「直感を信じていますか?」
そう聞かれたら、**「はい」**と答えます、
ただし、「直感だけを信じるか?」と問われたら「いいえ」と答えます。
タロットを展開すると、スプレッド全体を見た瞬間に、
「今回のテーマはこれだ。」
と感じることがあります。
その感覚は、経験や観察の積み重ねから生まれる大切なものです。
しかし、私の占いは、その直感だけで結論を出すことはありません。
確認するのは、
カード同士の関係
配置の意味
全体の流れ
過去・現在・本質・気づき・方向性
これらが一つの物語として自然につながるかです。
整合性が取れて初めて、相談者様へ言葉としてお伝えします。
もし途中で矛盾が見つかれば、修正するのはカードではありません。
私自身の直感です。
権威性が直感を「正解」にしてしまうことがある
世の中には、直感を権威によって正当化する考え方もあります。
「天から降りてきた。」
そのような体験そのものを否定するつもりはありません。
ですが、私はそれを相談者様へお伝えする根拠にはしません。
なぜなら、その根拠は第三者が確かめることができないからです。
私が大切にしていること
私が大切にしているのは、一方的に信じていただくことではありません。
相談者様ご自身が、
「なるほど。」
と腑に落ちること。
そして、
「なぜそう読めるのか。」
を、私と一緒に辿っていただけることです。
そのためには、
「そう感じた。」
だけでは足りません。
カード全体との整合性──
相談者様と共に確認できる根拠が必要です。
整合性は、相談者様のためにある
私は、占いに整合性以上の権威性を持たせたくありません。
権威性は、人を安心させることもあります。
しかし同時に、人の思考を止めてしまう危うさも持っています。
「神がそう言った。」
その言葉が答えになった瞬間、
解釈は検証されなくなり、相談者様はただ受け取るだけの立場になってしまいます。
私はそうではなく、
相談者様と並んでカードを読み解いていく占いを選びます。
整合性を確かめるという作業は、
私一人の孤独な検証ではありません。
相談者様と一緒に納得を組み立てていくための、
いちばん確かな道具です。
反照の巫として
私が目指すのは、
相談者様が自分自身で納得し、
自分の意思で次の一歩を選べる占いです。
そのために必要なのは、
権威ではなく、整合性です。
直感は、解釈の入り口。
整合性は、解釈を支える土台。
だから私が相談者様へお伝えするのは、
「降りてきた言葉」ではありません。
カード全体から導き出され、
相談者様と共に確かめ、
納得へと積み重ねた解釈です。
占いに、整合性を超える権威性を持たせてはならない。
それは、
相談者様から「考える力」を奪わないためです。
これからも、この姿勢を大切にしていきます。
──反照の巫