開業準備でSNSの話になると、たいてい二択で語られます。
「毎日投稿しないと伸びない」か、「SNSなんて意味がない」か。
どちらも実態に合っていません。
開業前にやるべきことは、伸ばすことではなく、開店日に人がいる状態を作ることです。
■ 開業前のSNSの役割
フォロワーを増やすのが目的ではありません。
開店した日に、来てくれる人が何人かいる。それだけで十分です。
そのために必要なのは、次の3つだけです。
・開くことを知ってもらう
・どんな店かが伝わる
・いつ、どこで開くかが分かる
これができていれば、フォロワーが200人でも初日は埋まります。
逆に、フォロワーが5,000人いても、店の場所と開店日が分からなければ誰も来ません。
■ まず、やらないものを決める
いちばん最初にやることは、始めることではなく、やらないものを決めることです。
写真系、テキスト系、動画系、ブログ。
全部やろうとして、全部止まるのがいちばんよくある失敗です。
選び方は単純で、お客さまがいる場所を選びます。
・飲食、美容、サロン、ジム → 写真で伝わるもの
・BtoB、士業 → 文字で伝わるもの
・単価が高く、検討期間が長い商材 → 動画
開業前は1つに絞ってください。
2つ目は、1つ目が回りはじめてからで間に合います。
■ 投稿の型を3つ作る
続かない理由のほとんどは「毎回ゼロから考えているから」です。
型を用意しておくと、考える時間が激減します。
開業前なら、この3つで回ります。
◆ 1. 準備の進捗
物件が決まった、内装が始まった、什器が届いた、メニューを試作した。
開業前しか出せない内容で、しかも見ている側は続きが気になります。
完成した店の写真より、できていく過程のほうが読まれます。
◆ 2. 中の人の話
なぜこの店をやるのか、どこで修行したのか、何にこだわっているのか。
小さな店を選ぶ理由は、多くの場合その人です。
開店してからだと忙しくて書けないので、いま書いておいてください。
◆ 3. 実用情報
場所、営業時間、定休日、価格帯、予約方法、駐車場の有無。
地味ですが、来店を決めるのはこの情報です。
定期的に繰り返し出してください。1回出しただけでは流れていきます。
■ 週に何本が現実的か
開業準備中は、物件、資金、許認可、仕入先、採用と並行しています。
その状態で毎日投稿は、まず続きません。
週2本を基準にしてください。
準備の進捗を1本、それ以外を1本。これで回ります。
週2本を3ヶ月続ければ24本。
開店日には、どんな店なのか分かるアカウントができあがっています。
■ プロフィールを先に整える
投稿より先にやるべきことです。
見た人が3秒で判断するのは、投稿ではなくプロフィールです。
・何の店か(業態を言い切る)
・どこにあるか(駅名か地名)
・いつ開くか(開店予定日)
・何を見れば分かるか(予約先への導線)
ここが埋まっていないアカウントは、投稿がどれだけ良くても保存されません。
■ 何をもって効いていると判断するか
フォロワー数は見なくていいです。開業前は特に意味がありません。
見るべきは次の2つです。
・保存された数(後で来ようと思った人の数)
・プロフィールからの導線がクリックされた数
この2つが増えていれば、来店につながる動きが起きています。
■ 運用代行について
月額を払って投稿してもらう形は、開業前にはおすすめしません。
理由は2つあります。
準備の進捗は本人しか知らないので、外注すると内容が薄くなること。
そして、やめた瞬間に止まることです。
自分で回せる型を作っておくほうが、結果として長く続きます。
■ 今日できること
まず、やらないSNSを決めてください。
そのうえで、残した1つのプロフィール欄に、業態・場所・開店予定日を書く。
投稿はそのあとで大丈夫です。
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