「ホームページの鍵のマーク(SSL)は、1年に1回更新すればいい」と思っていませんか。
その前提が、2026年から変わり始めています。
ブラウザの会社と証明書を出す会社が集まる団体(CA/Browser Forum)は、証明書の最長の有効期間を、段階的に短くすることを決めました。
2026年3月15日から最長200日になり、2027年3月15日からは100日、2029年3月15日からは47日になる予定です。
この記事では、小さな会社のホームページで何が変わるのか、自分で何を確かめればよいかをまとめました。
■何が変わるのか
・2026年3月14日まで:最長およそ1年(398日)
・2026年3月15日から:最長200日
・2027年3月15日から:最長100日
・2029年3月15日から:最長47日
短くなるのは、新しく発行される証明書です。
すでに発行済みの証明書は、そのときの期間のまま使えます。
つまり、次の更新のときから、少しずつ短い証明書に切り替わっていきます。
無料の証明書を出しているLet's Encryptも、今の90日から、2027年2月に64日、2028年2月に45日へ短くすると発表しています。
■影響を受けやすいサイト、受けにくいサイト
影響を受けにくいのは、レンタルサーバーの管理画面で「無料SSL」を設定しているサイトです。
多くの場合、サーバー会社が自動で更新してくれるので、期間が短くなっても手間は増えません。
注意したいのは、次のようなサイトです。
・有料の証明書を買って、自分や制作会社が手作業で入れている
・企業の実在を証明するタイプの証明書(企業認証・EV)を使っている
・サーバーを自分で管理していて、更新の仕組みを自分で作った
・昔の制作会社が設定したまま、だれが更新しているか分からない
1年に1回だった手作業が、年に2回、そして3〜4回へと増えていきます。
更新を忘れると、ブラウザに大きな警告が出て、お客様がサイトを開けなくなります。
■自分のサイトで確かめる3つのこと
1. 今の証明書の期限を見る
Chromeでホームページを開き、アドレス欄の左の印を押して、「この接続は保護されています」から証明書の情報を開きます。
「有効期間」の終わりの日付を控えておきましょう。
2. どこの証明書を、だれが更新しているかを確かめる
サーバーの管理画面の「SSL設定」などを開き、「無料SSL」か、有料の証明書かを見ます。
有料の場合は、だれが更新の手続きをしているかを確かめます。
3. 更新のお知らせメールが、今も届くアドレスに来るかを見る
証明書の会社やサーバー会社からのお知らせが、辞めた人や使っていないアドレスに届いていることがあります。
■有料の証明書を使っている場合
・契約は1年のまま、期間の短い証明書を年に何回か出し直す形に変わる会社が多い
・出し直した証明書は、そのたびにサーバーへ入れる作業が要る
・自動で更新する仕組みが使えるかを、証明書の会社やサーバー会社に問い合わせる
・特に理由がなければ、自動で更新される無料SSLに切り替えるのも一つの方法
有料の証明書を選んだ理由(取引先の指定や、会社の実在の証明など)がある場合は、切り替える前に確かめてください。
■やってはいけないこと
・期限が近いからと、意味の分からない設定を慌てて変える
・切り替えの途中で、古い証明書を先に消してしまう
・「更新しないとサイトが止まる」というメールのリンクから手続きする
証明書の会社やサーバー会社を名乗る、偽のメールもあります。
手続きは、メールのリンクではなく、いつも使っている管理画面から行いましょう。
■更新のあとに確かめること
・アドレス欄の印から証明書を開き、期限の日付が新しくなっているか
・「http」で打っても、「https」のアドレスに移るか
・お問い合わせフォームなど、主なページで警告が出ないか
・スマホでも開いて確かめる
■頼むときに伝えること
・ホームページのアドレス
・サーバーの会社名と、ドメインをどこで取ったか
・今の証明書の種類(無料SSLか有料か)と、期限の日付
・更新のお知らせメールが届くアドレス
・これまでだれが更新していたか
この5つが分かれば、自動での更新に切り替えられるか、すぐに見当がつきます。
■自分で確かめるチェックリスト
・証明書の期限の日付を控えた
・無料SSLか有料の証明書かを確かめた
・だれが更新しているかを確かめた
・お知らせメールが届くアドレスを見直した
・期限の1か月前に、予定表へ確認の予定を入れた
・更新のあと、期限の日付が新しくなったのを見た
■よくある質問
Q. 無料SSLなら、何もしなくて大丈夫ですか?
A. 多くの場合、サーバー会社が自動で更新するので大丈夫です。ただ、ドメインの設定を変えたあとなどに、更新が止まることがあります。期限の日付をときどき見ておくと安心です。
Q. 有料の証明書の料金は上がりますか?
A. 会社によって扱いが違います。契約は1年のまま、期間内に出し直す形にしている会社が多いようです。ご契約の会社の案内を確かめてください。
Q. 期限が切れると、どうなりますか?
A. ブラウザに警告が出て、ほとんどの人はページを開かずに引き返します。お問い合わせフォームも使えなくなります。
Q. なぜ短くするのですか?
A. 証明書が盗まれたり、まちがって発行されたりしたときに、使える期間を短くして被害を小さくするためと説明されています。
Q. 今すぐ何か作業が必要ですか?
A. 慌てる必要はありません。まずは期限の日付と、だれが更新しているかを確かめるところから始めましょう。
■任せたい方へ
ご自分で期限を確かめ、更新の仕組みが分かる方は、この手順で十分です。
「だれが更新しているか分からない」「有料の証明書の入れ直しが負担」という方には、WordPressサイトの保守をお受けしています。
証明書の期限も含めて、毎月サイトの状態を確かめます。
WordPress保守を月額で代行し毎月報告します