メールを送っても返事がない。
電話がつながらない。
制作会社のホームページ自体が消えている。
自社のサイトとメールだけが、相手の状況が分からないまま動き続けている。
このご相談は、毎年のようにいただきます。
小さな制作会社や個人の制作者は、代表1人が窓口のことも多く、その人が動けなくなると、会社ごと連絡が止まってしまうことがあるからです。
新しい依頼先を探すのは、少しあとで間に合います。
先に確かめたいのは、「失ったときに取り返しがつかないもの」です。
■先に守る順番
1. ドメインの名義と期限(今日)
ドメインは、サイトのアドレスであり、会社のメールアドレスの後ろ半分でもあります。
ドメインの検索サービス(WHOIS)に自社のドメインを入れると、名義、有効期限、管理している会社が分かります。ログイン情報は要りません。
名義が制作会社で、費用も制作会社が払っているなら、その会社が更新を止めた時点で期限切れに向かいます。
2. 会社のメールがどこで動いているか(今日)
サイトが見られなくなっても営業は続けられますが、メールが止まると受注も請求も止まります。
制作会社が契約したサーバーやサービスでメールが動いている場合、その契約が切れると、ある日突然届かなくなります。
メールの契約先と、名義・支払いが誰なのかを確かめ、必要ならメールの移行先を早めに用意してください。
3. サーバーの契約者と期限(今週)
契約したときのメールが残っていれば、サーバー会社の名前が分かります。
4. 今見えているページを保存する(今週)
サーバーの契約が切れると、サイトは表示されなくなります。
主なページを保存したり、スクリーンショットやPDFで残したりしておくと、作り直すときの手間が大きく変わります。
5. WordPressのログイン情報とデータ(今週)
管理画面に入れるなら、記事のデータを書き出しておきます。
6. 解析やSNSなど、つながっているアカウント(今月)
制作会社のアカウントで作られているものは、権限をもらえないと過去のデータごと見られなくなります。
■相手の状況を確かめる方法
・相手の会社のサイトやSNSの更新が止まっていないか
・法人なら、国税庁の法人番号公表サイトで、登記が閉鎖されていないか
・破産している場合は、官報に公告が出ます。以後の連絡先は破産管財人の弁護士です
いつ、どの手段で連絡し、返事がなかったかを、日付つきでメモしておいてください。
あとで解約の通知を出すときや、引き継ぐときに役立ちます。
■支払いを止めるのは、守るものを移してから
保守費を払い続けている場合、「連絡が取れないから」とすぐに止めると、その費用からサーバーやドメインが払われていたときに、サイトとメールが一度に止まることがあります。
ドメインとメールを自社の手に移してから止めるのが安全です。
■引き継いだあと、同じことで困らないために
・ドメインとサーバーは自社名義にし、費用も自社で払う
・管理情報を1枚にまとめて、自社で保管する
・契約書に、契約が終わったときのデータの引き渡しを入れておく
■何から手を付ければいいか分からない方へ
状況をうかがって、確かめる順番と、各社への問い合わせ方をアドバイスしています。
(メールの移行作業や、法的な交渉はお受けしていません)
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