本のデザインは表紙だけじゃない。Kindle・ペーパーバック出版で大切なこと

本のデザインは表紙だけじゃない。Kindle・ペーパーバック出版で大切なこと

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デザイン・イラスト
本を出版してみたい。

そう思って原稿を書き上げても、いざ出版しようとすると、

「表紙はどうすればいい?」
「Kindleと紙の本は同じデータでいい?」
「本文のレイアウトはどうする?」
「入稿データって何を用意すればいい?」

など、文章を書くこととは別の作業がたくさん出てきます。

特に初めて出版される方にとっては、「原稿は完成したけれど、ここからどうすれば本になるのかわからない」ということも珍しくありません。

今回は、Kindleやペーパーバックなどの個人出版を考えている方に向けて、書籍デザインで大切にしたいことを書いてみたいと思います。

■ 本の第一印象を決めるのは、やはり表紙

Amazonなどで本を探しているとき、最初に目に入るのはタイトルと表紙です。

内容がどれだけ良くても、表紙から「どんな本なのか」が伝わらなければ、興味を持ってもらう前に通り過ぎられてしまうことがあります。

ただ目立てばいい、というわけでもありません。

ビジネス書なのか、小説なのか、エッセイなのか、実用書なのか。

誰に読んでもらいたい本なのか。

どのような印象を持ってもらいたいのか。

そうした内容を整理したうえで、文字の大きさ、書体、写真やイラスト、色、余白などを組み立てていきます。

書籍デザインも、チラシやWebサイトと同じように、

「誰に、何を伝えるのか」

から考えることが大切です。

■ Amazonでは「小さく表示されたとき」も重要

書籍の表紙をデザインするとき、私は大きな画像だけで判断しないことも大切だと考えています。

Amazonなどでは、検索結果やおすすめ欄で表紙が小さなサムネイルとして表示されます。

パソコンで大きく見るときれいでも、小さくした瞬間にタイトルが読めなくなったり、何の本なのかわからなくなったりすることがあります。

そのため、

「縮小してもタイトルが読めるか」

「ほかの本と並んだときに埋もれないか」

「内容の雰囲気が一瞬で伝わるか」

といったことも確認しながらデザインします。

本屋さんの棚と同じように、オンライン上でも「並んだ状態」で考えることが重要です。

■ 紙の本は表紙だけではありません

Kindleの電子書籍では基本的に表紙の正面部分が中心になりますが、ペーパーバックではさらに考えるものが増えます。

表紙だけではなく、

背表紙、裏表紙、バーコード周辺、裁ち落とし、ページ数によって変わる背幅

なども含めて、一冊の本として設計する必要があります。

たとえば背表紙の文字が細すぎたり、端に近すぎたりすると、実際に印刷されたときに読みづらくなる可能性があります。

画面上で完成していることと、印刷物として完成していることは少し違います。

そのため、紙の本の場合は「印刷された状態」を想像しながらデータを作ることが大切です。

■ 本文にも「デザイン」があります

書籍デザインというと表紙をイメージされる方が多いですが、本文も読書体験を大きく左右します。

文字サイズ、行間、余白、見出し、ページ番号、章扉など。

少しの違いでも、読みやすさは大きく変わります。

特に長い文章の場合、文字を詰め込みすぎると読むだけで疲れてしまいます。

反対に、余白を取りすぎればページ数が必要以上に増えてしまうこともあります。

「デザインする」というより、

読者が内容に集中できる環境を整える

という考え方に近いかもしれません。

目立つデザインではなくても、読みやすい本にはたくさんの設計があります。

■ Kindleと紙の本は、同じ「本」でも考え方が違う

電子書籍とペーパーバックには、それぞれ特徴があります。

電子書籍はスマートフォン、タブレット、Kindle端末など、読まれる画面サイズが一定ではありません。

一方、紙の本はページサイズが固定されるため、一ページごとのレイアウトを細かく設計できます。

そのため、

「電子書籍用に作ったデータを、そのまま紙の本にも使えば完成」

とは限りません。

最初からKindleとペーパーバックの両方を出版する予定であれば、それぞれの特性を考えながら準備しておくと、後から作り直す作業も減らすことができます。

■ 「原稿しかありません」という段階でも大丈夫

出版を考えている方からすると、

「もっと準備してからデザイナーに相談した方がいいのでは?」

と思われるかもしれません。

ですが、

原稿はあるけれど表紙のイメージがない。

本のサイズを決めていない。

Kindleだけにするか、紙の本も出すか迷っている。

出版方法そのものがよくわからない。

という段階でも、相談することはできます。

むしろ最初の段階で全体の流れを整理しておくことで、途中でデータを作り直すことを減らせます。

「本を出したい」というところから、

どんな形式で出版するのか、どこまでデザインが必要なのかを整理していくことも、出版準備の一つだと思っています。

■ デザインの目的は「きれいな本」を作ることだけではない

私が書籍をデザインするときに大切にしているのは、

「きれいに見えるか」

だけではありません。

誰に読んでもらいたいのか。

どんな内容の本なのか。

Amazonで見つけてもらったとき、どんな印象を持ってもらいたいのか。

そして、実際に本を開いたときに読みやすいか。

表紙から本文までを一つの流れとして考えることで、その本らしさが少しずつ形になっていきます。

文章を書き終えた瞬間は、本づくりの大きなゴールであると同時に、出版に向けた新しいスタートでもあります。

「原稿は完成したけれど、ここからどうすればいいかわからない」

そんな段階からでも、書籍デザインやKindle・ペーパーバック出版についてお気軽にご相談ください。


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