました。
いろいろな方に話を伺う中で知ったのが「ココナラ」でした。
早速登録したものの、何をサービスにすればよいのか、具体的には決まっていませんでした。
その後、別の副業をすることになり、ココナラでは何も出品しないまま、数年が過ぎました。
お客様としてサービスを利用したことが、出品のきっかけに
2022年、再びココナラに関心を持つようになりました。
ふとしたきっかけで「あれ、ココナラに登録してるから使ってみよう」と思い、ある出品者の方の相談サービスを購入しました。
この方は、私の話をとても丁寧に聴いてくださり、必要なところでは適切な助言もしてくださいました。
話を引き出すタイミングや、ちょっとした言葉のかけ方。
近すぎず、遠すぎない距離感。
話したあとにふっと感じる「あ、次に進めるかも」という感覚。
その方と話しながら、自分がこれまで人事の仕事で大切にしてきたことにも、どこか通じるものを感じました。
「自分も、こんなふうに誰かの話や愚痴を伺うサービスを提供してみたい。持っている資格や経験も活かせそうだし、チャレンジしてみようかな」
そう思い立って、出品するサービスを考え始めました。
当時のブログ(現在は非公開)には、出品の動機として、「この方みたいな素敵なサービスを皆さんに届けられたら」と書いていました。
そして、最初に思い浮かんだサービスは、冒頭にも書いた人事担当者向けの相談でした。
人事は、社員から相談を受けることの多い仕事です。
一方で、人事担当としての自分自身の悩みや、仕事上で困っていること、時にはこぼしたい愚痴を社内で話すのは難しいことがあります。
社外の人に相談しようとしても、会社や組織の事情、人事という仕事ならではの難しさをどこまで分かってもらえるのか、そう考えると、二の足を踏んでしまうこともあります。
また、自分が抱えている問題を、他の会社ではどのように解決しているのか。そんなことも、社外につながりがなければ、なかなか聞く機会がありません。
私自身、人事の仕事をしていたときは、そんなことを感じながら過ごしていました。
同じ人事の仕事を経験してきた自分なら、人事担当者が抱える仕事上の問題や悩み、そして、なかなか人には話せない愚痴や思いも含めて、気兼ねなく話してもらえる相手になれるかもしれない、と考えたのです。
そこで、2022年12月、人事担当者向けの相談と、仕事の悩みを聴くサービスを始めました。
出品してみたが、思った通りに進まなかった日々
初めて購入いただいたのは、電話での相談でした。
短い時間でしたが、自分のサービスを購入してくださる方がいることは、印象に残る経験でした。
ただ、人事担当者向けの相談は、なかなか購入につながりませんでした。
そこで一度取り下げ、別のサービスを考えることにしました。
考える中で「これだ」と思ったのが、就職や転職をサポートするサービスです。
私はこれまで、採用担当として数多くの面接を行い、採用の仕組みづくりなど、採用活動全体にも関わってきました。
応募書類を読みながら、「もっとこうしたら、その方の魅力や強みが伝わるのに」と感じることもありました。
そして何より、採用の現場で面接や面談を通じて、さまざまな方とお会いし、対話を重ねてきました。数えてみたら、多い年では年間300人以上もいて驚いたこともありました。
そう振り返る中で、これまでの経験や感じていた思いを活かして、就職や転職での困りごとや悩みに対して、もっと具体的な形でサポートできるのではないかと思いました。
ただ、会社の中で多くの経験を積んでいても、個人のお客様に直接サービスを届けるのは、また別のことでした。
出品を始めたころは、販売実績やランクが気になり、価格を抑えながら実績をつくろうとしていました。
お客様の期待に十分応えられず、厳しい評価をいただいたこともあります。当時は、その理由をすぐに理解できたわけではありません。
そのときのやりとりを振り返る中で、お客様が何を求めていたのか、もっと丁寧に確認できたのではないか、と思うこともありました。
その経験から、一つひとつの対応を振り返りながら、お客様との関わりを少しずつ変えていきました。
購入前に、お困りごとや相談したい内容を確認すること。
ビデオチャットの設定や、つまずきやすい点を事前に案内すること。
