フォースは、使うものではなく、つながるもの――スター・ウォーズが教えてくれる「大きな流れ」と私たちの生き方【後編】

フォースは、使うものではなく、つながるもの――スター・ウォーズが教えてくれる「大きな流れ」と私たちの生き方【後編】

記事
コラム
前編では、

「フォースは、使うものではなく、つながるもの」

という私の考えについて、
ルークとヨーダの修行、
そしてアナキン・スカイウォーカーが
ダークサイドへと堕ちていった物語を通して考えてみました。

フォースは、

「私の力」

として所有するものではない。

すでに存在している大きな力と、つながるもの。

そして、
その大きな力を自分の欲望のために
コントロールしようとしたとき、
フォースとの調和が崩れていく。

私は、そんなふうに感じています。

そして、
このことを考えれば考えるほど、
私はルーク・スカイウォーカーの物語が、
とても象徴的なものに思えてきました。

なぜならルークは、最後には、

「自分の力で勝つこと」

を選ばなかったからです。

ルークが最後に捨てたもの

『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』。

ルークは、ダース・ベイダーと対峙します。

そして、皇帝パルパティーンは、
ルークの中にある怒りや憎しみを引き出そうとする。

戦いの中で、ルークは怒りに飲み込まれそうになります。

そして、ついにベイダーを圧倒する。

あと一撃で、父親を倒すことができる。

そのとき、ルークは、
自分の手元にあるライトセーバーを見ます。

そして、それを捨てる。

スター・ウォーズ公式の設定でも、
この場面は、ルークが父親を倒すことよりも、
アナキン・スカイウォーカーの中に残る
善を信じる選択をした場面として描かれています。

