「勉強しなきゃいけないのは分かるけど、どうしてもやる気が出ない……」
「めんどくさがりだから、参考書を買っても三日坊主で終わってしまう…」
勉強をしようと机に向かうとき、こんな自己嫌悪に陥っていませんか?
ども、イシちゃんです。真面目な人ほど、勉強につまづくと「自分は意志が弱い人間なんだ」と落ち込み、深く抱えがちです。
ですが、元専門学校講師として学習指導に携わってきた立場から率直にお伝えすると、「めんどくさい」と感じるのは、あなたの意志が弱いからではありません。
人間の脳が、そもそも「過剰なエネルギー消費を嫌うようにできている」からです。
「めんどくさい」は、脳の正常な働き
脳はその大きさの割には、全身のエネルギーの約20%を消費する大食いな臓器です。そのため、脳には
できるだけ無駄なエネルギーを使わず、省エネで生き抜こうとする機能
が備わっています。
つまり、分厚い参考書を前にして「1ページ目から順番に全部理解しよう」「一文字も漏らさず暗記しよう」と気合を入れた瞬間、脳はこう判断します。
「そんな膨大なエネルギーを使う余裕ありませ~ん!」
これが、「めんどくさい」という感情の正体です。あなたの性格の問題ではなく、脳の機能が正常に働いているだけなのです。
そして、「めんどくさい」と感じやすい人ほど、実は
「無駄な我慢や非効率な作業を直感的に察知できる、優れた合理性の持ち主」
なのかもしれません。
足りないのは「やる気や根性」ではなく、脳のエネルギー消費を最小限に抑える「学びの仕組み」を知ることです。
「解き方」はステップアップするのに、「読み方」はどうだろう?
思い出してください。算数で足し算・引き算を学んで、掛け算・割り算、数学に移行して、文字式など「解き方」は学年があがるほど、ステップアップしてきました。
社会や理科も、小学校低学年の内は「せいかつ」という科目で身近なことを知るところから始まり、徐々にその「見方」も広がりステップアップしていきます。
では、「読み方」はどうでしょうか?
平仮名やカタカナ、漢字など、「読める文字」や「意味が分かる単語」は増えていきますが、
算数や数学のような「解き方のステップアップ」みたいに、
社会や理科のような「見方のステップアップ」みたいに、
「読み方」もステップアップしたでしょうか?
基本的には変わっていない
これが現実ですよね。
1文字ずつ目で追い、頭の中で音読し、順を追って言葉の意味を噛みしめながら進めている。
これが、多くの人が行っている「読み方」です。そして、この読み方は文字を教わる就学前〜小学校1年生の頃から全くと言っていいほど変わっていません。多少目で追うスピードは速くなったでしょうが、それでも、せいぜい動画の倍速レベルでしょう。
加えて、この「読み方」は速さに関係なく脳への負担が非常に大きくなりやすいんですね。
◉ そうじゃないと読めないじゃない…
◉ 当たり前でしょ、そんなこと…だから、めんどくさいんじゃない
◉ そんなの、できるわけがない……
そう思うかもしれませんが、それはあなたの「思い込み」です。
例えば、「旅行の想い出」を思い浮かべてみてください。
「旅行の想い出」は「読んで覚える」ようなことをしませんよね? でも、
◉どこへ誰と行き、
◉どうやって移動して、
◉どんな体験をしたか
これらを明確に記憶し、誰かに話せているんです。いちいち文字起こしをして、それを読んで、覚えて…なんてことは一般的にはしないはずです。もちろん、「想い出の記録」として書き残すことはあるでしょうが、それは目的が違います。
そして何より、「想い出」は「覚えようとして覚えたこと」でもありません。見た景色、聞こえた音、その時の空気感など、五感を使って「自然に心に残っている」ものです。
これは、「読んで覚える」のと、「想い出」では脳の使い方が違うからです。つまり、脳の使い方を理解し、使い分ければ、「想い出」が記憶に残るような学習も可能だということです。
脳の省エネモードを活用する3つのステップ
では、どうすれば脳に負担をかけず、自然と学習を進めることができるのでしょうか?
「超速ラーニング」でお伝えしている中から、今日からすぐに使える3つの工夫をご紹介します。
1. 「全部読む」を手放し、目的を1つだけ決める
参考書や教科書を開く前に、「自分は今、何を知りたいのか?」を1つだけ決めます。
「この単元で一番重要なキーワードを1つ見つける」
「この公式が使われる理由だけを知る」
といった具合です。
人間の脳は、明確な目的が与えられると、必要な情報"だけ"を自動的に探し出す検索モード(RAS)に切り替わる特性があります。全体を真面目に読もうとするから疲れるのであって、答えだけを探しにいく感覚を持つと、脳の負担は一気に軽くなります。
2. 目次と見出しだけを「2分間眺める(予習)」
いきなり本文を読み始めず、まずは目次や太字、図表だけをパラパラと2分ほど見渡します。
あらかじめ「文章の全体像・地図」を頭に入れておくだけで、脳は「知っているパターン」と認識し、内容を処理する際のストレスを大幅に軽減できます。
3. 完璧を目指さず「チェックシート」を使う
「何をどう進めればいいか」
「この言葉はどういう意図で、どんな意味なのか」
こうしたことをその都度頭で考えること自体が、脳にとって最も重い負担です。そして、本来の目的を見失いやすい落とし穴でもあります。
目的に応じて、あらかじめチェックシートのようなものを用意しておき、「見ながら順番にチェックを入れるだけ」という状態を作ると、迷いや先延ばしがなくなります。
努力の「向き」を正せば、誰でも一生モノの武器が手に入る
勉強を継続するために、歯を食いしばるような気合や根性は必要ありません。もちろん、ある程度できるようになるためには必要な場合もありますが、マンガや小説を読む時に気合と根性は必要ありませんよね?
それこそ、文字を覚えたばかりの幼い頃くらいではないでしょうか?気合と根性で読んでいたのって…
サラッと読めるようになるまでが苦労したのであって、読めるようになったら息をするように読んでいるはずなんですね。
つまり、必要なのは、脳の仕組みを正しく理解し、無理なく動かすための「型」を持つことです。
「頑張っているのに、空回りしてしまう」
「勉強法に迷って時間を無駄にしたくない」
そう感じている方ほど、まずは自分を責めるのをやめ、省エネで動かせる「学びの仕組み」を取り入れてみてください。
ほんの少しやり方を変えるだけで、勉強に対する重圧が驚くほど軽くなるはずです。
▼ 脳の仕組みに基づく実践型学習法「超速ラーニング」の詳細は以下よりご覧いただけます
※今回の記事は、講座をご購入いただいた受講生様からのレビュー(「めんどくさがりにはややヘビー」という率直なご感想)から着想を得て執筆いたしました。
当講座では、皆さまからいただくレビューやご質問・お問い合わせに真摯に向き合い、ブログやコメント欄、補足動画などを通じて適宜お応えしてまいります。