仕事の喜びは何処にある

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コラム
(ちょっとの気づきで仕事が変わる)

「どうやったら仕事がうまくいくか?」
誰でも持っているこんな悩みから、このタイトルに辿り着いたと思います。
悩みを別の言葉で書き換えてみましょう。

「どうやったら仕事を楽しめるか?」
楽しむなんて余裕ない、という方も、まずは「仕事は楽しい」と言ってください。思うだけでなく口に出してください。
楽しくなる理由を探す必要はありません。意味も無く、ただ楽しいと言えばいいのです。楽しいは前に進むエネルギーです。
まずはここからスタートしてみましょう。


仕事の喜びは何処にある

仕事の喜びは、小説の中の、映画の中で隙間を埋めるシーンに似ている。
原料を仕入れて製品を作る、商品を買って店で売る。これは小説のあらすじのようなものだ。

小説を読みたくなったり、映画を見るのは、物語のストーリーを知りたいためじゃない。シナリオに隠された至極の台詞や、ひとコマのシーンに魅了されるためだ。

仕事の喜びもそんなひとコマのシーンにある。
買って作って売って、その中でどれだけ人の心の隙間を埋めるシーンが作れるか、仕事の喜びはそんなシーンの中でつくられる。


今まで色々な仕事をしてきました。その中で飲食に関わる仕事が多くありました。私が小学6年生の時に父親が中華料理店を始め、友達に「ラーメン屋、ラーメン屋」と言われ嫌な思いもしたのに、喫茶店に始まり、中華料理屋、焼き肉屋、牛丼屋と不思議と縁があります。他の業種も経験しましたが、なぜか飲食の仕事に戻ってしまいます。

仕事としては大変な仕事です。体力もいります。それほどお金になる仕事でもありません。世間が休みの日も働かなくてはいけません。

何故だろうか?  「お客さんと接すること」が好き、とも言えます。でもそんな抽象的な言葉よりも、自分の顔がほころぶ瞬間が貴重でした。


小学生の女の子が、何を食べようか選んでいました。メニューの小さな写真に悩み、傍らにいる母親に「これがいい」とせがんでいました。「こんなに食べれるの」と母親は何度も否定しましたが、最後は娘の勝ちです。

テーブルに運ばれてきたラーメンは、思いのほか量があるようでした。でも、女の子の目はキラキラ、長めの箸を不器用に持ち、何から食べようかニコニコしていました。

私はこんな瞬間を見るのが好きだったのかもしれません。
この女の子が来てくれたおかげで全てがうまくいくわけでもありません。でもこの瞬間がとても好きです。仕事を続けられたのは、こんな出来事があったからです。


誰にでもこんな素敵な瞬間があります。
辛い時、忘れていませんか? 思い出してください。仕事のやりがいがどうのこうの、なんて大げさなことは言いません。こんな瞬間を見つけただけでも幸せではありませんか。
私はとてもしあわせになりました。


楽しいは前に進むエネルギーです。
(カーリング ロコ・ソラーレ 本橋麻里さんの言葉)


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