引き継ぎメモは3行でそろえる|小規模事業の顧客対応を止めない実務手順

引き継ぎメモは3行でそろえる|小規模事業の顧客対応を止めない実務手順

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ビジネス・マーケティング
顧客メモを残しているのに、担当が替わると「前回何をしたのか」が分からない。小規模な店舗や事業所では、メモの量より書き方の違いが原因になりやすいものです。長い文章を増やす前に、記録を「事実・対応・次回」の3行にそろえる方法を紹介します。

■ まず起きている問題を分ける
たとえば、前回のメモが「相談あり。色を変更して満足。次回確認」とだけ残っているとします。読む側には、何を相談されたのか、どの変更をしたのか、誰が何を確認するのかが分かりません。書いた本人には分かる内容でも、休みの日や数か月後の対応には使いにくくなります。

ここで必要なのは、感想と事実、終わった対応と未完了の予定を分けることです。入力項目をたくさん増やす必要はありません。3行だけで、次の担当者が同じ判断をできる状態を作れます。

■ 3行の基本形
1行目は「事実」です。観察できた内容を残します。「少し不満そう」ではなく「待ち時間について2回質問があった」「見本より一段落ち着いた色を希望」のように、後から読んでも意味が変わらない表現にします。

2行目は「対応」です。実施済みの内容を過去形で書きます。「確認する」ではなく「色味を変更し、仕上がり時に了承を得た」「予約変更の手順を説明した」と残すと、途中の作業と完了した作業を混ぜずに済みます。

3行目は「次回」です。誰が、いつ、何を確認するかを記します。「次回確認」だけでは行動が決まりません。「次回来店の受付時に、前回と同じ明るさでよいか担当者が確認」と書けば、担当が替わっても対応できます。必要な対応がないときは「次回対応なし」と明記します。

■ 導入は新規メモから始める
過去の台帳を一度に直そうとすると、作業量が増え、運用が止まりがちです。最初の2週間は、今日から新しく入力するメモだけに3行ルールを使います。入力欄の先頭に「事実」「対応」「次回」を表示しておき、各行は40〜60文字を目安にします。

終業前には、その日のうち3件だけを見直します。事実に推測が混ざっていないか、対応が完了形になっているか、次回に担当と時期があるか。この3点を見るだけで、入力のばらつきを早く直せます。

■ 時間を測って改善する
効果は一律には決まりません。そこで、導入前と導入後に同じ条件で10件のメモを読み、必要な次回行動を探す時間を測ります。自由記述では10件で15分かかったが、3行化後は8分になった、というように自社の値で比較します。

メモの入力時間も同じです。1件3分かかっていたものが90秒になれば、1日8件で12分をほかの対応に回せます。数字は目標ではなく、運用を見直すための材料です。時間が変わらない場合は、項目を増やす前に「次回」の書き方が曖昧でないかを確認します。

■ よくある失敗
最初から担当者名、温度感、重要度、分類タグをすべて必須にすると、入力負担が上がります。まずは3行だけを続け、検索で本当に必要だった項目だけを後から追加します。

また、業務に不要な個人情報や推測を書きすぎないことも大切です。閲覧できる人と保存期間を決め、本人に見られて困る表現は残さない基準を共有します。

ココナラでは、顧客台帳や見積管理、日々の事務整理について相談を受けています。現在の記録例をもとに、入力ルールや見直し順の整理が必要な場合は、ココナラ内の相談機能からご連絡ください。
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