「毎日頑張っているのに、なかなか試合に出られない」
「最近、ラグビーの話をしなくなった」
「励ましたいけれど、何と言えばいいか分からない」
ラグビーを頑張るお子さまを見て、そんな思いを抱えている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本人が努力していることを知っているからこそ、力になりたい。でも、どこまで聞いていいのか、何を伝えればいいのか迷う。
今回は、試合に出られない時期を経験した選手の立場から、私の考えをお伝えします。
私はラグビーを23年間続け、そのうち7年間、トップリーグ・リーグワンの環境でプレーしてきました。ポジションはセンターです。
プロ入りから最初の3年間で、出場できたのは2試合でした。
それまでは、試合に出ることが当たり前でした。しかし、プロの環境では、これまでの自分の強みが通用しませんでした。
悔しくて、コーチに毎日のように話を聞きに行きました。自分に何が足りないのか、何を変えればいいのかを考え続けていました。
その経験から、伸び悩んでいる選手と話すときには、まず「本人が何に困っているのか」を知りたいと思っています。
本人も頑張りたい気持ちはある。でも、何を頑張ればいいのかが分からなくなっているかもしれません。
技術に悩んでいるのか。自信を失っているのか。自分に求められる役割が分からないのか。
同じ「試合に出られない」という状況でも、抱えている悩みは一人ひとり違うと思います。
声をかけるときには、例えば、こんな聞き方はどうでしょうか。
「今、ラグビーで一番困っていることは何?」
「自分では、どんなところを良くしたいと思っている?」
「何か手伝えることはある?」
一度に全部聞く必要はありません。話したそうなときに、一つ聞いてみる。それくらいでもいいと思います。
うまく言葉にできない日や、今は話したくない日もあるはずです。その場ですぐに答えを出そうとせず、本人のペースで話せる余地があるといいのではないでしょうか。
そして、本人が話してくれたら、その内容を一緒に整理してみてほしいと思います。
私の場合、変わるきっかけになったのは、コーチに「このチームのセンターには、どんな選手が求められているのか」を聞いたことでした。
大学までは、フィジカルや突破力が自分の強みでした。でも、プロの環境では、それだけでは通用しませんでした。
そこで、スキルやサポート、ディフェンス、ゲームへの理解を深めることに取り組みました。
目指す選手像も、
「こいつがいることで、チームの力が上がる」
と思ってもらえる選手へと変わっていきました。
自分が得意だと思っていることと、チームから求められていること。その両方を知ることで、次に取り組むことが少しずつ具体的になりました。
お子さまが何を頑張ればいいか迷っているなら、
「コーチには、どんなことを期待されているんだろうね」
「自分で聞いてみたいことはある?」
と、本人が考えるきっかけをつくるのも、一つの関わり方だと思います。
私自身、コーチから話を聞くだけでなく、練習後に足りないスキルを練習し、映像を見せながら自分の考えを伝えていました。
自分なりに考えて取り組み、意見をもらい、また試す。その繰り返しでした。
また、試合に出たかどうかに加えて、日々の取り組みにも目を向けてみてほしいと思います。
「最近、できるようになったことはある?」
「今、どんな練習に取り組んでいる?」
そうした話から、本人が感じている小さな変化や、工夫していることを知れるかもしれません。
選手にとって、試合に出ることは大きな目標です。出られない悔しさが、簡単になくなるわけではありません。
ただ、その間にも、考え方やプレーが変わっていることはあります。私も、ほとんど試合に出られなかった3年間に、自分の役割を考え直していました。
私は7歳のとき、親の勧めでラグビーを始めました。
当時はラグビーが嫌いで、サッカーのほうが好きでした。それでも、23年間続ける中で、選手としても、一人の人間としても成長できたと感じています。
そのきっかけをくれた親には、とても感謝しています。
だからこそ、選手本人だけでなく、その選手を支える保護者の方の力にもなりたいと思っています。
保護者の方が、技術や戦術の答えまで全部出す必要はないと思います。本人の気持ちを聞きながら、必要なことは指導者に確認したり、別の視点を聞いたりする方法もあります。
ココナラでは、ラグビーに関する文章相談とオンライン個別指導を行っています。
- 文章相談:悩みを文章で整理したい方、短いプレー動画について意見を聞きたい方へ。
- オンライン個別指導:ココナラのビデオチャット機能を使い、50分間、直接話しながら相談したい方へ。
選手ご本人はもちろん、保護者の方だけでもご相談いただけます。所属チームの指導方針を尊重しながら、私自身の経験からお話しします。
「本人にどう声をかけたらいいか分からない」
「頑張っているけれど、何を変えればいいのか分からない」
相談内容がきれいにまとまっていなくても大丈夫です。
まずは、今感じていることを聞かせてください。次の一歩につながるきっかけを、一緒に探していけたらと思っています。