ソーシャルディスタンスカルチャー

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今回の感染症災害をもって、人は、社会は地震や台風に加え「感染症」という新たな災害を " 隣り合わせの危機 " として認定せざるをえなくなった。

つまりコントロール不可能な自然災害のようなものと同列に扱わなければならないものがまた一つ増えたわけだ。台風が人間に " 忖度 " してその進路を変えることがないように、ウイルスにたいする緊急事態宣言の期間という " 人間の都合 " は、どれほど声高に宣言しようと「方便」の域をでることはない。

今現在の新型コロナウイルス(COVID-19)が終息したところで「COVID-20」や「COVID-RE:19」となって再び感染症災害に見舞われることは十分考えられるし、また、今回の事態を俯瞰し、新たなリスクの危険度が他のリスクの危険度と比して具体的、データ的にどうなのかといったことより、メディアの最前面での露出のされかた、情報の数量のほうが世間の合意に大きく影響しているような傾向も確認できた。

そう考えると、これはもう発想をシフトし、観念や社会の構造を新型コロナウイルス(COVID-19)前に戻そうと抗うより、感染症災害ありきの " New Normal " の開発に割り切った方が効率的で建設的ではないだろうか。

地震や台風が不可避の日本列島において、それらを受容しつつダメージコントロールを考えた文化が醸成されたことは、持続可能なスタイルの模索として先人たちが行き着いた結論であったろう。現在を生きる私達もまた、感染症災害という厄介な隣人、あるいは――穿った見方ではあるけれど――インフォデミックという社会的傾向と共存しつつ被害を最小化する方策、「文化化」に、スピード感をもってアイデアを出すべきだと考える。

夫や妻の浮気も、今やモラルハザードに加えバイオハザードの側面をもつようになったのだ。新型コロナウイルス(COVID-19)以前の状態にもどすことは、もはや " Return to Normal " ではないし、そんな「普通」はもう通用しないだろう。

後に、この感染症災害によってコミュニケーション様式が、社会構造が変わったと歴史に記されるかもしれない時代を私達は生きていると思う。
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