商業出版でもKindleでも、まず必要なのは「本の設計」
「自分には伝えたいことがある」
「内容には自信がある」
「これだけ役に立つ内容なら、本にできるのでは?」
出版を考え始めた方から、よく聞く言葉です。
もちろん、本の内容がいいことは大切です。
でも、
「いい内容を持っていること」と、「読者に届く一冊になること」は
別の話です。
これは商業出版だけではありません。
自費出版でも、Kindle出版でも同じです。
出版方法が違っても、本である以上、
誰に向けて、何を届けるのか。
なぜその人がこの本を読むのか。
読み終えたとき、その人に何が残るのか。
という「本の設計」が必要です。
元原稿でも、企画書を書く前にターゲット読者、その人の課題、読後の変化、競合との差、書店での位置づけまで整理することを、本の「設計図」として挙げています。
Kindleだから、気軽に出せばいい?
今は、以前よりずっと簡単に本を出版できるようになりました。
特にKindleは、出版社を通さなくても、自分で作品を世の中に出すことができます。
それは、とてもいいことだと思っています。
でも、
簡単に出版できることと、簡単に作っていいことは違います。
私は、Kindleであっても、自費出版であっても、できることなら商業出版と同じくらい丁寧に企画を考えてほしいと思っています。
せっかく自分の名前で世の中に出す一冊です。
「出版しました」と、自分で胸を張って人に勧められる本にしてほしい。
そして、読んでくれた人にとっても、
「読んでよかった」
「これは手元に置いておきたい」
と思える一冊になってほしい。
自己満足で終わってほしくないのです。
私は最初の本を出版したときから、ずっとひとつの目標を持っています。
引っ越しをして本を整理するときにも、その人の本棚に残してもらえる本を作ること。
出版方法が変わっても、この考えは変わりません。
「何を書くか」より先に考えること
たとえば、長年の経験や専門知識を一冊にまとめたいと思ったとします。
本人にとっては、どの情報も大切です。
でも、それをそのまま並べただけでは、
「誰のための本なのか」
が見えてこないことがあります。
そこで必要になるのが、本の設計です。
まず考えたいのは、
- どんな人に読んでほしいのか
- その人は今、何に困っているのか
- この本を読むことで何が変わるのか
- すでにある本との違いは何か
- どんな形なら、その内容が一番届きやすいのか
ということ。
ここが決まると、同じ内容でもタイトル、目次、構成、見せ方は大きく変わります。
出版では「いい内容」だけでは十分ではなく、誰にどう届くかという設計が重要です。
本は、書店で売るためだけのものではありません
「本を作る」というと、書店に並ぶ本を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも今は、本にはいろいろな形があります。
講師や専門家なら、講座で使うテキストを一冊の本にすることもできます。
自分の専門知識をAmazonのペーパーバックとしてまとめることもできます。
会社やサービスの考え方を伝えるブランドブックや、名刺代わりになる小さな冊子という形もあります。
つまり大切なのは、
「どう出版するか」から考えることではなく、
「誰に、何のために届ける本なのか」から考えること。
商業出版、自費出版、Kindle、ペーパーバック。
どの方法を選んでも、まずここは同じです。
まず、一文で言えますか?
あなたが考えている本について、
「これは、○○な人に、○○を届けるための本です」s
と一文で説明できるでしょうか。
すぐ答えられなくても大丈夫です。
むしろ、この段階で迷うのは当然です。
「本にしたいこと」はある。
でも、誰にどう届ける一冊にすればいいのかわからない。
そこを整理することから、本づくりは始まります。
私はライター・編集者として20年以上、本づくりと言葉の仕事に携わり、著者として商業出版22冊を刊行してきました。
現在、ココナラでは、
「このテーマは本になりそう?」
「商業出版、自費出版、Kindleのどれが合っている?」
「自分の知識を本にしたいけれど、どんな形がいい?」
「まだ企画書も原稿もないけれど、何から考えればいい?」
といった、本づくりの最初の段階からご相談をお受けしています。
まだ企画書も原稿もなくて大丈夫です。
せっかく作るなら、ただ「出版した」という一冊ではなく、
自分で胸を張って人に勧められ、読んだ人の手元に長く残る本を、一緒に考えましょう。
迷っていることを整理するところから始めたい方は、下の「出版相談」からご相談ください。