こんにちは。
「リハと暮らしの相談室」のTOMOです。
今回は、親の歩く力や体力の低下が気になり始めたご家族に向けて、お話ししたいと思います。
「最近、歩くのが遅くなった気がする」
「以前より外出する機会が減った」
「立ち上がるときに、何かにつかまることが増えた」
「転んでしまわないか心配」
こんな変化を感じたことはありませんか?
理学療法士として約20年間、さまざまな患者さんやご家族と関わる中で、日常生活のちょっとした変化が、身体の状態を考えるきっかけになると感じています。
今回は、親の歩く力が気になったときに、ご家族が意識してほしい5つのことをご紹介します。
## 1.まずは日常生活の変化に目を向ける
歩く力の低下は、歩く速さだけで判断できるものではありません。
例えば、
・椅子から立ち上がるのに時間がかかる
・階段を避けるようになった
・以前より疲れやすくなった
・外出する回数が減った
・歩くときにふらつくことが増えた
こうした変化も、身体の状態を知る手がかりになります。
大切なのは、ほかの人と比較することではなく、以前の本人と比較することです。
「半年前と比べてどうだろう?」
そんな視点で日常生活を見てみてください。
ただし、急に歩けなくなった、片側の手足に力が入らない、言葉が出にくいなどの症状がある場合は、様子を見ずに救急対応が必要です。
## 2.無理に運動を勧めない
親の体力が落ちてきたと感じると、
「もっと歩いた方がいいよ」
「運動しないと筋力が落ちるよ」
と声をかけたくなることがあると思います。
もちろん、身体を動かすことは大切です。
しかし、本人には本人なりの理由があるかもしれません。
「歩くと膝が痛い」
「転ぶのが怖い」
「疲れるから外に出たくない」
そんな気持ちを抱えている可能性もあります。
まずは、なぜ動く機会が減っているのかを聞いてみましょう。
無理に運動を勧めるよりも、本人の気持ちや身体の状態を理解することが第一歩です。
痛みや息切れ、急な体力低下がある場合は、運動を始める前に医療機関へ相談することも大切です。
## 3.家の中の環境を見直す
転倒予防というと、筋力やバランス能力を高めることに目が向きがちです。
しかし、自宅の環境を見直すことも重要です。
例えば、
・床に物が置かれていないか
・電気コードが通り道にないか
・小さな段差につまずいていないか
・夜間の廊下やトイレが暗くないか
・滑りやすい履物を使用していないか
こうした点を確認するだけでも、転倒につながる危険を減らせる場合があります。
また、手すりや福祉用具が必要な場合は、身体の状態や住環境に合わせて専門職と検討することをおすすめします。
## 4.できることを奪わない
家族として心配になると、つい何でも手伝ってしまうことがあります。
「危ないから座っていて」
「私がやるから大丈夫」
そんな声かけも、相手を思う気持ちから生まれるものだと思います。
しかし、本人が安全にできることまで代わりに行うと、身体を動かす機会が少なくなることがあります。
大切なのは、すべてを手伝うことでも、すべてを本人に任せることでもありません。
何ができて、どこに支援が必要なのかを考えることです。
安全にできることは続けてもらい、難しい部分を家族が支える。
そんな関わり方が、本人の自立した生活を支えることにつながります。
## 5.家族だけで抱え込まない
親の身体の変化に気づいたとき、
「病院に相談するほどではないかな」
「年齢のせいだから仕方ないのかな」
と迷うこともあると思います。
しかし、歩行能力や体力の低下には、加齢だけでなく、病気や痛み、薬の影響など、さまざまな原因が考えられます。
特に、短期間で状態が変化した場合や、転倒を繰り返す場合には、医療機関への相談が大切です。
また、介護や日常生活について困っている場合には、地域包括支援センターなどに相談する方法もあります。
家族だけですべてを解決しようとする必要はありません。
専門職の力を借りることも、大切な家族のサポートです。
## 最後に.大切なのは本人の気持ちを理解すること
今回、5つのポイントをご紹介しました。
その中でも、私が特に大切だと考えているのは、本人の気持ちを理解しようとすることです。
家族としては、いつまでも元気でいてほしい。
転ばず、安全に生活してほしい。
そう願うのは自然なことだと思います。
一方で、本人にも、
「できることは自分でしたい」
「家族に迷惑をかけたくない」
「今までどおり生活したい」
という思いがあるかもしれません。
その気持ちを尊重しながら、どうすれば安心して生活を続けられるのかを一緒に考えることが大切です。
身体の状態だけでなく、その人らしい暮らしにも目を向けていきたいですね。
## リハビリや介護、暮らしの不安もお気軽にご相談ください
「親の歩く力が落ちてきて心配」
「転倒を予防するために何を考えればいい?」
「退院後の生活について相談したい」
「介護について誰かに話を聞いてほしい」
そんな方に向けて、ココナラで患者さん・ご家族向けの相談サービスを行っています。
チャットと電話の両方に対応しています。
診断や個別の治療指示はできませんが、理学療法士としての経験を活かし、不安や疑問を整理するお手伝いをしています。
小さな疑問でも構いません。
一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
TOMO
リハと暮らしの相談室