■トリートメントとは?
トリートメントとは、髪の毛の内部まで有効成分を浸透させて、健康になるように導いてくれるヘアケアのことです。
基本的に、トリートメントは髪の毛に良いとされるさまざまな成分を組み合わせて作られています。
それによる髪の毛の内側を補修することが目的です。
正確に言うと、トリートメントでは、キューティクルや髪の毛の内部を修復することはできません。
補修が目的ですが、修復はできないということですね。
使い慣れている方は、リンスとトリートメントを併用する方もいます。
シャンプーのあとにトリートメントをして、内側にうるおいを与え、最後にリンスで髪の毛に膜を張るのがていねいなやり方です。
(※この順番を逆にしてしまうと、トリートメントの効果が薄れるので気をつけてください)
さらに、洗い流さないトリートメントもあり、それを「アウトバス」と呼んでいます。
逆に、お風呂の中で洗い流すトリートメントを「インバス」と呼ぶことがあります。
■トリートメントの主な成分
トリートメントの主な成分をお伝えします。
少し専門的ですが、トリートメントの成分にこだわりたい方は、ぜひスクショ(メモ)しておいてください。
・カチオン界面活性剤
主に市販のトリートメントの主成分です。
髪の毛の表面は、通常マイナスに帯電しているので、プラス部分を持つカチオン界面活性剤は吸着しやすく、髪の毛の表面に膜を形成します。
静電気を防止して髪の毛のダメージを軽減するとともに、膜によって毛髪を保護する役割があります。
・シリコン
成分表記としては「ジメチコン」や「シロキサン」や「シクロメチコン」などです。
髪の毛の表面をコーティングして、ダメージの広がりをおさえ、髪の毛の成分が失われるのを防いでくれます。
シリコン以外の樹脂も同じような働きがあります。
・アミノ酸
タンパク質の構成要素で、傷んで失われた髪の毛のタンパク質を補修します。
・PPT(ポリペプチド)
アミノ酸がいくつか集まったもので、アミノ酸と同様に失われた髪の毛のタンパク質を補てんします。
ダメージによって失われた内部の隙間に入り込むことで、補修する効果があります。
・植物オイル
ホホバオイルやシアバターなどです。
髪の毛の表面に油分を補給し、コーティングして、指通りを改善したり髪の毛のまとまりをよくします。
・パンテノール
水溶性のピタミンで、髪の毛の保湿効果が期待できます。
・セラミド
もともと髪の毛の内部にも存在する成分で、水分を集める作用があります。
さらに、傷んで隙間のあいた髪の毛の内部に、水や栄養分を運び込む役割を果たします。
髪の毛に自然なハリや弾力を蘇らせてくれます。
■ヘアパックの働きと成分
「ヘアパック」と聞くとなんとなく想像がつくと思いますが、ヘアパックとは、まさにネーミング通り、髪の毛につけて数分間置くアイテムのことです。
つまり、トリートメントです。
わかりやすくお伝えすると、トリートメントというカテゴリーの中にヘアパックというものがあるということです。
通常は濡れた髪の毛につけますが、髪の毛につけたらそのまま放置するか、もしくは、ホットタオルやシャワーキャップなどで頭を覆いながら数分置くことでより効果が期待できます。
ちなみにこれは「ヘアマスク」と呼ばれているアイテムもほぼ同じです。
使い方も同じで、効力もほぼ同じと思っていただいて大丈夫です。
簡単にお伝えすると、トリートメントが強力になったものが「ヘアパック」=「ヘアマスク」ということです。
いずれにしても、髪の毛の内部に有効成分を浸透させて、うるおいを保つことが目的です。
ヘアパックの成分は、お肌につけてもよいもので構成されていることが多いです。
代表的な成分は
・ホホバオイル
・シアバター
・セラミド
・はちみつ
・コラーゲン
・ケラチン
・ヒマワリ種子油
などです。
また、頭皮の汚れを吸着するために開発されたヘアパックもあります。
頭皮用ヘアパックは、泥や海藻成分、消臭効果がある緑茶やカテキンなどが配合されていることもあります。
■ヘアパックの効果的な使い方
ヘアパックの効果的な使い方をお伝えします。
①シャンプー後にタオルドライで、髪の毛の水分を吸収する。
(髪の毛に余計な水分があると、ヘアパックが流れ落ちてしまう)
②ヘアパックを、傷みが出やすい毛先部分を中心につける。
(髪の毛の内部まで浸透させるため、もみ込むように塗布する)
③コームで伸ばし、全体に行き渡らせる。
④ヘアパックを浸透させるため、蒸しタオルで頭を包む。
(蒸しタオルを巻いたまま最低10分間放置し浸透させる)
⑤時間が経過したら最後にお湯で洗い流す
以上です。
※ヘアパックに限らず、トリートメント全般でこのやり方を使っていただいても問題ありません。
ぜひ参考にしてみてください。
ではまた!