二十四節季というのはご存じの方も多いと思います。
日本人というのは、そういう季節の節目と一緒に生きています。
もし正月に立てた目標が三日坊主であっても、また立春に立て直せばいいし、それがダメなら春分に切り替えればいいのです。
この「季節を感じる」というのはとても大切なことだと思っています。でもお雛様を出すとか、そういう大層なことはできないですが、食べることが好きなので、1年に一回この季節だから作るという料理はいくつもあります。
例えば一番寒い時期は鍋を作りますよね。その鍋で残った昆布を刻んで、豆やちくわ、こんにゃく、レンコン、ニンジンを入れて炊きます。もちろんスーパーに行けばお手軽で美味しいフジッコがあるのですが、それは他の季節に買うことにして、冬は1~2回残った昆布で煮豆をつくります。
コトコトと鍋の中で豆が揺れているのを見ると、このじわじわと味が染みていく時間が大切なんだと再認識します。
最近はどうしてもすぐに結果が出ないと悪いように思われる傾向がありますが、人生は時間をかけないとわからないこともありますし、時間と回数をかけないと習得できない事も多くあります。
毎年この煮豆を見ながら、季節を感じ、人生の時間を感じ、同じことを思うのです。
そしてこの煮豆を食べ終わったら春なんだと楽しみになるのです。