「書類は出したのですが、面談で何を聞かれるのか分からなくて」
このご相談も、とても多いです。
書類は時間をかけて準備できます。けれど面談は、その場で答えなければいけません。準備の仕方が分からないまま当日を迎える方が、かなりいらっしゃいます。
ただ、面談で聞かれることは、だいたい決まっています。今日はその中身を書きます。
■ 面談は、書類の答え合わせです
まず、面談の位置づけを整理します。
面談は、あなたを試す場ではありません。提出された書類に書いてあることが、本当かどうかを確かめる場です。
だから、書類と違うことを話すと、それだけで印象が悪くなります。逆に、書類に書いたことを自分の言葉で説明できれば、それで十分です。
「うまく話す」必要はありません。「書いたことと同じことを言う」だけです。
■ 実際に聞かれること
◆ 1. なぜこの事業を始めようと思ったのか
ほぼ必ず聞かれます。
ここで避けたいのは、「独立したかったから」「儲かりそうだから」という答え方です。嘘をつく必要はありませんが、それだけだと、事業でなくてもよかったことになります。
前職で見えた課題、自分が解決したいと思った場面。何か具体的なきっかけがあったはずなので、そこを話してください。
◆ 2. 同業での経験はどのくらいあるか
経験年数と、その中で何を担当していたかを聞かれます。
未経験の場合、正直に伝えたうえで、何を準備してきたかを添えるのが良いと考えています。
研修を受けた、修行に入った、既に取引先の目処がついている。経験の不足を、別のもので埋めようとしている姿勢が伝わることが大事です。
◆ 3. 自己資金は、どのように貯めたか
通帳を見ながら聞かれることもあります。
毎月コツコツ貯めていた場合は、それを伝えてください。計画的にお金を扱える人だという材料になります。
家族からの援助がある場合は、隠さないほうが良いです。あとから分かるほうが、印象が悪くなります。
◆ 4. 売上の見込みは、何を根拠にしているか
書類に書いた数字の根拠を、口頭で説明することになります。
「単価がいくらで、1日に何人来る想定で、営業日が何日だから」この形で答えられるようにしておいてください。
答えられないと、書類の数字も疑われます。
◆ 5. 計画どおりにいかなかったら、どうするか
意外と多いのがこの質問です。
ここで「絶対に大丈夫です」と答えるのは、あまり良くありません。根拠のない自信は、かえって不安に見えます。
売上が想定を下回ったときに何を削るのか、どのタイミングで手を打つのか。そこを考えてあることが伝われば十分です。
■ やらないほうがいいこと
3つあります。
ひとつめは、聞かれていないことを長く話すこと。熱意は伝わりますが、質問に答えていないと受け取られます。
ふたつめは、分からないことを、その場で作って答えること。「そこは確認して、あらためてお伝えします」で構いません。
みっつめは、書類と違う数字を言うこと。面談前に、自分が出した書類をもう一度読み返してください。数字を覚えていないまま行く方が、実はとても多いです。
■ 今日できること
提出した事業計画書を印刷して、上の5つの質問に、声に出して答えてみてください。
頭の中で答えられることと、口に出して答えられることは違います。一度声に出しておくだけで、当日の落ち着き方がかなり変わります。
面談は、準備できる部分がほとんどです。知らないまま当日を迎えるのは、もったいないと思っています。
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