電子書籍出版は「何者かになったら出す」のではなく「何者かになるために出す」

電子書籍出版は「何者かになったら出す」のではなく「何者かになるために出す」

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ビジネス・マーケティング
「もっと実績をつくってから、本を出したい」

そう考える人は多い。でも電子書籍の場合、その順番は逆でもいいと思っています。

紙の商業出版では「確実に売れる根拠」がますます求められています。フォロワー数だけでは本が売れないことも出版社はわかっている。企画が面白いだけで出版できる時代ではありません。

一方、電子書籍は「実績を残した人が出すもの」だけではない。

今、何に挑戦しているのか。
どんな失敗をしたのか。
ピンチからどう抜け出したのか。
何を目指して努力しているのか。

こうした現在進行形の一次情報にも、大きな価値があります。

私たちが電子書籍をプロデュースした、ある社労士の方もそうでした。

開業したばかりで、SNSに何万人ものフォロワーがいるわけでもない。これから多くの社労士と競争する中で、「自分が何者なのかを知ってもらいたい」という思いから出版を決めました。

取材をしていくと、会社員時代に長年ハラスメント対応に向き合っていた経験があることがわかりました。

そこで私たちは、その経験を掘り下げ、「ハラスメント対応に強い社労士」というポジションを明確にして一冊を設計しました。
ハラスメント対応論.jpg


結果、Kindleで複数部門1位を獲得。
さらにプレスリリースを配信すると24媒体に掲載され、私たちの試算では広告換算約950万円相当の露出になりました。

出版から1か月足らずです。

つまり、この方は「実績ができたから本を出した」のではありません。

本を出したことで、新しい実績と信用をつくったのです。

ここに電子書籍の大きな価値があると思っています。

「自分には本にするほどの経験がない」と思っている人でも、編集者が話を聞くと、本人が価値に気づいていない経験がいくつも出てきます。

問題は経験がないことではなく、自分のどの経験が他人の役に立つのか、自分では見えにくいことです。

電子書籍は、人生の集大成でなくてもいい。

自分の専門性を言語化し、ポジションを明確にし、信用をつくり、次の仕事や実績につなげる。

「実績をつくったら本を出す」ではなく、
「本を出して、次の実績をつくる」

電子書籍には、そんな使い方があります。
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