商談が終わったあと、
「本日はありがとうございました」
と、お礼のメールを送る。
法人営業をしていると、よくある場面だと思います。
私も20年以上、法人営業に携わる中で、商談後にはできるだけお礼のメールを送るようにしてきました。
ただ、私が少し気をつけていることがあります。
それは、
「お礼を伝えるだけのメールにしないこと」
です。
もちろん、お時間をいただいたことへの感謝を伝えるのが一番です。
そのうえで私は、
「今日の商談を、次の会話にどうつなげるか」
ということも考えながらメールを作るようにしています。
商談で実際に話したことを、一つ入れる
例えば、
「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました」
これだけでも、失礼なメールではありません。
ただ、誰に送っても成立する文章でもあります。
私は商談後のお礼メールを書く時、できるだけその商談で実際に話したことを一つ入れるようにしています。
相手が気にされていたこと。
こちらから説明したこと。
次回までに確認すること。
今後検討していただくこと。
商談によって内容はさまざまです。
大切なのは、立派な感想を書くことではなく、
「今日の話をきちんと受け取っています」
と伝わることだと思っています。
相手が言っていないことまで書かない
これは私が営業メールを作る時に、特に気をつけていることです。
商談の雰囲気が良かったから、
「大変前向きにご検討いただき、ありがとうございます」
と書きたくなることもあります。
実際にそう感じる商談もあります。
ただ、相手が「前向きに検討します」と言っていなければ、私はできるだけこちらで決めつけないようにしています。
こちらが感じたことと、相手が実際に話したことは別だからです。
例えば、
「○○についてご検討いただけるとのこと、ありがとうございます」
「○○についてご質問いただきましたので、改めて確認のうえご連絡いたします」
など、商談で確認できた事実を中心に書く。
地味なことかもしれません。
それでも、相手との関係を長く積み重ねていくうえでは、大切なことだと考えています。
「何かございましたら」だけで終わらせない
お礼メールの最後に、
「何かございましたら、お気軽にご連絡ください」
と書くことがあります。
私も使う表現です。
ただ、次の動きが決まっている商談であれば、それだけで終わらせないようにしています。
例えば、
「本日ご説明しました資料をお送りします」
「○○につきましては、確認後改めてご連絡いたします」
「次回は○○についてお話しできればと考えております」
など、
こちらが次に何をするのかを一つ示しておく。
相手に返事を求めるだけではなく、こちらからできることを伝えておくことで、次の連絡もしやすくなります。
お礼メールで、結論を急がない
商談後は、手応えが気になるものです。
特に時間をかけて提案した商談ほど、
「どうでしたか」
「ご検討いただけますでしょうか」
と確認したくなることがあります。
もちろん、その確認が必要な商談もあります。
ただ私は、お礼メールの段階では必ずしも結論を求めなくてもよいと考えています。
相手にも、社内で確認することや考える時間が必要かもしれません。
一方で、本当の状況はこちらには分かりません。
だからこそ、
お礼メールですぐに商談を前へ進めようとするより、次に話せる状態を残しておく。
私はそのくらいの感覚を大切にしています。
丁寧な文章より、「次が分かる文章」
営業メールでは、丁寧な文章を書くことはもちろん大切です。
ただ、私はそれだけでは少し足りないと思っています。
商談後のお礼メールを作る時は、
① 今日、何を話したのか
② 次に、こちらが何をするのか
③ 次は、何について話したいのか
この3つを一度整理します。
全部をメールに書く必要はありません。
その商談に必要なものだけを残します。
そうすると、
「ありがとうございました」
だけだったメールが、
今日の商談と次の商談をつなぐ一通
に少し変わってくると思います。
お礼メールも、商談の続きだと思っています
私は商談後のお礼メールを、単なるマナーとして送っているわけではありません。
かといって、そこで何とか次の約束を取ろうとも考えていません。
直接お会いしたり、オンラインで話したりした時間の続きを、メールでも丁寧につないでおく。
そんな感覚です。
お礼を伝える。
話したことを確認する。
こちらからできることを伝える。
そして、また話せる余白を残しておく。
営業メールも商談も、一回ごとに完結するものではなく、相手とのやり取りの積み重ねだと私は考えています。
だからこそ商談後のお礼メールも、
「何を書けば丁寧に見えるか」ではなく、「次にどんな会話につなげたいか」
から考えるようにしています。
実際のお礼メールで迷っている方へ
「商談後のお礼メールを書いたけれど、このまま送ってよいか迷っている」
「お礼だけで終わらず、次の商談につながる一通にしたい」
そんな営業メールがありましたら、商談でどんな話をしたのか、次に何をしたいのかを確認しながら、一緒に文章を考えています。
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