紙の本の目次は、2回組まないと作れない

紙の本の目次は、2回組まないと作れない

記事
IT・テクノロジー
福井で、Kindle の電子書籍と紙の本(ペーパーバック)の入稿データを作っています。

電子書籍を紙の本にするとき、目次は、そのままでは使えません。紙の目次には、ページ番号が要るからです。そして、そのページ番号は、本を組み上げるまで決まりません。

この回は、紙の本の目次を作る順番を書きます。

■ 先に結論


紙の本の目次は、2回組んで作ります。

・1回目:目次を入れずに組み、見出しが何ページに来たかを出す
・目次を作り、本の前に入れる
・2回目:目次を入れて組み直し、番号がずれていないかを確かめる

1回で済ませようとすると、目次の番号と本当のページが合わない本になります。

■ 電子書籍の目次には、ページ番号がない


電子書籍は、読む人が字の大きさを変えられます。字を大きくすれば、1画面に入る字が減り、ページの数え方も変わります。

ですから、電子書籍の目次は、ページ番号ではなく、押せば飛べるリンクでできています。番号を持っていません。

紙の本では、字の大きさは決まっていて、ページ番号も決まります。目次には「第1章 〇〇……12」のように、番号を入れます。この番号は、紙に組んでみて、はじめて分かります。

■ 目次を入れると、番号がずれる


1回目に組んで、第1章が9ページから始まると分かったとします。この番号で目次を作り、本の前に入れます。

すると、目次のぶんだけ、本文が後ろにずれます。目次が2ページなら、第1章は11ページから始まることになります。

さらに、章の始まりを右のページにそろえる本では、ずれ方が1ページで済まないこともあります。目次の番号は、目次を入れたあとの本で数え直す必要があります。

■ 2回目で、番号を確かめる


目次を入れて組み直したら、目次の番号と、本当にその見出しがあるページを、1つずつ突き合わせます。

見出しが多い本ほど、手で数えると間違えます。1つずれると、そのあとが全部ずれて見えることもあります。

■ 目次に何を載せるか


目次に、どこまでの見出しを載せるかも決めます。

・章だけを載せる
・章と、その下の節まで載せる

節まで載せると、探しやすくなります。ただ、目次のページが増えます。紙の本は、110ページから先は1ページごとに印刷代が上がるので、目次が2ページ増えれば、そのぶん1冊の印刷代も上がります。

どこまで載せるかは、本の中身を一番知っている著者の方に決めていただきます。

■ ページ番号を振るところ


目次と一緒に決めるのが、ページ番号(ノンブル)をどこに入れるかです。

・表紙の次の扉や、目次のページに番号を出すか
・番号を、ページの下の真ん中に置くか、外側に置くか
・章の扉のページにも番号を出すか

市販の本でも、決め方はいろいろです。手元にある、好きな本を開いて見てみると、決めやすくなります。

■ 自分で確かめる手順


1 目次に載せる見出しを決める(章だけか、節までか)
2 目次を入れずに一度組み、見出しのページを書き出す
3 目次を入れて組み直す
4 目次の番号と、本当のページを1つずつ突き合わせる

2回組むのは手間ですが、ここを省くと、目次の番号がずれたまま刷られます。私は、組むたびに目次の番号と本文のページを機械で突き合わせてから、目でも見ています。

■ まとめ


・電子書籍の目次はリンクで、ページ番号を持たない
・紙の目次の番号は、組んでみないと決まらない
・目次を入れると本文がずれるので、2回組む
・2回目で、番号と本当のページを突き合わせる
・目次に載せる深さで、ページ数と印刷代が変わる

目次は本の入口です。番号が1つずれているだけで、本全体が雑に見えてしまいます。

----------

電子書籍の原稿から、紙の本(ペーパーバック)の入稿データを作っています。目次も、紙のページ番号で作り直します。

・Kindle本を紙の本(ペーパーバック)にします

判型でページ数が変わる話は、第6週に書きました。
・A5判か四六判か。判型で変わる3つのこと

ご質問だけでもお気軽にどうぞ。
サービス数100万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す