一生懸命練習しているのに、試合に出られない。
自分より上手い選手を見て、自信がなくなる。
何を頑張ればいいのか、分からなくなる。
そんな経験はありませんか。
私も、プロの世界に入ってから同じように悩みました。
最初の3年間で、試合に出られたのはわずか2試合。それまで当たり前だと思っていた「試合に出ること」が、当たり前ではなくなりました。
今回は自己紹介も兼ねて、そんな私がどのように自分と向き合ってきたのかをお伝えします。
ラグビー歴は23年。そのうち7年間、トップリーグ・リーグワンの環境でプレーしてきました。ポジションはセンターです。ブラックラムズ東京で30試合に出場し、今年で現役を引退する節目を迎えました。
こう書くと、子どもの頃からラグビーが大好きだったと思われるかもしれません。
実は、そうではありませんでした。
7歳のときに親の勧めで始めましたが、当時はサッカーのほうが好きでした。ラグビーはとにかくしんどくて、正直、嫌いでした。
それでも続けていくうちに、少しずつ面白さが分かるようになりました。特に、自分で考えてプレーするようになってからは、ラグビーがものすごく楽しくなりました。
「なぜ、うまくいかなかったのか」
「次は、何を変えればいいのか」
考えて試して、できることが増えていく。その過程に、楽しさを感じるようになったのです。
同い年には、自分より上手い選手がたくさんいました。その一方で、長く競技を続けること自体の難しさも感じていました。
その中で気づいたのが、自分には「努力を続けられる」という強みがあることでした。
私にとっては、それも一つの才能だったと思います。
ただ、学生時代の私は、自分のことを上手い選手だと思っていました。大学までは、バックスの中でも体が大きく、フィジカルや突破力を強みにしていました。
その自信が大きく崩れたのが、トップリーグ1年目です。
センターには、大きくて強く、スキルも高い外国人選手がいました。大学では大きい側だった自分が、プロの環境では小さい側になる。今まで武器だったものが、そのままでは通用しませんでした。
「上には上がいる」
頭では分かっていたつもりでも、実際にその差を感じると、簡単には受け止められませんでした。
試合にも使ってもらえず、最初の3年間で出場は2試合。悔しかったです。
そして、その悔しさから、初めて本当の意味で自分と向き合うようになりました。
コーチには、毎日のように話を聞きに行きました。
「センターには、どんな選手が求められているのか」
その答えを聞いたうえで、自分はどう近づけるのかを考えました。
練習後には、ほかの選手にも協力してもらい、自分に足りないスキルを練習しました。その後、監督に映像を見せ、自分の考えを伝えて意見をもらいました。
ただ映像を眺めるのではなく、ドローンで撮影された上からの映像を見て、自分の動きや周囲のスペースを確認しました。
体づくりでも、脂肪を減らしながら体重を増やすことに取り組みました。
そうした日々の中で、自分が目指す選手像が変わっていきました。
それまでは、フィジカルや突破力で相手を上回ることを考えていました。でも、その強みだけでプロの世界を戦うのは難しい。
そこで、スキル、サポート、ディフェンス、そしてゲームへの理解を深めることに力を入れました。
私が目指すようになったのは、
「こいつがいたら、チームの力が上がる」
と思ってもらえる選手です。
自分が突破する以外にも、チームに貢献する方法はある。周りの選手を生かすことも、自分の役割になる。
そこに気づけたことは、大きな転機でした。
ほとんど試合に出られなかった3年間は、苦しい時間でした。それでも、自分に何ができるのか、何を求められているのかを考えるうえで、欠かせない時間だったと思います。
また、プロの環境で学んだことは、プレーだけではありません。
すごい選手たちと接する中で、私は何度も、その人間力の高さを感じました。周囲への接し方や、試合に出られないときの振る舞いにも、学生時代とは違うものがありました。
「プロフェッショナルとは、どういう人なのか」
ラグビーを通じて、そのことも考えるようになりました。こうした経験も、これから少しずつお伝えしていきたいと思っています。
今、伸び悩んでいる選手に伝えたいのは、現在の評価だけで、自分の可能性を決めつけてほしくないということです。
自分より上手い選手がいても、今の強みが通用しなくても、そこから考えて、身につけられることがあります。
私自身、飛び抜けた才能があると感じていたわけではありません。それでも、努力を続け、自分の役割を探しながら、プロの環境でプレーしてきました。
その経験が、誰かが次の一歩を踏み出すきっかけになればと思っています。
そして、7歳の私にラグビーを始めるきっかけをくれた親にも、とても感謝しています。今では、ラグビーを通じて選手としても、一人の人間としても成長できたと感じています。
だからこそ、選手本人はもちろん、頑張る子どもを支える保護者の方のお話も聞きたいと思っています。
そんな思いから、ココナラで文章相談とオンライン個別指導を始めました。
スキルやディフェンスの相談だけでなく、試合に出られない悩みや、練習への向き合い方についても、一緒に考えます。
まずは、今どんなことに悩んでいるのか、聞かせてください。
23年間、考えながらラグビーを続けてきた経験から、あなたが次に取り組むことを一緒に探せたらうれしいです。