グラフを作る前に、問いを一つにする。

グラフを作る前に、問いを一つにする。

記事
学び
会議資料に月別売上のグラフを入れた。棒、折れ線、商品別の色分け、前年差まで載せると、情報は十分に見えます。けれど会議で「結局どこを見ればいいの?」と聞かれたら、グラフの役割を考え直す余地があります。

グラフは、数字を飾るためではなく、読み手の問いに答えるためのものです。「売上は伸びているか」を見せたいなら、同じ条件の月別推移が中心です。「どの商品が増加を作ったか」なら、商品別の差が主役です。二つを一枚に詰め込むと、どちらの答えも弱くなることがあります。

作る前に、紙に一文だけ書いてみます。「この図で、読み手に何を判断してほしいか」。次に、比較する数字と期間を決めます。前年同月と比べるのか、前月と比べるのか。売上金額なのか件数なのか。ここが曖昧なら、どんなグラフ形式を選んでも読み手の判断は難しいままです。

たとえば「6月の落ち込みは一時的か」という問いなら、6月だけを目立たせるより、前後数か月と前年同月を同じ基準で示す方が役立つでしょう。図の下には「6月は前年同月も低く、季節要因の可能性がある。商品別内訳を要確認」のように、事実と次の確認を分けて添えます。

もし作った図を見せて「何が分かりますか」と尋ね、読み手の答えが意図と違ったら、色や形より先に問いを見直します。目立たせたいのが6月の落ち込みなのに、商品別の色が多くて構成比に目が向くなら、図に載せる情報が多すぎるのかもしれません。グラフを作る目的は、複雑な表を図に置き換えることではなく、見る順番を助けることです。

完成後には、グラフのタイトルを問いではなく答えに近づける方法もあります。「月別売上」より「6月の落ち込みは商品Bに集中」の方が、何を見る図か分かります。ただし原因まで確認していないなら「商品Bの売上が6月に低下」と事実だけにとどめる。図の見出しでも、分かったことと推測を混ぜないようにします。読み手が一目で比べられるよう、軸の単位や対象期間も明記します。きれいな色より、誤解しない前提が先です。

今日のルールは、一つのグラフに一つの問いを持たせること。問いが二つなら、無理に一枚へ押し込まない方が伝わります。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す