ラグビーの試合動画、タックルの「結果」だけを見ていませんか?

ラグビーの試合動画、タックルの「結果」だけを見ていませんか?

記事
学び
「タックルを外してしまった」
「相手に抜かれてしまった」
「自分のところで前に出られてしまった」
試合の動画を見返したとき、うまくいかなかった場面ばかり気になることはありませんか。
そして、「もっとタックルを練習しないと」「もっと体を強くしないと」と考える。
もちろん、スキルやフィジカルに取り組むことは大切です。
ただ、動画には、その結果に至るまでの動きも映っています。今回は、センターとしてプレーしてきた経験から、ディフェンスを振り返るときの視点をお伝えします。
私はラグビーを23年間続け、そのうち7年間、トップリーグ・リーグワンの環境でプレーしてきました。
大学まではフィジカルや突破力を強みにしていましたが、プロの環境では、それだけでは通用しませんでした。
そこからスキルやサポート、ディフェンス、ゲームへの理解を深めることに力を入れるようになりました。その中で取り組んでいた一つが、映像を使った振り返りです。
ドローンで撮影された上からの映像を見て、自分の動きや周囲のスペースを確認していました。
横からの映像だけでは分かりにくかった位置関係も、上から見ることで確認しやすくなります。手元にある映像でも、少し巻き戻して周囲を見ることで、気づけることはあると思います。
例えば、タックルが届かなかった場面。
接触する瞬間に加えて、その少し前で動画を止め、こんなことを確認してみてください。
- 自分は、どこに立っていたか。
- 味方と相手は、どこにいて、どこにスペースがあったか。
- その場面で、自分は何をする役割だったか。
「タックルを外した」という同じ結果でも、その前の状況は一つひとつ違います。
接触のスキルを見直す必要があるのか。立つ位置や動き出しを振り返る必要があるのか。周囲との役割を確認する必要があるのか。
そこを整理することで、次の練習で何に取り組むかを考えやすくなります。
もう一つ、私が大切だと感じているのが、チームの中で求められていることを確認することです。
私は試合に出られなかった時期、コーチに何度も話を聞きに行きました。
「センターには、どんな選手が求められているのか」
その答えを聞き、自分にできることや、足りないことを考えていました。
ディフェンスの映像を振り返るときも、チームの方針や、その場面での役割を踏まえる必要があります。映像だけを見て、すべてのプレーに同じ正解を当てはめるのは難しいと考えています。
自分では良い判断だと思っていても、チームが求める動きとは違うかもしれません。反対に、目立つタックルをしていなくても、求められた役割を果たしている場面もあるはずです。
私は、練習後に監督へ映像を見せて、自分の考えを伝え、意見をもらうこともしていました。
自分なりに考えてから、ほかの視点を聞く。その繰り返しが、自分のプレーを見直す機会になっていました。
今、動画を見ても「自分は下手だな」「また失敗したな」で終わってしまう選手には、まず一つの場面を選んでほしいと思います。
そして、次の三つを書き出してみてください。
何が起きたか。
そのとき、自分は何を考えていたか。
次は、何を確認したいか。
最初から正しい答えを出す必要はありません。「なぜこうなったのか分からない」という疑問も、コーチに相談するきっかけになります。
私自身、プロ入りから最初の3年間で出場できたのは2試合でした。
うまくいかない経験を重ねながら、自分の強みや役割を考え直してきました。そして、「自分が強い選手になる」ことに加えて、「自分がいることでチームの力が上がる選手」を目指すようになりました。
だからこそ、今伸び悩んでいる選手にも、自分のプレーを少し違う角度から見るきっかけを届けたいと思っています。
ココナラの文章相談では、今のお悩みや短いプレー動画をもとに、課題と次に取り組むことを一緒に整理します。
「この場面で、どうすればよかったのか分からない」
そんな一つの疑問からでも、ご相談いただけます。所属チームの方針や、あなた自身の考えも聞きながら、改善のヒントを探していきます。


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