文房具図鑑003「消しゴム」

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 新品の消しゴムってわくわく感がありますね。一片の汚れもなく、カチンととんがった角。使うのがもったいないくらい。
 種類も豊富で、必要もないのについ買ってしまい、いつの間にかふでばこが消しゴムでいっぱいになっていました。
 基本的にはエンピツやシャーペンで書いたものを消すのに使います。たまにボールペンんで書いてしまい、「あ、やばっ。失敗しちゃった」なーんてことも。
 でも、大丈夫。そんなときのために「砂消し」があります。細長い板状をしていて、半分はふつうの消しゴム、もう半分はザラザラとした砂消しとなっています。
 「消す」というよりは、紙の表面を削ってインクをこすり取るものです。
 細かい砂が練り込まれているため、ゴシゴシとやり過ぎてノートを破いてしまったこともよくありました。
 「粘土消しゴム」というものもありました。
 こねたり伸ばしたりと、まさに粘土です。授業中にこねこねと大好きなマンガキャラを作った経験、皆さんにもあるでしょ?
 女子の間でとりわけ人気だったのが「香り付き消しゴム」。花や香水の香りがつけられたファンシー・アイテムです。
 コーヒーやカレーの匂いの消しゴムもありましたっけ。
 学校には「余計な物」を持ってきてはいけないという規則がありましたが、消しゴムはれっきとした文具なので、どうどうと机の上に並べておけました。
 もっとも、「粘土消しゴム」にしろ「香り付き消しゴム」にしろ、きれいに消せはしませんでした。「粘土消しゴム」は授業中の暇つぶし用、「香り付き消しゴム」はトレード用という位置づけだったので、誰もそれを実用品とは見なしていません。
 消しゴムを加工するのも楽しみの一つでした。
 ど真ん中に穴を開けたり、文字や絵柄を彫って木版にしたり、器用な人になると、彫刻してスーパーカーやヒーロー像を作ったり。
 実用であれ暇つぶしであれ、消しゴムはわたし達にとって必需品だったのです。
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