「書きたいことを書けば本になる」は誤解です

「書きたいことを書けば本になる」は誤解です

記事
学び
「自分の経験を本にしたい」
「これまで学んできたことをまとめたい」
「伝えたい思いがある」

出版を目指すきっかけとして、どれも自然な動機です。
ただ、出版という形にするなら、
「自分が書きたいこと」だけでは、読者に届く本にはなりません。

これは商業出版だけの話ではありません。
Kindleでも、ペーパーバックでも、自費出版でも、ハイブリッド出版でも同じです。

私は、出版形態にかかわらず、
企画も完成した本も、商業出版と同じくらいのクオリティを目指すこと
を大切にしています。

なぜなら、本は「書いたものを形にする」だけではなく、
出せば終わり、完了でもなく、
読者に届けるためにつくるものだからです。

本を企画するときに考えたいのは、
「私は何を書きたいのか」
だけではありません。

それと同時に、

「誰がこの本を読むのか」
「その人は何に困っているのか」
「この本を読むことで何が変わるのか」

を考える必要があります。

たとえば、自分の副業経験を一冊にまとめたいとします。

「私はこんなことをした」
「私はこう考えた」
「こんな苦労を乗り越えた」

という内容だけでは、著者自身が主役になってしまいます。

そこで視点を、
「副業を始めたいけれど、最初の一歩が踏み出せない会社員」
に変えてみる。

すると、自分の経験は「私の物語」から、読者の悩みを解決するための具体例へと変わります。

これは、出版社に企画を持ち込むときだけ必要な考え方ではありません。

自分で出版する場合こそ、編集者が間に入らないぶん、
誰に向けた本なのか、何を届けるのかを自分で設計することが重要になります。

本を企画するときは、まず「何を書きたいか」だけではなく、
「誰に、何を届ける本なのか」
を考えてみてください。

そのうえで、自分の書きたいことと、読者が知りたいことが重なる部分を探していく。
そこが、本の企画の核になります。
商業出版を目指している方も、Kindleやペーパーバックを考えている方も、自費出版やハイブリッド出版を検討している方も、考え方の基本は同じです。

出版方法が違っても、「読者に届く一冊をつくる」という本づくりの基本は変わりません。

「自分のテーマは本になるのか」
「読者をどう設定すればいいのか」
「どんな出版方法が自分に合っているのか」

そんな段階でも大丈夫です。
出版相談では、まだ企画書や原稿がない状態からでも、テーマや方向性、出版方法を一緒に整理しています。



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