後輩指導がうまくいかない...4つのこと

後輩指導がうまくいかない...4つのこと

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こんにちは。
「リハと暮らしの相談室」のTOMOです。

今回は、リハビリ職の中堅スタッフやリーダーの方に向けて、後輩指導についてお話ししたいと思います。

「何度説明しても、なかなか伝わらない」
「後輩にどこまで指導すればいいのかわからない」
「厳しく言うと萎縮してしまうし、優しくすると伝わらない」
「自分の指導方法が正しいのか不安になる」

こんな悩みを感じたことはありませんか?

私自身、理学療法士として約20年間働き、現在はリハビリテーション部門の科長としてスタッフの育成にも携わっています。

その中で感じているのは、後輩指導には必ずしも一つの正解があるわけではないということです。

同じ言葉を伝えても、相手によって受け取り方は異なります。

だからこそ、指導する側には、知識や経験だけでなく、相手を理解しようとする姿勢が必要なのだと思います。

今回は、私が後輩指導で大切にしている4つの考え方をご紹介します。

【1.まずは相手を否定しない】

後輩が思うように行動できなかったとき、つい次のような言葉をかけてしまうことはないでしょうか。

「どうしてできないの?」
「前にも説明したよね?」
「普通はこうするでしょう?」

指導する側に悪気がなくても、こうした言葉は相手にとって、自分自身を否定されたように感じることがあります。

もちろん、間違っていることをそのままにしてよいわけではありません。

特に医療現場では、患者さんの安全に関わる行動について、明確に指摘しなければならない場面もあります。

しかし、行動を修正することと、相手の人格や考え方を否定することは別です。

例えば、

「どうしてこんなことをしたの?」

ではなく、

「そのとき、どのように考えて行動したの?」

と聞いてみる。

同じ出来事でも、言葉の選び方によって相手の受け取り方は変わります。

大切なのは、間違いを責めることではなく、次にどうすればよいかを一緒に考えることです。

相手を否定しないことは、何でも許すことではありません。

必要な指導を行いながらも、相手の尊厳を大切にすることだと考えています。

【2.相手のことを理解しようとする】

後輩指導で、私が特に大切だと感じていることがあります。

それは、相手のことを理解しようとする姿勢です。

同じ新人スタッフでも、性格や考え方、得意なこと、苦手なことは異なります。

自分から積極的に質問できる人もいれば、質問したくても遠慮してしまう人もいます。

一度説明すれば理解できる人もいれば、実際に経験することで理解が深まる人もいます。

また、仕事に対する価値観も人それぞれです。

指導する側が、自分の経験や価値観だけで相手を判断してしまうと、うまくいかないことがあります。

例えば、後輩から質問が少ないとき。

「やる気がないのかな?」

と思うかもしれません。

しかし、実際には、

「忙しそうで声をかけづらい」
「こんなことを聞いていいのかわからない」
「質問する前に自分で考えなければいけないと思っている」

という理由があるかもしれません。

表面的な行動だけで判断するのではなく、その背景に目を向けることが大切です。

相手を理解するためには、まず話を聞くこと。

そして、自分の考えと違っていても、すぐに否定せず、一度受け止めること。

理解することと、すべてに同意することは違います。

相手の考えを理解したうえで、必要な指導を行う。

その積み重ねが、信頼関係につながるのではないでしょうか。

【3.自分の当たり前を押し付けない】

経験を重ねると、自然にできるようになることが増えてきます。

患者さんへの声かけ、評価の進め方、報告のタイミングなど、普段はあまり意識せずに行っていることも多いと思います。

しかし、新人や若手スタッフにとっては、その一つひとつが初めての経験かもしれません。

例えば、

「もう少し患者さんの状態を考えてみて」

と伝えたとします。

指導する側としては、考えるきっかけを与えたつもりでも、後輩は何をどこまで考えればよいのかわからないかもしれません。

そんなときは、

「歩行時にふらついた原因を、筋力やバランスの面から一緒に考えてみよう」

と具体的に伝えてみる。

そうすることで、後輩も考える方向性をつかみやすくなります。

また、自分が新人だった頃の経験を、そのまま今の後輩に当てはめないことも大切です。

働き方や教育環境、仕事に対する価値観は、時代とともに変化しています。

「自分たちの頃はこうだった」

という考えだけでは、今のスタッフに合った指導が難しくなることもあります。

自分の経験は大切な財産です。

しかし、その経験を相手に合わせて伝えることが、指導する側に求められる力なのだと思います。

【4.指導する側も、一人で抱え込まない】

後輩指導を任されると、

「自分がしっかり育てなければ」
「自分の指導が悪いのではないか」

と責任を感じることがあります。

特に、真面目で責任感の強いスタッフほど、一人で悩みを抱えてしまうことがあるように感じます。

しかし、後輩の成長を一人で背負う必要はありません。

指導がうまくいかないときには、ほかの先輩やリーダー、管理職に相談することも大切です。

また、後輩の成長には個人差があります。

同じ時期に入職したスタッフでも、成長のペースや得意分野は異なります。

ほかのスタッフと比較するのではなく、その人自身が以前より何をできるようになったのか。

そこに目を向けることが大切だと思います。

そして、指導する側も完璧である必要はありません。

ときには伝え方を間違えることもあります。

そんなときには、自分の関わり方を振り返り、必要であれば素直に伝え直すことも大切です。

指導する側も、後輩と一緒に成長していく。

そんな関係を築けることが理想ではないでしょうか。

【後輩指導で最も大切にしたいこと】

ここまで4つの考え方をご紹介しました。

その中でも、私が特に大切にしたいのは、

「相手を否定しないこと」
「相手を理解しようとすること」

この2つです。

後輩指導というと、どうしても「何を教えるか」「どう教えるか」に意識が向きがちです。

しかし、その前に大切なのは、相手との関係性ではないでしょうか。

自分の考えを安心して話せる。

わからないことを質問できる。

失敗したときにも、次に向けて一緒に考えてもらえる。

そんな環境があることで、後輩も少しずつ自信を持って仕事に取り組めるようになると思います。

もちろん、相手を理解しようとしても、すぐにうまくいくとは限りません。

だからこそ、指導する側も悩みながら、試行錯誤を続けていく必要があります。

私自身も、管理職として日々スタッフと関わる中で、考えさせられることが多くあります。

後輩指導に悩むことは、決して悪いことではありません。

その悩みは、相手と真剣に向き合おうとしているからこそ生まれるものかもしれません。

大切なのは、完璧な指導者になることではなく、相手を理解し、一緒に成長していこうとする姿勢だと考えています。

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具体的なアドバイスがほしい方も、まずは話を聞いてほしいという方も歓迎しています。

同じ医療現場で働く立場として、一緒に考えていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

TOMO
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