ホームページやLPの見積りを取ったものの、
その金額が高いのか安いのか分からない。
開業準備の相談で、よく出てくる話です。
Web業界に15年いた側から申し上げると、
見るべきは金額の大小ではなく、何が入っていないかです。
■ 見積書に出てくる項目
だいたい、次のような並びになります。
・要件定義、戦略設計
・構成案の作成
・ライティング(原稿)
・デザイン
・コーディング
・写真や素材
・公開作業
・保守、運用
金額の目安としては、
要件定義や戦略設計が総額の1割から3割、
デザインが1ページあたり2万円から5万円、
コーディングが3万円から60万円といったところです。
幅が広いのは、ページの構造や動きの複雑さで変わるためです。
■ 価格帯によって、含まれるものが違います
ここがいちばん大事なところです。
◆ 10万円以下
テンプレートを使ったデザインとコーディングまで。
競合の調査、原稿、公開後の運用は、自分でやることになります。
◆ 10万円から30万円
構成案が入ってきます。それでも原稿は自分持ちのことが多いです。
◆ 30万円から60万円
戦略設計、構成案、デザイン、ライティング、コーディングまで。
このあたりから「丸ごとお願いする」形に近づきます。
◆ 60万円以上
公開後の運用や改善まで含みます。
つまり、安い見積りが悪いわけではありません。
その価格でやってもらえる範囲が違うだけです。
■ 安い見積りで止まるのは、たいてい原稿です
これが実際にいちばん多い話です。
契約したあと、制作会社から「原稿をください」と言われます。
ところが開業前は、事業の中身が自分の中でも固まりきっていない。
「サービスの特徴を3つ書いてください」と言われても、書けません。
そのまま数か月が過ぎて、サイトが公開されないまま開業日が来る。
見積りを見るときは、まず「ライティング」の行があるかを確認してください。
なければ、原稿は自分で書くことになります。
書ける自信がないなら、そこが入っている見積りを選んだほうが、
結果として早く終わります。
■ あとから追加になりやすいところ
・写真の撮影と素材の購入
・問い合わせフォームの設置
・スマートフォン向けの調整
・修正回数の上限を超えたぶん
・公開後の文言変更
このあたりは「別途お見積り」になっていることが多いです。
修正が何回まで無料かは、契約前に必ず確認してください。
■ 名義は自分にしておく
制作費とは別に、毎年かかる費用があります。
・ドメイン
・サーバー
合わせて年に1万円から2万円ほどです。金額としては小さい。
ただ、この2つは自分の名義で契約しておいてください。
制作会社の名義になっていると、あとで別の会社に移したいときに動かせません。
解約のときに揉める話も聞きます。
見積書に「ドメイン・サーバー込み」と書いてある場合は、
名義がどちらになるかを聞いておくと安心です。
■ 相見積もりは2社か3社で足ります
たくさん取れば安くなるわけではありません。
それより、同じ条件を書いた紙を渡して比較するほうが効きます。
・何ページか
・原稿はどちらが書くか
・写真は用意できるか
・公開はいつまでか
・修正は何回まで
この5つをそろえて渡すと、見積りの差が「範囲の差」ではなく
「価格の差」として見えるようになります。
■ 今日できること
いま手元に見積りがあるなら、ライティングの行を探してみてください。
なければ、原稿を書くのは自分です。
それが現実的かどうかを、開業準備の予定と照らして考えてみてください。
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原稿もこちらで書く形で、開業に合わせた一枚をお作りしています。