集計できた数字ほど、「何のため?」をもう一度考える。

集計できた数字ほど、「何のため?」をもう一度考える。

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担当者別の売上を出し、総額も元データと一致した。作業はうまく進んだはずなのに、表を渡す直前に「この順位で何を決めるのだろう」と迷うことがあります。

集計前には目的を決めたつもりでも、数字が出ると、その見た目に引っ張られます。順位が一位と最下位を作れば、良し悪しを評価したくなる。ただ、担当者ごとに受け持つ顧客数や商品が違えば、売上額の単純比較は公平でないかもしれません。もともとの目的が負荷の調整なら、売上順位より件数や案件の難しさが必要です。

だから集計後に、もう一度「何のため?」を戻します。欲しかったのは人の評価か、配分の見直しか、伸びている商品の発見か。目的に対して今の表が答えている部分と、答えていない部分を分けます。後者があれば、追加で必要な数字を確認します。足りないまま結論を出すより、「この表だけでは判断できない」と伝える方が役立つ場合もあります。

例えば架空のネリカ商会で担当者Aの売上が高くても、受け持ち顧客が他の二倍なら、担当配分の評価は変わります。数字そのものを疑うのではなく、数字に与えようとしている意味を確かめるのです。

この振り返りは、依頼者と話すときにも使えます。「担当者の順位は出ました。ただ、配分の判断には顧客数も見たいです」と伝えれば、集計が無駄になったわけではありません。表で答えられる部分を示し、足りない情報を一つに絞る。数字を渡して終わるより、相手が次に何を決められるかまで整理できます。

作り替えるといっても、元の集計を捨てる必要はありません。月別合計を残しながら、判断に必要な商品別や担当別の表を一枚追加することもできます。そこで行数や総額が元データと一致するか確かめる。問いに近づくために軸を変えても、数字の土台は同じだと示せれば、読み手は安心して比較できます。

今日のルールは、集計表が完成したら、依頼の目的を一度読み直すこと。正しい表でも、問いに合わなければ作り替える勇気が必要です。

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