お稲荷さんの祟り

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 稲荷社と呼ばれる御社は数多あり、そのご祭神は稲荷大明神のご眷属であったり、その地の地靈であったり、自然発生的な狐霊であったり等々と多様です。ときには生前力のあった古の権力者や行者ら人靈が「お稲荷さん」として祭神となっている処もあります。故に、一概に「お稲荷さんの祟り」といっても色々で、ご祭神と個別具体的なケースをみて判断しなければ正しい対処ができません。

 家や地域に異様な出来事が相次ぎ「お稲荷さんの祟りかも」と思った場合には、先ずは非礼など原因となったものを取り除き、「祟り」の前に戻すこと。現実的に無理な場合には、できるだけのお供物をして、その道のプロの神職や僧侶に相談して、個別ケースごとに適切な対応をとることが大事です。

 世の中で厄介な人といわれる人間に絡むと対処が大変なことがあるのと同じで、いったん「祟り」発動までに至ったお稲荷さんの靈を鎮めるのは一筋縄ではいきません。原因不明な場合はそれを徹底的に究明し、起こってる現象との因果関係を明確にすることで、突破口が見えてきます。あとはプロと細かく打ち合わせて、有効と思われる手を打ってどんな反応かを見極めることです。

 祟りでも何でもそうですが、原因があって結果が起こっているのはどのケースでも同じなので、その辺を冷静かつ論理的にきちんと検討することが大事です。霊能者のなかには、自身の霊能にばかり頼って、言わば個人の勘で行動する人も多い。昔の時代の霊能者にはそれでも凄い人がいましたが、現代では複雑化している面もあり、霊能者の勘だけではことの本質を見誤ることもあります。

 また、実際には祟りでないものを「祟りだ」としているケースも意外にあります。不幸を何らかのものの所為にすることで、個人の精神的な負担を回避する心理的な動きなのでしょうが、これをすると余計に変な方向へ行くこともあり注意が必要です。その辺は信頼できるプロと現地調査等を踏まえて十分に協議してみるのが大事でしょう。

 いずれにしても本当にお稲荷さんの祟りであれば、まだ初期段階であれば狐霊を慰撫することで、何とかなるケースがありますが、大部祟りが進行している場合には、大規模な祭祀や修法が必要になるケースもあります。祟りじゃないかと思ったら、先ずは自身で原因と結果を整理し、そのうえでプロに頼んで対処を探っていくのが賢明です。プロであれば緊急避難的な対処も可能ですので、先ずは礼節をもってお願いしてみることです。

 その際には、ただ単に「困っています」だけではダメです。確りと最初から事情を説明し、判断材料を伴った問いかけをすべきです。プロは自身一人で手に負えるか否か、何人かと協力したほうがいいか、現時点で対応できそうなケースか否か等々を判断しなければ、きちんとした応答はできません。責任をもった回答ができず、判断がつかないものはスルーするしかないのです。前述した礼節とはその辺を含んだことになります。九拜







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