ある朝、会社のホームページが表示されない。
または、開くと「保護されていない通信」と警告が出る。
故障かと思って調べてみたら、原因は期限切れだった。
こうしたケースは、規模を問わずよくあります。
期限切れは、突然の故障とは違い、事前に案内のメールが届いています。
それでも防げないのは、案内を読む人がいないからです。
■サイトを止める3つの期限
・ドメインの有効期限。
・サーバーの契約と支払い。
・SSL証明書の期限。
1つでも期限を過ぎれば、サイトは正しく見られなくなります。
やっかいなのは、3つの契約先・更新時期・案内の宛先が、それぞれ違うことが多い点です。
■出ている画面から、どれが切れたかを見分ける
・「サイトにアクセスできません」「アドレスが見つかりません」:ドメインが切れている可能性。会社のメールも同時に止まっていれば、ほぼこれです。
・サーバー会社の停止の案内、「403」などの表示:サーバーの契約や支払いの問題。
・「保護されていない通信」「この接続ではプライバシーが保護されません」:SSL証明書の期限切れ。
■ドメインの有効期限(いちばん影響が大きい)
ドメインは、ホームページの住所であると同時に、会社のメールのアドレスの後ろ半分にも使われています。
期限が切れると、ホームページと一緒に、会社のメールまで止まってしまいます。
期限を過ぎても、しばらくは取り戻せる期間があります。
ただし日数はドメインの種類や契約先で違い、遅くなるほど手間と費用がかかります。
その期間も過ぎると、ほかの人が申し込めるようになり、取り戻すのは簡単ではありません。
気づいたら、その日のうちに契約先へ連絡しましょう。
■サーバーの契約と支払い
契約の更新や支払いが止まると、サイトは表示されなくなります。
よくあるのは、支払いのカードの期限が切れていた、請求の案内が迷惑メールに入っていた、というケースです。
停止から一定期間たつと、データまで消される契約もあります。
■SSL証明書の期限
SSL証明書は、通信が暗号化されていることを示すものです。
期限が切れると、ブラウザに警告が出ます。
サイトは動いていても、訪れた人からは「危ないサイト」に見えるので、信用の面では止まっているのと同じです。
無料の証明書が自動で更新される仕組みが増えましたが、その仕組みが途中で止まっていても、誰も気づかないことがあります。
また、証明書の有効期間は、今後段階的に短くなる予定です。
更新の回数が増えるので、手作業で更新している場合は、自動の更新に切り替えておくと安心です。
■なぜ案内に気づけないのか
・案内の届く先が、辞めた担当者のアドレスになっている。
・自動送信のメールなので、迷惑メールに振り分けられている。
・個人のカードで払っていて、カードの切り替えで自動更新が失敗した。
・制作会社が代わりに契約していて、連絡が取れない。
もう一つ見落としやすいのが、案内の宛先が、更新するドメインと同じドメインのアドレスになっている場合です。
ドメインが切れるとそのメールも止まるので、いちばん大事な案内が届かなくなります。
宛先には、別のドメインのアドレスも1つ加えておきましょう。
■今日できる4つの確認
1. ドメインの有効期限:契約先の管理画面に載っています。分からなければ「Whois検索」で自社のドメインを調べると、期限と登録している会社が分かります。
2. サーバーの契約更新日と支払い方法:引き落とし用のカードの期限も、あわせて確認しましょう。
3. SSLの期限:アドレス欄の鍵のマークを押すと、証明書の情報が見られます。
4. 案内が届く宛先:3つそれぞれの登録先が、今も読まれているアドレスかどうか。
いちばん大切なのは4つ目です。
案内が届く先さえ生きていれば、期限切れは防げます。
■よくあるご相談の例
「自動更新にしていたのに、ドメインが切れていた」というケースがよくあります。
多くは、登録していたカードの期限が切れていて、更新の支払いが通らなかったことが原因です。
自動更新の設定と一緒に、カードの期限も見ておくと防げることが多いです。
■自分で確かめるチェックリスト
・3つの期限を、会社の予定表に1か月前の予定として入れている。
・案内の宛先が、今も読まれているアドレスになっている。
・支払いのカードの期限を把握している。
・ドメインの名義が、自社になっている。
・管理の情報を、少なくとも2人が見られる。
■よくある質問
Q. 自動更新にしておけば大丈夫ですか?
A. 支払いが通らなければ更新されません。カードの期限と、案内の宛先もあわせて確かめましょう。
Q. ドメインの名義が制作会社になっています。
A. その会社との縁が切れると、自社で手続きできなくなります。早めに名義を自社へ移す相談をしましょう。
Q. 鍵のマークが出ていれば、SSLは安心ですか?
A. 今は有効という意味です。期限がいつかは、鍵のマークから証明書の情報を開いて確かめます。
■期限の確認もまとめて任せたい方へ
私の保守サービスでは、ドメインの有効期限・DNS・SSLの確認を、毎月の保守の項目に含めています。
毎月欠かさずサイトを確認し、気づいたことは毎月の報告でお伝えします。
(ドメインやサーバーの料金のお支払いは、お客様のご契約のままです)
WordPress保守を月額で代行し毎月報告します