スーパーのカートひとつで分かるアメリカ人のおおらかさ

スーパーのカートひとつで分かるアメリカ人のおおらかさ

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アメリカに来て、地味に驚いたものがあります。
それはスーパーの買い物カートです。
日本のスーパーでも大きめのカートはありますが、アメリカでは日本でいうコストコのカートくらいのサイズが標準。

最初は、「こんなに大きいカートが必要なの?」と思いました。
でも実際に生活してみると納得です。
こちらでは車でまとめ買いをする家庭が多く、牛乳やジュース、お肉に野菜、日用品などをどんどん入れていきます。
数日分どころか、1週間分まとめて買う人も珍しくありません。
だから日本の感覚だと特大サイズに見えるカートも、こちらではごく普通。
また、カートそのものが大きいだけではなく、押す部分の位置も日本のものより高い気がします。
最初は少し押しづらく感じましたが、今ではすっかり慣れてしまいました。

そして日本へ一時帰国した時のこと。
スーパーでカートを手に取った瞬間、「えっ、小さい!」と思わず声が出そうになりました。
アメリカでは当たり前になっていたサイズ感が、日本では全く違ったのです。
海外に住むと、自分の感覚が少しずつ現地仕様になっていることに気付かされます。

そしてもうひとつ面白いなと思うのが、子どもの乗り方です。
日本だと子ども用の座席に座らせるのが一般的ですよね。
でもこちらでは、荷物を入れるスペースに子どもがちょこんと座っているのを本当によく見かけます。
兄弟で一緒に乗っていたり、荷物の間に埋もれるように座っていたり。
最初は、「危なくないのかな?」と気になりました。
でも周りを見ても、誰も特に気にしていません。
店員さんが注意するわけでもなく、お客さんたちもごく自然な光景として受け入れています。

日本だったら、「危ないですよ」と声を掛けられたり、
「ちょっとそれは…」という目で見られたりしそうなので、この違いには驚きました。
もちろん安全に関する考え方は人それぞれですが、こういうところにアメリカの人たちのおおらかさを感じます。

さらに驚いたのが、スーパーによってはカートに盗難防止対策が付いていること。
駐車場の決められた範囲を超えると、突然車輪がロックされて動かなくなる仕組みです。
初めて見た時は、「えっ、壊れた?」と思いました(笑)。
でも後で知ったのは、カートが持ち去られるのを防ぐための仕組みだということ。
私が驚いたのは、そのシステム自体よりも、
「そもそもカートを持って帰る人がいるんだ!」という事実でした。
日本ではカートはお店のものという感覚が当たり前なので、持ち帰ろうとする発想すらありません。
だから防止装置が必要なほど実際に持って行く人がいると知って、文化の違いを感じました。

また、買い物が終わった後にカート置き場へ戻さず、そのまま駐車場に置いて帰る人も日本より多い印象です。
こういうところも含めて、「細かいことはあまり気にしない」というアメリカらしさなのかもしれません。
たかが買い物カートですが、その国の生活スタイルや考え方が意外と表れているものです。

日本では当たり前だったことが、アメリカでは当たり前ではない。
スーパーで買い物をするたびに、そんな小さな発見を楽しんでいます。
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