サービスの進め方をお客様にわかりやすく説明することなど、お客様との一つひとつの対話を通じて、少しずつ見直してきました。
そして、対話を通じて、お客様一人ひとりの経験や考え方を、より丁寧に理解するようになりました。
例えば面接対策では、これまで何を経験し、どんなことを考えてきたのかを、対話を通じて一緒に整理し、その人らしい話し方や答え方を考えるようになりました。
お客様との対話に自信が持てたころに、キャリアコンサルタントの資格を活かすために、キャリア相談にもサービスを広げていきました。
最初に考えていたサービスとは違う形になりましたが、『人の困りごとや悩みを聴く』ということは、ずっと出品サービスの中心にありました。
ふっと景色が変わる瞬間に立ち会う
ココナラでお客様と向き合う中で、印象に残っていることがあります。
最初は不安や緊張を抱えていた方が、対話を重ねるうちに、ふっと息をつくような瞬間です。
面談の中で、お客様自身が何かに気づいたとき。
これまでとは違う視点から、ご自身のことを話し始めたとき。
そして、これまでの経験を振り返ったり、これからのことを話し始めたりしたとき。
何かが解決したわけでも、答えが出たわけでもありません。
それでも、お客様がそれまでとは違う視点にふれたとき、目の前の景色が少し違って見えるようになる。
そんな瞬間に立ち会えることが、印象に残っています。
もちろん、内定や選考通過といった結果にもこだわっています。
それと同じくらい、結果だけでは測れない時間や気づきも大切にしたいと感じるようになりました。
お客様が何を考え、どう選択するか。その答えは、お客様ご自身のものです。
私は、その方がご自身の経験や思い・考えを整理し、納得して選ぶことができるように、一緒に考えていきたいと思っています。
お客様がご自身の考えや思いを整理し、納得して次の一歩を考えていく。
そんな過程に関わらせてもらえることも、私にとって、このサービスを続ける大切な理由になっていきました。
「少し立ち止まって考える時間」も大切にしたい
そんな中で以前、面接対策をお手伝いした方から、転職が決まったと連絡をいただいたことがありました。
転職が決まったときは「よかった!」と喜んでいたのですが、しばらくしてその方から、入社した会社を退職したのでまた相談したい、というメッセージが届きました。
その後のご相談でお客様は、実際に入社してみると、面接では気づかなかったことがあった、と話してくださいました。
そのお話を伺いながら、私は改めて考えました。
そのときには納得して選んだ仕事でも、実際に働いてみると、想像していなかったことが起こる場合があります。
だからこそ、転職が決まることだけでなく、その方が自分で考え、納得して選択する過程に、もっと丁寧に関わることはできないだろうか。
そうした経験もあり、今のサービスでは、お客様ご自身の判断や選択を、立ち止まって一緒に考えることをより大切にするようになりました。
例えば「30日間就職転職サポート」では、内定を承諾する前に振り返る機会を設けたり、タイミングを見ながら、活動を通じて得たものを一緒に整理したりするようになりました。
結果を出すことだけ、早く答えを出すことだけが、その方にとっての支援ではない。
ときには、少し立ち止まって考える時間も必要なのだと思っています。
フリーランスとして働く転機にあったココナラ
それまでも副業や個人活動として仕事をしていましたが、2024年10月から、私は会社を辞め、フリーランスとして独立しました。
独立を決めた理由はさまざまあり、ココナラだけがきっかけだったわけでもありません。ただ、ココナラでの経験が、フリーランスとして仕事をしていくことへの自信の一つになったのは確かです。
ココナラを通じて知ったのは、会社の名前や部署、役職ではなく、私自身を選んで相談してくださる方がいる、ということでした。
そして、一度ご利用いただいた方が、しばらくして「また相談したい」と連絡をくださる。
そうした一つひとつの経験が、
独立を考えるうえで、私の背中を少しずつ押してくれたのだと思います。
会社員時代は、平日の夜や休日にココナラのお客様と向き合っていました。それはそれで、無理なく続けられていた働き方です。