ルークがライトセーバーを捨てたことで、
皇帝の思惑は崩れ、
最終的にはベイダーが息子を救うという結末へつながります。

私は、この場面に、

「フォースとつながる」

ということの本質があるように思います。

ルークは、

「自分が勝つ」

ことを手放した。

「父親を倒す」

ことも手放した。

「自分の力で、すべてを終わらせる」

ことも手放した。

そして、

父親の中にある光を信じた。

ここが大切なのではないでしょうか。

ルークは、

「僕が父を救う」

と考えたのではない。

むしろ、

「父の中には、まだ光がある」

と信じた。

そして、その光が目覚める可能性を、
自分の力で無理に引き出そうとはしなかった。

ただ、信じた。

それによって、アナキンは、
自分自身の意思で、
最後の選択をすることができた。

私は、
ここにも「フォース」の本質があると思っています。

人を変えようとするのではなく、

その人の中にあるものを信じる。

フォースと「委ねる」ということ

私たちの人生でも、

「何とかしなければ」

と思うことがあります。

誰かを変えたい。

誰かを救いたい。

この状況を変えたい。

未来を変えたい。

でも、
自分以外の誰かを、
自分の思い通りに変えることはできません。

そして、
未来を完全にコントロールすることもできません。

だからこそ、
私は「委ねる」ということが、
フォースとつながるための
大切な姿勢なのではないかと思います。

委ねるとは、
何もしないことではありません。

自分の人生を放棄することでもありません。

自分にできることをしたうえで、
その先にあるものを、
大きな流れに委ねる。

私は、
そんな意味での「委ねる」だと思っています。

ルークも、
何もしなかったわけではありません。

父親のもとへ行った。

皇帝の前に立った。

自分の信念を貫いた。

そして最後に、
ライトセーバーを捨てた。

それは、

自分の力を捨てたのではなく、

「自分の力だけで何とかしようとすること」を手放した

のではないでしょうか。

そして、その瞬間、フォースが動いた。

私は、そんなふうに感じます。

では、ダークサイドとは何なのか

ここまで考えてくると、
ダークサイドの意味も、
少し違って見えてきます。

ダークサイドとは、
単純に「悪い力」ではない。

スター・ウォーズの物語では、
恐れや怒り、憎しみが
ダークサイドへの入り口として繰り返し描かれています。

公式の解説でも、
アナキンの転落の大きな要因として
「恐れ」が挙げられています。

また、恐れが怒りへとつながり、
判断を誤らせるというテーマは、
スカイウォーカー・サーガ全体を通じて
繰り返し扱われています。

私は、
ダークサイドとは、

フォースとのつながりが切れた状態

というより、

フォースを「自分の欲望のために支配しようとする状態」

なのではないかと思っています。

「失いたくない」

「こうならなければ嫌だ」

「私の思い通りになってほしい」

「私が何とかしなければ」

そんな思いが強くなったとき、
私たちは、
自分より大きな流れを信頼できなくなる。

そして、
すべてを自分の手で握りしめようとする。

でも、握りしめた手には、
新しいものを受け取る余白がありません。

だから、
手放す。

委ねる。

信じる。

これは、

「諦める」

こととは違う。

フォースが働く余白を、自分の中につくること。

私は、
それが「つながる」ということなのではないかと思っています。

失敗は、フォースとのつながりを失うことではない

そして、ここでもう一度、
ルークとヨーダの物語に戻ります。

『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』。

ここでのルークは、
かつての英雄とは違います。

自分の弟子を救えなかった。

自分の判断を悔やんでいる。

そして、

「自分は失敗した」

と思い、
ジェダイそのものから距離を置いてしまう。

そんなルークの前に、ヨーダが現れます。

そして、あの言葉を伝える。

「失敗こそ、最高の師だ」

スター・ウォーズ公式でも、この場面は
「失敗は人を定義するものではなく、
そこから学び、別の道へ進むためのもの」
というテーマとして紹介されています。

これも、
フォースとつながるということを考えるうえで、
とても重要だと思います。

私たちは、
失敗すると、

「私はダメだ」

と思ってしまう。

「私には力がない」

と思ってしまう。

でも、失敗したからといって、
フォースがなくなったわけではありません。

自分の中の力が消えたわけでもない。

ただ、一度、道を間違えただけ。

だから、また戻ればいい。

フォースとのつながりは、
一度切れたら、
二度と戻らないものではない。

むしろ、人生で迷い、失敗し、
自分を見失ったときこそ、
私たちは、より深く、
自分の内側とつながることができるのかもしれません。

そして、私はグローグーを思い出す

ここで、私はまた、
グローグーのことを思い出します。

グローグーは、
ジェダイとして訓練を受けた存在です。

けれど、彼が最終的に選んだのは、

「ジェダイとして生きること」

だけではありませんでした。

スター・ウォーズ公式の設定によれば、
グローグーはかつてジェダイ・テンプルで訓練を受け、
ルークのもとでも学びますが、
最終的にはディン・ジャリンとの絆を選び、
マンダロリアンのもとへ戻る道を選びます。

