開業に向けてSNSをやったほうがいい、というのは分かる。
ただ、いつから始めればいいのか分からない。
そういうご相談をよくいただきます。
結論から言うと、開業のおよそ3か月前です。
理由を書きます。
■ なぜ3か月なのか
開業前のSNSの目的は、フォロワーを増やすことではありません。
開店した日に、来てくれる人が何人かいる状態を作ることです。
そのためには、どんな店なのかが伝わっている必要があります。
週に2本の投稿を3か月続けると、24本になります。
24本あれば、はじめて見た人がざっと遡って
「こういう店なんだな」と分かる状態になります。
逆に5本や6本だと、まだ何の店か伝わりません。
週2本という数字は、開業準備と並行できる上限だと思っています。
物件、資金、許認可、仕入先、採用。
これらを同時に進めながら毎日投稿するのは、まず続きません。
■ 早すぎると、ネタが尽きます
「思い立ったらすぐ始めよう」と言われることもありますが、
半年以上前から始めると、たいてい途中で止まります。
物件も決まっていない、メニューも固まっていない段階では、
出せる中身がありません。
結果、思いや決意ばかりを書くことになって、
読んでいる側も反応しにくくなります。
そしていちばん出したい時期に、書く気力が残っていない。
これがよくない。
準備が形になりはじめてから始めるほうが、続きます。
■ 遅すぎると、間に合いません
逆に1か月前から始めても、投稿は8本程度です。
その8本のほとんどが告知になるので、
「誰がやっている、どんな店なのか」が伝わりません。
告知だけのアカウントは、フォローされにくいです。
■ 3か月の使い方
だいたい、こう配分します。
◆ 3か月前から2か月前:準備の様子
物件が決まった、図面ができた、什器を見に行った。
この時期にしか出せない中身です。
そして、できていく過程は続きが気になります。
完成した店の写真より読まれます。
◆ 2か月前から1か月前:中の人の話
なぜこの店をやるのか。どこで修行したのか。何にこだわっているのか。
小さな店を選ぶ理由は、多くの場合その人です。
開店してからは忙しくて書けないので、ここで書いておきます。
◆ 1か月前から開店まで:実用情報と告知
場所、営業時間、定休日、価格帯、予約方法、駐車場の有無。
地味ですが、来店を決めるのはこの情報です。
そして繰り返し出してください。1回では流れていきます。
開店日が近づいたら、告知の比率を上げます。
■ 投稿より先に、プロフィールを整える
順番として、これが先です。
見た人が最初に見るのは、投稿ではなくプロフィールだからです。
・何の店か(業態を言い切る)
・どこにあるか(駅名か地名)
・いつ開くか(開店予定日)
・何を見れば分かるか(予約先への導線)
ここが埋まっていないと、投稿がどれだけよくても保存されません。
開店予定日を書いておくのは、意外と効きます。
「近くにできるんだ」と思ってもらえるからです。
■ 逆算して、紙に書く
やり方は単純です。
紙の右端に開店予定日を書いて、そこから左に
「1か月前」「2か月前」「3か月前」と置いていきます。
それぞれの時期に何を出すかを、ひと言ずつ書き込む。
これだけで、いま何を撮っておくべきかが見えます。
内装工事の途中は、あとから撮り直せません。
■ もう始めてしまっている場合
3か月より前から始めていて、止まってしまった。
そういう場合は、いったん気にしなくて大丈夫です。
止まっていた期間を説明する必要はありません。
準備が動き出した時点から、また出し始めれば十分です。
■ 今日できること
開店予定日から3か月前の日付を、カレンダーで確認してみてください。
その日がもう過ぎているなら、今日が始める日です。
まだ先なら、それまでにプロフィールに書く4項目を決めておいてください。
———
いつから、何を、どれだけ出すか。開業日から逆算して90分で組み立てます。