もしも、飲食店?のバイトシフトアプリを私が作ったなら

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コラム
単発の案件で、私の経歴上ぶっ刺さりのお仕事があったのですが、残念ながら「過去の実績、ポートフォリオ」の提示が条件だったので断念しました

その案件をそのまま載せるわけにはいきませんのでぼかさせてもらいますが、私だったらこういうシステムにしたという投稿をさせてもらいます。

仮案件名:【アルバイトのシフト作成アプリ】

まず、私が経歴上、この案件が何故ぶっ刺さるかというと、飲食店経験者だからです。
おそらくですが文面から察するに、大手飲食店の店長さんの依頼ではないかと推測したのです。(焼肉●んぐとか…)

私は、応募主のようなフランチャイズ店のアルバイトで約4年、繁華街の小さな居酒屋で雇われ店長4年。応募主のように大勢のシフトを管理する経験こそありませんが、案件文章から店長さんの悲痛な叫びが聞こえてくるようでした。

システム開発における最大のネックは、顧客との業務観のミスマッチ。
要は開発者が現場を知らないことによるトラブルなんですが、この条件を私はクリアしてると思います。
重ね重ね残念ですね。

■システム構成

最初に言いますがAIは要りません。というか理由は後述しますが、入れない方が良いです。
その上で、忙しいフランチャイズ店の店長さんあるあるなのですが、シフト表作りなどの些末な雑務に追われてミスが誘発され、そのリカバリーで時間が取られさらにミスを誘発されるパターンです。

この負のサイクルを断つ一番の対処法は、ボトルネック(障害原因)を解消することです。

■シフト入力をバイトさんにお願いする

現に、シフト表の作成で困っていることを告白されており、「大量の時間を使ううえに書き写しミスなどが多発」とされてます。
想像するに、シフト希望メモのような物で希望を出してもらい、それを元に店長さんがシフト表を作っておられるようです。
ファミレスのバイト時代によく見かけた、店長さんが悩んでうなってた姿そのものですね。

そこを、スマホ入力にして、バイトさん達に責任を持って入力してもらいます。入力ミスはバイトさん達の責任にする訳です。

データが出ればGoogleのシステムで作れます。
技術的用語を使うと、GoogleフォームとGASを使って、シフト表をSpreadSheet(エクセルと同じレイアウト)に表示します。

『○月○日の○時~○時の間、○人が不足(過剰)』

のような分かりやすい表示も可能です。
あと実質ランニングコストはタダです。

■なんでもかんでもAIができる訳ではないんですよ。

ではなぜAIを入れない方が良いのか?
AIに頼る必要が無いこともありますが、そもそも現代AIにつきまとう『命令無視』や『事実と異なる内容の生成(ハルシネーション)』といった、AIの信頼性に関する根本問題が解決してないからです。
ハルシネーションなどのAIに尋ねた事への回答で"嘘をつく"という程度ではなく、AIは"判断も間違える"のです。

もちろんそれを防止するための手立てをAIテック(「大手AI企業」Google、OpenAI、Anthropic等)などが提示し、ある程度は効果を上げてます。
ですが残念ながら『完全に正常稼働をする保証のあるAIエージェントシステムは存在しません』

■もしも今回の案件をAIエージェントで組むのなら…

おそらく応募しているエンジニアの中で何人か構想しているであろう、「Claude Cowork」を使ったAIエージェントを考えてみましょう。

①命令文を考えてAIに動作させるように準備する
具体的に言うとCLAUDE.mdやSKILL.mdなどで命令文を用意します。
AIが必ず目を通すとされているファイルですが…はたして…

②テストを重ねる
①の命令文をAIが守ってくれるかテストします。ここでニワカ(失礼)は「プロンプトを調整すれば大丈夫」と言うでしょうが、そもそもプロンプト(命令文)自体をAIが毎回正しく拾ってくれる保証がありません。
開発元のAnthropic自身、同じ指示を何度も念押ししないと守られないことを認めているレベルです。
※それでも100%ではない。モデルが変われば挙動も変わるので、プロンプトの調整が再度必要になるかもしれない

③もし必要ならAIでチェック機能を付ける
AIの判断が間違えてないかどうかをさらに別のAIでチェックしますが、残念ながらこれも完全ではないです。大手企業がAIを導入する際は、独自のデータでモデルを学習させたり、多層的なチェック機構を組んだりと、専門チームと数千万〜数億円単位の予算をかけて臨みます。
※それでも某金融機関では断ってはいけない新規のお客様を断る判定をAIが出して大騒ぎになりました

④運用面での課題を洗い出します
そしてこの段階でも残る、「バイトさんのシフト希望メモの入力ミス」
これを解消する術を私は知りません。
ぶっちゃげAIを使わずに「入力ミスが物理的に起きない仕組み」を作る方が、遥かに確実で、遥かに安いです。

■そもそもAIはコストが掛かる

Claude Coworkの導入もコストが掛かります。
Claude Coworkを使うとなると、Maxプラン(月額$100以上)が実質必須です。しかも先日、AnthropicがProプランからClaude Codeを外す動きを見せたことで、AI業界全体が騒然となりました(その後撤回されましたが)。

Xでの有識者は「高性能AIが赤字覚悟で提供される時代は終わった」と口を揃えて言ってますし、私も同意見です。

詳しく言いますとローカルLLMなどの選択肢もありますが、往々にして「システム開発者ができる事とお客さんができる事」にはギャップがあります。費用面だけではなく。
ここを語ると切りがありませんが、そのギャップの問題は私が現役のWeb屋さんであった20年前よりはるか前からの課題で、今も続いてますね。残念ながら。

■強引に締めますが

ということで、元の案件主さんの力になれないのは心苦しいですが仕方ないです。
世の中は何事にもタイミングです。

私が受ければ、最適に近い解決策を提供できた自信はありますが、今はその時ではなかったという訳でしょう。
もし、このブログを読んで興味が出た方はお気軽にお声がけください。
様々な経験を積んだ54歳の年季の違いをお見せできると思います(笑)

■備考

noteなどで「Claude Coworkで勤務表作ってみた!」など活用法を記事にされており、さも問題なく使用できるような印象を持つかもしれませんが…

まあ『信じる物は救われる』と言いますし。。。

私のことが気になる方は「ya_man_Gd77209」で検索してください。
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