「自分でお金を払って本を出すなんて、自費出版でしょう」
そう思っているなら、出版の常識を一度アップデートした方がいいかもしれません。
私は出版社で20年以上、300冊以上の本を編集してきました。
今の出版社にとって、一冊の商業出版は数百万円規模の「投資」です。
しかも発売後、早い段階で売れなければ返品される。
だから出版社は、
「内容がいいか」だけでなく
「この著者の本は最初から売れるのか」
まで厳しく見ます。
SNSなどでファンが千人単位で存在したり、
YouTubeチャンネル登録者が5万人以上いるなどバックボーンがなければ、
よほど専門的な領域以外はほとんどの出版社は正直なところ相手にしません。
SNSやYouTubeで多くのファンを持つ人が出版で有利なのも、このためです。
大手出版社にも、著者や企業が費用を負担して出版する仕組みがあります。
数百万円、場合によっては1000万円を超えることもあります。
それでも私は、紙の商業出版のプロでありながら、あえて電子書籍のプロデュースに力を入れています。
理由は、「本を出すこと」がゴールではないからです。
大切なのは、
「誰がお金を払ったか」ではなく、
「その本が誰に届き、何を生み出したか」。
出版によって誰かの背中を押す。
専門性を知ってもらう。
自分という人間の存在を世の中に広げる。
その目的から逆算すれば、
「自費出版か、商業出版か」という二択そのものが、もう古くなりつつあります。