先日、保護者の方から、ラグビーのルールや練習で意識することを知り、お子さんと一緒に試合観戦をもっと楽しみたいというご相談をいただきました。
子どもが始めたことをきっかけに、ラグビーを見るようになった。
見ていると面白い。でも、笛が鳴るたびに「今のは何?」となる。
そんな保護者の方もいらっしゃると思います。
ラグビーは、少しずつ意味が分かってくると、見えるものが増えていくスポーツです。最初からすべてのルールを覚えようとしなくても大丈夫です。
今回は、親子で観戦するときに試してほしい見方を、3つ紹介します。
① 気になる選手を一人決めて見てみる
試合中、ボールと全員の動きを追い続けるのは大変です。
そこでおすすめしたいのが、気になる選手を一人決めて、少しの間、その選手を追ってみることです。
お子さんと同じポジションの選手でも、なんとなく気になった選手でも構いません。
ボールを受ける前は、どこにいるのか。
パスをした後は、どう動いているのか。
相手の攻撃が始まったら、どこに戻るのか。
一人に注目すると、ボールだけを追っていたときには気づかなかった動きが見えてきます。
お子さんと「この選手を一緒に見てみよう」と決めるのも、観戦の楽しみ方の一つです。
② ボールを持っていない選手にも注目する
トライを取った選手や、相手を抜いて走った選手は目立ちますよね。
その周りにも、チームを支える選手がいます。
ボールを持つ仲間の近くを走り、次のパスに備える選手。
倒れた後、すぐに起き上がって次のプレーに戻る選手。
周りを見て、仲間に声をかける選手。
私自身、プロの世界に入ってから、自分のフィジカルや突破だけでは通用しないと感じました。
そこで力を入れるようになったのが、サポートやディフェンス、状況を理解して動くことでした。
「この選手がいると、チームが良くなる」
そう思ってもらえる選手を目指していたからこそ、ボールを持っていない時間の働きも、ぜひ見てほしいと思っています。
この見方を知ると、お子さんの試合でも、トライの数だけでは分からない頑張りに気づけるかもしれません。
③ 「今の、どうしてだろう?」を親子の会話にする
試合を見ていると、いろいろな疑問が出てきます。
「今、どうしてキックしたんだろう?」
「どうしてあの選手は、あそこに走ったんだろう?」
そんなときは、お子さんに「今の、どう思った?」と聞いてみてください。
お子さんなりの考えが聞けるかもしれませんし、「自分たちの練習でもやっているよ」と教えてくれるかもしれません。
二人とも分からなければ、その疑問を残しておいて、あとでコーチなどに聞いてみる。それも一つの楽しみ方です。
親がすべて説明できなくても、一緒に興味を持つことはできます。
「なるほど、そういうことだったんだ」
その発見が、次の試合を見る楽しみにもつながると思います。
初歩的な疑問こそ、気軽に聞いてください
「こんなことを聞いてもいいのかな」
「周りの保護者は知っていそうで、今さら聞きにくい」
そう感じることもあるかもしれません。
でも、最初は誰でも分からないところから始まります。お子さんの好きなスポーツを知ろうとしている、その気持ちを大切にしてほしいです。
保護者向けのオンライン相談では、基本的なルールや試合の見方、練習で意識することなどを、質疑応答を交えながらお話ししています。
90分の中で、分からないところはその都度聞いていただけます。詳しい質問を用意していただく必要もありません。
「子どもの試合を、もっと楽しめるようになりたい」
そんなところから、気軽にお話しできればうれしいです。