「もう1回聞いてもいいですか」と言われた話

「もう1回聞いてもいいですか」と言われた話

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コラム
同じ話を、何度も繰り返し聴くことがあります。

今日は、そんな時間の中で気づいたことを書いてみようと思います。

「さっきも話したんですけど」と言われて

ある方が、話の途中でこう言いました。

「さっきも話したんですけど、もう1回聞いてもらってもいいですか」

正直、最初は少し戸惑いました。 同じ内容を繰り返すことに、何か意味があるのだろうかと思ったからです。

でも、断る理由もなかったので、そのままもう一度、最初から聴くことにしました。

同じ話でも、少しずつ違っていた

不思議なことに、2回目の話は、1回目とまったく同じではありませんでした。

言葉の選び方が変わっていたり、 最初は触れなかった細かい部分まで話してくれたり、 話す順番が少し変わっていたり。

同じ出来事について話しているはずなのに、話すたびに少しずつ形が変わっていく。 そんな感覚がありました。

話すことは、確かめる作業でもある

その様子を見ていて、ふと思ったことがあります。

話すというのは、ただ情報を伝える行為ではなくて、自分の中の気持ちを確かめる作業でもあるんじゃないか、と。

1回目に話したときは、まだ気持ちが整理しきれていなかったのかもしれません。 2回目に話すことで、少しずつ「自分が本当はどう感じていたのか」がはっきりしていく。

そういう過程に、聴く側として立ち会わせてもらっているんだと感じました。

何度でも、聴きます

「もう1回聞いてもいいですか」

この一言を、私は前向きに受け止めています。

同じ話を繰り返すことは、決して悪いことではありません。 むしろ、それだけ丁寧に自分の気持ちと向き合おうとしている証拠なんだと思います。

何度でも構いません。 納得がいくまで、同じ話をしてもらって大丈夫です。 そのたびに、初めて聴くときと同じ気持ちで、耳を傾けます。

同じ話でも、何度でも聴きます。気が済むまで、遠慮なく話してください。
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