「ホームページのログイン情報が、社内の誰にも分からない」
ご相談のなかで、とてもよく聞く言葉です。
前の担当者が退職した、作ってくれた会社に連絡がつかない、という事情はさまざまです。
前任者のパソコンに書いてあったはずが、そのパソコンはもうない。
調べ直すことはできますが、まとめた紙が1枚あれば数分で済むことに、何日もかかってしまいます。
書く内容は難しくありません。1時間あれば埋まります。
■なぜ1枚にまとめるのか
ホームページは、いくつもの契約とアカウントの組み合わせで動いています。
ドメインはA社、サーバーはB社、メールはC社、作ったのはD社、ということも珍しくありません。
作った当時は担当者の頭の中でつながっていても、その人がいなくなると会社には何も残りません。
しかも、困ったときに初めて気づくのがホームページの怖いところです。
■書いておく6つの項目
1. ドメイン
ドメイン名、契約している会社、管理画面のURL、有効期限、名義(自社か、制作会社か)。
名義が制作会社のままだと、その会社との縁が切れたとき、自社では手続きできません。
2. サーバー
契約している会社、管理画面のURL、更新日、支払い方法。
支払いに使っているカードの有効期限も書いておくと安心です。
3. サイト本体
管理画面のURL、管理者の権限を持っているのは誰か、使っているテーマ。
退職した人のアカウントが、管理者の権限を持ったまま残っている例もよく見かけます。
4. メール
メールの契約先(サーバーと別のこともあります)、使っているアドレスの一覧、設定情報の保管場所。
5. 外部サービス
アクセス解析、Search Console、SNS、予約やフォームのサービスなど。
大切なのは、それぞれが誰のアカウントにつながっているかです。
担当者の個人アカウントで作られていると、退職と同時に誰も入れなくなります。
6. 相談先
作った会社、保守を頼んでいる会社、契約の範囲。
■パスワードはこの一覧に書かない
ここだけは注意してください。
パスワードそのものを一覧に並べると、一覧が漏れたときに全部をまとめて渡すことになります。
パスワードは専用の管理ソフトや、別の場所(紙で金庫など)に保管し、一覧には「どこに保管しているか」だけを書きます。
一覧は鍵そのものではなく、鍵のありかを記すもの、と考えてください。
■置き場所と、見られる人
・少なくとも2人が見られること
・退職しても消えない場所であること(個人のパソコンや個人のクラウドは避ける)
紙に印刷して金庫に入れる方法も、小さな会社では有効です。
紙でもデータでも構いません。担当者が不在でも、会社の誰かがたどり着けることが大事です。
■やりがちな失敗
・作ったきり見直さない(年に1回、見直す日を決めましょう)
・「詳しい人がいるから大丈夫」と思っている
・制作会社に全部任せて、自社では何も持っていない
■分からなくなっている方へ
私の保守サービスでは、お引き受けするときに、ドメイン・サーバー・SSLの状態を確かめるところから始めます。
ほかの会社が作ったサイトにも対応しています。
毎月欠かさずサイトを確認し、期限や気になる点は毎月の報告でお伝えします。
WordPress保守を月額で代行し毎月報告します