「代行に頼もう」と決めたあと、次に出てくる疑問はこれだと思います。
いくらが妥当なのか。
高すぎないか、安すぎないか。判断する基準がないと、金額を見ても決められません。そこで、実際に調べました。
実勢価格を数えた結果
ココナラの「書籍出版支援」カテゴリで「Kindle出版 代行」を検索し、表示された60件の価格を並べました。
・最安 … 1,500円
・中央値 … 50,000円
・最高 … 400,000円
最安と最高で267倍です。同じ「代行」という言葉で、これだけ開きがあります。
もう少し細かく見ると、こういう分布でした。
・1万円未満 … 9件
・1万~3万円 … 5件
・3万~7万円 … 28件(最も多い層)
・7万~15万円 … 13件
・15万円以上 … 5件
3万~7万円に、ほぼ半分が集まっています。ここが実質的な相場帯です。
なぜ267倍の差が出るのか
答えは単純で、「代行」という言葉が指す範囲が、出品ごとに違うからです。
Kindle出版には、前に書いたとおり10の工程があります。どこからどこまでを含むかで、当然、金額は変わります。
1万円前後の層は、多くが工程の一部だけを請け負っています。
・原稿のデータ変換だけ
・表紙のデザインだけ
・KDPへの登録作業だけ
3万~7万円の層は、原稿がある前提で、体裁づくりから登録までを通して行うものが中心です。
10万円を超える層では、企画や執筆そのものが含まれてきます。ライターが原稿を書き起こす場合、その人件費が乗るので当然の金額です。
つまり、金額だけを並べて比べても意味がありません。同じ土俵に乗っていないからです。
比べるなら、金額ではなく工程で
見積りを比べるときは、金額そのものより含まれる工程の数で見てください。
前に書いた5つの質問のうち、3番目がこれに当たります。「この金額に含まれるもの、含まれないものは何か」です。
たとえば、こういう差が出ます。
・5万円で、原稿執筆から登録まで全部
・5万円で、体裁づくりと表紙のみ(執筆は別途)
同じ金額でも、中身がまったく違います。そして、この違いは料金表を見ただけでは分かりません。聞かないと出てきません。
「安い」には、理由があります
これは書いておくべきだと思うので、正直に書きます。
相場より安い出品には、たいてい理由があります。悪い理由とは限りません。
・工程が絞られている(変換だけ、登録だけ)
・実績を作っている段階(開始直後は安く出す。私もこれです)
・効率化の手段を持っている
・本業が別にある(副業として、時間単価を低く設定できる)
一方で、注意したい理由もあります。
・後から追加料金が積まれる(本体価格を安く見せている)
・含まれる工程が想定より狭い
見分け方は簡単です。「この金額に含まれないものを教えてください」と聞く。それだけです。安い理由が前者なら、はっきり答えが返ってきます。
逆に、高いから安心ということもありません
金額が高い場合も、中身を見る必要があります。
10万円を超える出品の多くは執筆込みですが、「執筆込み」の中身にも幅があります。
・打ち合わせをして、その人の経験を聞き取って書く
・テーマだけ渡して、あとは調べて書く
前者は時間がかかるので高くなります。後者は速いですが、その本があなたの本である必然性が薄くなります。読者は「この人でなければ書けない話」を求めています。
金額ではなく、どうやって原稿を作るのかを聞いてください。
参考までに、私の場合
この記事を書いている私は、20,000円で出しています。60件の中では下から14番目、かなり安い側です。
理由は隠さずに書きます。実績を作っている段階だからです。私自身は著者として50冊以上を出していますが、ココナラでの受注実績はまだありません。ここでの評価を積むために、相場より低い金額にしています。
含まれる範囲は出品ページに書いてあります。原稿がある場合の体裁づくり・表紙・出版用データ・登録の手順書までが基本で、執筆から必要な場合は別プランです。含まれないものも明記しています。
いずれ相場に寄せることになると思いますが、今はこの金額です。
まとめ
1. 相場帯は3万~7万円(60件中28件がこの範囲)
2. 最安1,500円から最高40万円。同じ「代行」でも中身が違う
3. 金額ではなく、含まれる工程の数で比べる
4. 安い理由・高い理由を聞く。答えられる相手なら問題ない
見積りは無料のところがほとんどです。2~3件取って、含まれる範囲を比べるのがいちばん確実だと思います。
私のところでも、ご相談とお見積りは無料です。「他社と比べたいので、範囲を教えてほしい」というご依頼でも構いません。今どの段階で止まっているか教えていただければ、そこからご提案します。
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