創業融資に落ちた後、次にやること

創業融資に落ちた後、次にやること

記事
ビジネス・マーケティング
「断られてしまって、この後どうすればいいのか分からなくて」

このご相談は、決して珍しいものではありません。

創業融資は、一度で通る方ばかりではありません。そして落ちたときに一番つらいのは、金額よりも、理由が分からないまま止まってしまうことだと思っています。

■ 理由は、教えてもらえません


まず、事実として。

金融機関は、断った理由を詳しく説明してくれません。「今回は難しいという判断になりました」で終わることがほとんどです。

これは意地悪をしているのではなく、審査の基準を開示しない決まりになっているためです。

つまり、理由は自分で推測するしかありません。そして推測せずに同じ内容で出し直すと、結果は変わりません。

■ やってはいけないこと


先にこちらを書きます。3つあります。

◆ 1. すぐに、同じ内容で再申請する


一番多い失敗です。

何も変えずに出し直しても、判断する材料が同じなので、結果も同じになります。そして「一度断られた」という記録だけが増えます。

◆ 2. 複数の金融機関に、同時に申し込む


早く決めたい気持ちは分かりますが、これは逆効果になることがあります。

金融機関は、他行への申込状況を確認できる場合があります。あちこちに同時に出している状態は、「どこかで断られているのでは」と受け取られやすくなります。

◆ 3. 借りたお金で、自己資金を作る


これは絶対にやめてください。

カードローンや消費者金融から借りて口座に入れても、入出金の履歴を見れば分かります。

そして分かった時点で、融資の話は終わります。金額の問題ではなく、信用の問題になるからです。

■ やることは、3つの順番です


◆ 1. 何が原因だったかを絞り込む


断定はできませんが、絞り込むことはできます。見るのは、提出した書類と、そのときの状況です。

・自己資金は、必要とされる水準に足りていたか
・売上の根拠は、数字で説明されていたか
・経歴と事業内容は、つながっていたか
・返済の原資は、利益から計算されていたか
・信用情報に、引っかかるものがなかったか

最後の項目は見落とされがちですが、重要です。携帯電話の分割払いの滞納、クレジットカードの延滞。心当たりがあれば、信用情報は自分で開示請求できます。

◆ 2. 直す


原因の見当がついたら、そこを直します。

書類の書き方の問題であれば、書き直せば済みます。自己資金が足りないのであれば、貯める時間が必要です。

ここで大事なのは、「直したことが、書類の上で分かる形になっているか」です。前回と何が変わったのかが見えないと、読む側は判断できません。

◆ 3. 出すタイミングと、出す先を決める


すぐに出し直すのが良いとは限りません。

一定の期間を空けたほうが良い場合もあれば、状況が変わったのであれば早めに動いたほうが良い場合もあります。

同じ先に出し直すべきか、別の先に当たるべきかも、原因によって変わります。書類の書き方が原因なら同じ先で構いませんが、自己資金や条件の問題であれば、別のルートを考えることになります。

■ 落ちたことは、終わりではありません


これは実務としての実感ですが、一度断られたあとに通る方は、たくさんいらっしゃいます。

むしろ、一度落ちたことで自分の弱いところが見えて、二度目のほうが良い計画書になっている、ということもあります。

大事なのは、分からないまま同じことを繰り返さないことです。理由が絞り込めれば、次にやることは決まります。

■ 今日できること


ひとつだけ。提出した書類を、もう一度読み返してください。

出したときは必死で書いていて、見えていなかったものが、時間を置くと見えることがあります。

上の5つの観点で読み直して、自分でも「ここは弱いな」と思うところが出てくれば、それが手がかりです。

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