ここにも、私は、とても深いものを感じます。

グローグーにとって、

「フォースを使えること」

が、彼の人生のすべてではなかった。

彼には、

「誰とともに生きるのか」

という選択があった。

「どんな力を持っているのか」

ではなく、

「その力を何のために使うのか」

という選択があった。

そして、

「自分が本当に大切にしたいものは何なのか」

という選択があった。

私は、ここに、フォースというものの、
とても大切な部分があるように思います。

フォースは、力を持つことが目的ではない。

つながること。

誰かと。

自分自身と。

そして、

この世界と。

そのつながりの中で、自分が何を選ぶのか。

それが、
フォースとともに生きるということなのではないでしょうか。

私たちの中にもある「フォース」

ここまで、
スター・ウォーズの物語を通して、
フォースについて考えてきました。

では、私たちの人生に戻ってみましょう。

私たちは、日々、たくさんの選択をしています。

仕事をどうするか。

誰と付き合うか。

どこに住むか。

何を始めるか。

何をやめるか。

頭で考えれば考えるほど、
迷ってしまうこともあります。

そんなとき、

「正解はどれ?」

と考えるのではなく、

一度、自分の内側に戻ってみる。

そして、静かに聞いてみる。

「私は、本当はどうしたい?」

すると、ふと、何かが浮かぶことがあります。

「こっちのような気がする」

「今は、動かないほうがいい気がする」

「この人に連絡してみよう」

「なぜかわからないけれど、ここへ行きたい」

そんな、小さな感覚。

私は、それを「直感」と呼んでいます。

そして、その直感のさらに奥には、

私たち自身の、
もっと深い部分があると思っています。

私は、それをハイヤーセルフと呼んでいます。

ハイヤーセルフは、フォースとつながる場所なのかもしれない

ハイヤーセルフというと、
何か特別な存在を想像する人もいるかもしれません。

でも私は、ハイヤーセルフを、

「自分とは別の、遠い場所にいる存在」

とは考えていません。

もっと深いところにいる、

本当の自分。

目の前の不安や恐れだけで判断している自分よりも、
もっと静かで、もっと大きな視点から、
自分の人生を見ている自分。

それが、
ハイヤーセルフなのではないかと思っています。

そして、そのハイヤーセルフは、
フォースという大きな流れと、
どこかでつながっている。

だから、ふとした瞬間に、
答えがやってくる。

言葉では説明できないけれど、

「こっち」

と感じる。

それは、私たちが、
自分の頭で考え出した答えではなく、
もっと深い場所から届いたものなのかもしれません。

だから私は、
フォースとつながるということは、
特別な能力を身につけることではないと思っています。

もっと静かなこと。

もっと日常的なこと。

そして、
もっと誰にでもできること。

それは、

自分の内側に耳を澄ますこと。

私は「フォースを使っている」のではないのかもしれない

そして、
ここまで考えてきたとき、
私は自分自身のことも、
少し違う角度から見つめ直すようになりました。

私はこれまで、
誰かの癒しのために、
フォースの力を借りることがありました。

でも、もしかすると、
「借りる」という言葉さえ、
少し違うのかもしれません。

私は、
フォースを使っているのではない。

私が、
何か特別な力を持っているわけでもない。

そうではなく、
私を通して、
必要な場所へ、
必要な力が流れていく。

私は、そのための、
ひとつの通り道になっている。

そんなふうに考えるほうが、
私にはしっくりきます。

だから、私が誰かを癒すのではない。

私が誰かの人生を変えるのでもない。

その人自身の中にある力と、
その人自身のハイヤーセルフと、
その人自身が本来持っている可能性と、
その人を取り巻く、
もっと大きな力。

そこがつながる。

私は、
その「つながり」が生まれる
お手伝いをしているだけなのかもしれません。

そう考えると、
私がこれまでしてきたことも、
少し違って見えてきます。

タロットも。

チャネリングも。

癒しも。

誰かの話を聴くことも。

それらはすべて、
「私が答えを与えるため」のものではない。

その人自身が、
自分の中にある答えと、
もう一度つながるためのもの。

私は、そう思っています。

フォースは、使うものではなく、つながるもの

もしかすると、
私たちは、
頑張りすぎているのかもしれません。

自分の力だけで、
何とかしようとしているのかもしれません。

未来を、
自分の思い通りにしようとしているのかもしれません。

失敗しないように。

傷つかないように。

後悔しないように。

だから、ずっと力が入っている。

でも、フォースは、
力んだ手では、
つかめないのかもしれません。

「私が何とかする」

と握りしめた手を、少しだけ開いてみる。

そして、静かに、感じてみる。

「今、私はどこへ向かおうとしている?」

「私の本当の心は、何を望んでいる?」

「私は、何を手放す必要がある?」

答えは、すぐに来ないかもしれません。

でも、焦らなくていい。

フォースは、あなたを急かしたりしない。

あなたが迷っているときも、
あなたが失敗したときも、
あなたが自分を信じられなくなったときも、
ずっと、そこにある。

そして、あなたがもう一度、
心を静かにしたとき、
あなたの中に、
小さな声が聞こえてくるかもしれません。

「こっちだよ」

と。

それは、あなたの直感かもしれない。

あなたのハイヤーセルフかもしれない。

宇宙からの導きかもしれない。

あるいは、あなた自身の、
もっと深い場所から届いた声かもしれない。

呼び方は、何でもいいのだと思います。

大切なのは、その声を、
「気のせい」と、
すぐに消してしまわないこと。

そして、少しだけ、信じてみること。

あなたは、フォースを使う人ではなく、フォースとともに生きる人

私は、
フォースを「使える人」
になりたいとは思いません。

むしろ、

フォースが自分を通して働くことのできる人でありたい。

そう思っています。

自分の欲望のために、
フォースを使うのではなく。

誰かをコントロールするために、
フォースを使うのでもなく。

「私がすごい」と、
証明するためでもなく。

ただ、
必要なときに、
必要な場所へ、
必要な力が流れていく。

その流れを、
邪魔しない自分でいたい。

そして、
私自身もまた、
フォースの一部として、
この世界を生きていたい。

それが、私にとっての、
「フォースとともに生きる」
ということなのかもしれません。

あなたの中にも、すでにある

もし今、
あなたが人生に迷っているのなら。

何を選べばいいかわからないのなら。

自分の未来が見えないのなら。

すぐに答えを出そうとしなくてもいい。

無理に、

「正しい答え」を探さなくてもいい。

一度、立ち止まってみてください。

深呼吸して。

静かになって。

自分の内側に、少しだけ、
耳を澄ませてみてください。

あなたの中には、すでに、
大きな力とつながる場所がある。

あなたの中には、
あなた自身の答えを知っている、
もっと深いあなたがいる。

そして、
あなたがどんなに迷っても、
そのつながりが、
なくなることはありません。

ただ、あなたが少し、
忘れているだけかもしれない。

だから、思い出してほしいのです。

フォースは、特別な人だけのものではない。

ジェダイだけのものでもない。

誰かに選ばれた人だけのものでもない。

あなたにも、ちゃんと、
つながることができる。

そして、あなたの中にも、
その力は、すでに流れている。

フォースは、使うものではなく、
つながるもの。

だから、頑張りすぎなくていい。

握りしめすぎなくていい。

すべてを、自分ひとりで、何とかしなくてもいい。

あなたにできることを、精一杯やったら。

あとは、少しだけ、
手を開いてみてください。

そして、感じてみてください。

あなたの周りにある、大きな流れを。

あなたの中にある、静かな声を。

あなたを超えたところから、
静かに届いてくる、何かを。

そして、もし今、人生のどこかで、

「もう、どうしていいかわからない」

と思っているのなら。

どうか、思い出してください。

あなたは、ひとりで、
すべてを動かさなくていい。

あなたの中にも、フォースはある。

あなたの中には、あなた自身を導く、
ハイヤーセルフがいる。

そして、あなたは、
この宇宙を流れる大きな力と、
いつだって、つながることができる。

だから、焦らなくていい。

立ち止まってもいい。

迷ってもいい。

失敗してもいい。

何度でも、自分の内側へ戻ればいい。

そして、また、歩き出せばいい。

あなたの人生が、
あなた自身の本当の道へと、
静かにつながっていきますように。

今日も、あなたの内側にある、
小さな声が、ちゃんと聞こえますように。

そして、あなたが、
自分自身を信じることができますように。

フォースは、使うものではなく、つながるもの。

そして、あなたの中にも、
そのフォースは、ちゃんと流れている。

―― 魂カウンセラー・顕穂(あきほ)


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