KDPで本を登録するとき、内容紹介の下に「キーワード」という欄が7つ並んでいます。
多くの方が、ここに単語を1つずつ入れて終わりにしています。実はこの7枠、思っているより遥かに大きな容量があります。
公式の仕様は「7つ × 50文字」
KDPの登録画面には、こう書かれています。
「本の固有の特性を強調するキーワードを最大 7 つ選択します。キーワードは通常、利用者が Amazon で本の検索を絞り込むために使用する最大 50 文字の短いフレーズです」(Amazon KDP 登録画面より)
注目すべきは「最大50文字」と「フレーズ」です。1枠につき50文字。7枠で合計350文字が使えます。
実際に測ってみると
手元で出版済みの本の管理画面を開いて、キーワード欄に何が入っているか数えてみました。
・枠1「質問力」…3文字
・枠2「質問の仕方」…5文字
・枠3「会話術」…3文字
・枠4「コミュ力」…4文字
・枠5「人間関係」…4文字
・枠6「傾聴」…2文字
・枠7「聞き出す」…4文字
合計25文字。上限350文字に対して、7%しか使っていません。
これは他人の本ではなく、自分が出した本です。枠を「単語を入れる場所」だと思い込んでいると、こうなります。
なぜ埋めたほうがいいのか
読者がAmazonで本を探すとき、単語1つで検索する人ばかりではありません。
・「質問力」
・「部下 話を聞く 方法」
・「会話が続かない 改善」
・「1on1 質問 コツ」
後ろ3つのような具体的な検索をする人ほど、悩みがはっきりしていて、購入に近い状態です。ところが「質問力」という単語しか登録していないと、こうした検索には引っかかりません。
50文字あれば、こうしたフレーズをそのまま入れられます。
ただし、入れてはいけないものがある
公式ヘルプに、避けるべきキーワードが明記されています。
・本のメタデータに既にある情報(タイトル、著者名など)
・既にカテゴリーで言及されている単語
・品質に関する主観的な主張
・時間的な参照(「新刊」「販売中」など)
・無関係な情報やブランド名
・誤字脱字
(Amazon KDP 公式ヘルプ「キーワードの選択方法」より)
特に最初の2つが重要です。タイトルに入っている語をキーワードにも入れるのは、枠の無駄遣いです。タイトルは既に検索対象になっているので、二重に登録しても効果は増えません。
つまりキーワード欄の役割は、公式の言葉を借りれば「タイトルや内容紹介には入れにくい有効な関連情報」を補うことです。
埋め方の手順
1. タイトルと内容紹介に入っている語を書き出す — これらは登録しない
2. 読者が使いそうな検索フレーズを20個ほど書き出す — 単語ではなく、実際に打ち込む形で
3. そのフレーズでAmazonを実際に検索する — 公式も「出版する前に、Amazonで検討しているキーワードを使用して検索」することを勧めています
4. 競合が少なく、かつ的外れでないものを7つ選ぶ
5. 1枠に関連フレーズをまとめて入れる — 50文字まで使えます
3番が肝心です。検索してみると、思っていたのと違う本が並ぶことがよくあります。その語で戦っても、読者の期待とずれていれば買われません。
すでに出版済みの本でも直せる
キーワードは、出版後でも管理画面から変更できます。本棚から「電子書籍の詳細情報の編集」を開けば、7つの欄がそのまま出てきます。
過去に出した本が何冊もある方は、一度確認してみる価値があります。私自身、確認して7%しか使っていないことに気づきました。
こうした設定は、本の中身とは関係がないのに、見つけてもらえるかどうかを左右します。「本は書けたけれど、登録画面の項目をどう埋めればいいか分からない」という方のために、企画から出版設定まで一貫してお引き受けしています。
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