Kindle出版のカテゴリ選びで、損をしない考え方

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ビジネス・マーケティング
前回、キーワードの7枠について書きました。今回はその隣にある「カテゴリー」の話です。

キーワードが「検索で見つけてもらう」ための設定だとすれば、カテゴリーは「ランキングで見つけてもらう」ための設定です。役割がまったく違います。

カテゴリーは3つ選べる


KDPの登録画面には、こう書かれています。

「本を説明するカテゴリーを最大 3 つ選択します」(Amazon KDP 登録画面より)

3つです。1つではありません。ここを1つしか埋めていない本を、時々見かけます。

Amazonのランキングはカテゴリーごとに集計されます。つまり3つ登録すれば、3つのランキングに同時に載ることになります。露出の機会がそのまま3倍になるので、埋めない理由がありません。

カテゴリーは4階層まで分かれている


実際に登録済みの本の管理画面を開くと、カテゴリーはこう表示されていました。

・Kindle本 › 暮らし・健康・子育て › 家庭医学・健康 › ストレス・心の病気
・Kindle本 › 人文・思想 › 心理学 › 読みもの
・Kindle本 › ビジネス・経済 › キャリア › 一般

4階層あります。「ビジネス・経済」で止めることもできれば、その下の「キャリア」、さらに下の「一般」まで指定することもできます。

浅く置くか、深く置くか


「ビジネス・経済」のような上位のカテゴリーは、そのジャンルの本すべてが競合します。何万冊という単位です。新刊がその中で上位に食い込むのは、現実的ではありません。

一方、「キャリア › 一般」のような下の階層は、母数がぐっと減ります。

ここで多くの方が「でも、大きいカテゴリーのほうが人の目に触れるのでは」と考えます。実は、その心配は要りません。

Amazonのカテゴリーは入れ子構造になっているので、下の階層に登録した本は、その上の階層のランキングにも含まれます。「キャリア › 一般」に置いた本は、「ビジネス・経済」のランキングにも並びます。

つまり、上位カテゴリーに置くと上位でしか戦えませんが、最下層に置けば最下層でもその上でも戦えます。

深く置いて失うものがありません。迷ったら最下層まで指定する、が基本方針になります。

3つを「散らす」か「固める」か


もう一つの判断が、3つのカテゴリーをどう配置するかです。

先ほどの実例を見てください。家庭医学・健康は健康の棚、心理学は人文の棚、キャリアはビジネスの棚。

3つとも別の棚に置いています。同じ本が、健康を探している人にも、心理学を探している人にも、ビジネス書を探している人にも届く配置です。

逆に、3つとも似たカテゴリーで固めると、同じ読者層に3回出るだけになります。届く範囲は広がりません。

内容から無理なく説明できる範囲で、なるべく違う棚に散らす。これが3枠の使い方です。

ただし「空いているから」で選ぶと外される


ここで一つ、知らないと損をする話があります。

競合の少ないカテゴリーを探しているうちに、「ここなら空いている」という理由だけで、内容と関係のない棚を選びたくなることがあります。これは通りません。

公式ヘルプに、こう明記されています。

「本の中心的な話題に関連していないカテゴリーや、本の内容にまったく無関係なカテゴリーは避けてください。…読者に誤解を与えたり、読者を意図的に誘導したりするようなカテゴリーの選択は許可されません」(Amazon KDP 公式ヘルプ「KDP カテゴリー」より)

そして、こう続きます。

「Amazon は機械学習と自動化を組み合わせてコンテンツガイドラインの遵守を確認し、不適切または不正確なカテゴリーの本のカテゴリーを自動的に変更または削除する権利を留保しています」

人が目視でチェックしているのではなく、機械が判定しています。そして不正確だと判断されれば、登録したカテゴリーは変更または削除されます。

公式には「カナダの国立公園についての本にSFカテゴリーを選ぶ」という例が挙げられています。極端に見えますが、「空いている棚を狙う」という発想を突き詰めると、実際にこれに近い選び方になりがちです。

外されてしまえば、せっかくの3枠が2枠、1枠と減ります。競合の少なさより、内容との一致が先です。そのうえで、一致する範囲の中で最も競合の少ない棚を選ぶ——順序を逆にしないことです。

出版後でも変更できる


カテゴリーも、キーワードと同じく出版後に変更できます。管理画面の「電子書籍の詳細情報の編集」を開くと、現在のカテゴリーが表示され、その下に「カテゴリーを編集」というリンクがあります。

売れ行きが伸び悩んでいる本があるなら、内容を変えずにカテゴリーだけ見直すという手が残っています。原稿に手を入れるより、ずっと軽い作業です。

まとめ


1. 3つとも埋める — ランキングに載る機会が3倍になる
2. 最下層まで指定する — 上位のランキングにも自動的に含まれるので、深く置いて損はない
3. なるべく違う棚に散らす — 同じ読者層に3回出しても広がらない
4. 内容との一致が最優先 — 空いているからという理由で選ぶと、機械判定で外される
5. 出版後でも直せる — 伸び悩んでいる既刊は見直す価値がある

登録画面の項目は、どれも本の中身とは関係がないのに、見つけてもらえるかどうかを左右します。「原稿は書けたけれど、この手の設定で止まってしまう」という方のために、企画から出版設定まで一貫してお引き受けしています。

ご相談とお見積りは無料です。「こんな内容でも本になりますか」だけでもお気軽にどうぞ。
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