開業資金はいくら必要か。3つの内訳で考える

開業資金はいくら必要か。3つの内訳で考える

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ビジネス・マーケティング
「開業にいくらかかりますか」

これも本当に多い質問です。そして、答えが人によってまったく違う質問でもあります。

同じ業種でも、規模や場所で倍以上違います。だから相場を調べても、自分の数字は出てきません。自分で出すしかないのですが、3つに分けて考えると迷わなくなります。

■ 開業資金は、3つに分かれます

◆ 1. 設備資金

一度きり出ていくお金です。

内装、機器、什器、車両、初期のシステム。物件を借りるなら、保証金や礼金、仲介手数料もここに入ります。

見落とされやすいのは保証金です。家賃の6ヶ月から10ヶ月分ということもあり、これだけで100万円を超えることがあります。

◆ 2. 運転資金

毎月出ていくお金です。

家賃、人件費、仕入れ、水道光熱費、通信費、広告費。これらは売上が立つ前から出ていきます。

◆ 3. 生活費

ここが一番抜けます。

事業のお金と、自分が生きるお金は別です。開業してすぐ、自分に給料が出せるとは限りません。

事業計画に生活費が入っていないと、審査でも「この人は返済まで考えていないのでは」と読まれます。

■ 運転資金は、何ヶ月分見ておくか

一般に3ヶ月から6ヶ月分、と言われることが多いです。ただ、これは業種で変わります。

現金商売で、開業した月から売上が入る業態(飲食、小売、サロンなど)であれば、3ヶ月分でも回ることがあります。

一方、法人相手で入金が翌月末や翌々月末になる業態は、売上が立っていても現金が入るまで時間がかかります。この場合は6ヶ月分でも足りないことがあります。

「売上が立つ」と「現金が入る」は別、という点だけ押さえてください。

■ 見落とされやすいもの

・物件の保証金と、退去時の原状回復費用
・仕入れの初回(次の入金までの立て替え)
・開業前の広告費(開業日に客がいる状態を作るための費用)
・社会保険や税金の支払い
・自分の生活費(3ヶ月から6ヶ月分)

この5つを足すと、当初考えていた金額より2割から3割は増えるのが普通です。

■ 削ってはいけないもの

足りないと分かったとき、真っ先に削られるのが運転資金と生活費です。これは順番が逆です。

削るなら設備からです。中古にする、リースにする、最初は狭い物件にする。設備は後から足せますが、運転資金が尽きると事業そのものが止まります。

「開業はできたが、3ヶ月で現金がなくなった」という状態が一番つらいので、ここは守ってください。

■ 今日できること

紙を1枚用意して、3つに分けて書き出してください。

設備資金、運転資金(何ヶ月分か決めて)、生活費(同じく月数を決めて)。

金額が分からない項目は、とりあえず多めに置いておく。後から下げるほうが、後から足すより簡単です。

この1枚があると、融資の相談も、物件の判断も、一気に進みます。

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