独立してからは、平日の日中にも相談を受けられるようになり、お客様と向き合うための時間をより広く確保できるようになりました。
そして、会社員として人事の仕事をしていたころは、会社の方針や組織の立場も踏まえながら、社員の方々と向き合ってきました。
今は、法人向けの人事・採用支援に加えて、ココナラを通じて個人のお客様とも直接関わっています。
サービスの種類も、関わる方々も、少しずつ広がってきました。
立場や関わり方は違いますが、それぞれの場面で自分に何ができるのかを考えながら、仕事を続けています。
もう一度「人事担当者」向けの相談サービスを出してみた
フリーランスになって3年目に入った最近、人事の仕事について、何人かの方とお話しする機会がありました。
そこで伺ったのは、所属する会社の組織や制度に関する疑問や、自分自身の仕事の在り方についての悩みでした。
社内では話せる相手が限られていて、どうしたらいいか分からないまま一人で抱えてしまった。社外に相談しようとしても、会社や組織のこと、仕事の事情を理解してもらえるのか不安だった。
そんなお話を伺いながら、一緒に考えたり、私自身の経験をお伝えしたりしました。
そうしたお話を伺う中で、改めて過去から続く「人事への思い」を思い出しました。
人事として、会社や組織、そこで働く社員の方々と向き合ってきた日々。
人事という仕事で、私は「人生の交差点」のような場所に立っていたのだと感じています。
会社の中で、誰かの人生が少し動くところに立ち会い、ときには一緒に考え、ときには会社の決定を伝える。
どの場面にも決まった正解があるわけではなく、人事としての一つひとつの判断や関わりが、誰かの人生に触れていることを感じてきました。
期待に応えられないことも、誤解されることも、そして、矢面に立つこともありました。
そんな仕事をする中で、私自身も孤独を感じることがありました。
社内でも相談しづらいことがある。
社外の人に話そうとしても、簡単には話せない。
でも、そんななかでも動かなければならない。
だからこそ、そうした思いや悩みを、一人で抱えずに話せる相手がいたらいいのに、と感じていました。
そして、ココナラでは面接対策やキャリア相談を通じて、さまざまな方のお話を聴いてきました。
人事としての経験に加えて、個人のお客様と向き合う経験を重ね、キャリアコンサルティングの学びも続けてきました。
そんな今の自分だったら、以前とはまた違った形で、人事担当者の方々のお話を聴けるかもしれない。
そう考えて、「人事担当者が安心して仕事の相談や壁打ちができる」サービスとして、もう一度出品することにしました。
やってみたから、見えてきたこと
ここまで書いて振り返ると、私のココナラでのストーリーは、あちこち回り道をしながら進んできたように感じました。
やりたいことがあったから始めてみた。
でも、始めてみたことで、やりたいことはもっと広がっていきました。
ココナラは、私にとって、自分の経験や専門性をどう活かせるのか、実際のお客様との関わりを通じて考え、試してこられた場所です。
そして、その答えは今も一つに決まっていません。
私自身の経験も、サービスの進め方も少しずつ変化しています。
初めてご相談いただく方にも、もう一度訪ねてくださる方にも、今の自分にできる、よりよいサービスを届けたい。
これからも、お客様との一つひとつの出会いを大切にしながら、自分にできることを考え続けていきたいと思います。
私のココナラでの歩みは、
始めてみて、立ち止まって、考えて、また進んでみる。
その繰り返しでした。
そして今でも、その途中にいるのだと思います。
これからココナラで何か始めようとしている方、うまくいかずに立ち止まってしまった方にも、私の経験が何かの参考になればうれしいです。
最後に
私のサービスをご購入くださったすべてのお客様、ココナラでの出品やサービスについて、親身に相談に乗ってくださった出品者の方、そして、交流ややりとりを続けてくださっているすべての出品者の方に、この場をお借りしてお礼申し上げます。
そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。