私が「音楽家専門メンタルコーチング」を始めた理由

私が「音楽家専門メンタルコーチング」を始めた理由

記事
音声・音楽
「練習ではできるのに、本番になるとできない」

この苦しさを、私は誰よりもよく知っています。

なぜなら私自身が、長い間、本番での緊張に苦しみ続けてきたからです。


練習すればするほど、本番が怖くなった

私は中学生の頃からホルンを始め、その後、音楽大学へ進みました。

もっと上手くなりたい。
大切な本番で、自分の力を出し切りたい。

そう思い、毎日毎日何時間も真面目に練習を重ねてきました。

けれど、コンクール、試験、オーディションなど、「絶対に失敗したくない」と思う大事な本番になるほど、強い緊張に襲われるようになりました。

練習ではできている。
何度も何度も繰り返して練習して準備もしている。

それなのに、本番になると半分も実力を出すことができない。

失敗するたびに、

「まだ練習が足りなかった」
「もっと練習しなければ」
「自分には才能がないのではないか」

と自分を責めました。

そして、さらに練習しました。

ところが不思議なことに、練習をすればするほど、

「これだけ練習したのだから完璧に演奏しなくてはならない」
「ミスが怖い」
「本番で失敗したらどうしよう」

という思いが強くなり、本番での緊張はますます酷くなっていったのです。


管楽器奏者として致命的だった「息が吸えない」という恐怖

私の緊張は、単に「少しドキドキする」という程度ではありませんでした。
本番が近づくと息が上がり、呼吸が浅くなり、思うように息を吸えなくなる。
管楽器奏者にとって、これは非常に深刻な問題です。

さらに、

・手足が震える
・音が震える
・思うように音が出せなくなる
・冷や汗をかく
・頭が真っ白になる
・「今すぐ舞台から逃げ出したい」という衝動に襲われる

といった状態にも悩まされていました。

本番直前、それまで保っていた気持ちがジェットコースターのように一気に急降下する。

「もうダメだ」
「吹けない」
「怖い」

そう思った瞬間、頭が真っ白になる。

私は何度も、

「なぜ練習ではできるのに、本番ではできないのだろう」

と悩み続けました。



ハンガリー留学で出会った「演奏家のメンタルに特化したレッスン」

その後、私はハンガリーへ留学しました。

そこで、私の音楽人生を大きく変える出会いがありました。

演奏家のメンタル面を専門的に扱う先生のレッスンを受け始めたのです。

それまでの私は、

「本番で失敗するのは、練習が足りないから」
「緊張するのは、自分が弱いから」
「もっと上手くなれば、緊張しなくなる」

と思っていました。

けれど、そこで初めて、

「演奏技術を高めること」と
「本番で自分の力を発揮すること」は、
必ずしも同じではない

ということを知りました。

そして約1年間、学びと実践を続ける中で、私自身に劇的な変化が起こったのです。


リスト音楽院で目の当たりにした衝撃

もう一つ、私に大きな影響を与えた経験があります。

リスト音楽院のオーケストラの授業でのことです。

ハンガリー人の学生たちは、リハーサルや練習の段階では、全く仕上がっておらずすべてが完璧というわけでもありませんでした。
日本人の私の目には、ハンガリー人学生たちはそれほど練習をしていないように映ったのです。

「ここはまだできていないから不安だ」
「本番は大丈夫なのだろうか」

と思うような場面も多くありました。

ところが、いざ本番になると、そこにいた全員がまるで別人のように変わったのです。

突然、人が変わったように、圧倒的な集中力と瞬発力を発揮する。

そして私が何より驚いたのは、

「練習では一度も成功したことのない難しい箇所や、音楽的に全くまとまっていなかった箇所でも、本番ではいきなり見事なまでに完璧に成功する」

という現象でした。

私は大きな衝撃を受けました。

なぜ?

どうして練習でできなかったことが、本番でできるの?
いや、そもそも練習そのものができていなかったはずなのに。


「本番では120%以上の力を発揮する」

私がハンガリーで教わったのは、

「本番では、普段の練習の120%以上の力を発揮しなくてはならない」

という考え方でした。

最初は驚きました。

本番は緊張するもの。
本番は、普段の練習の70%の力が出せれば良い方だ。

私はずっと、そう教わってきたのです。

けれど次第に、

「緊張=能力を下げるもの」

とは限らないのではないか、と考えるようになりました。

本番で起こる心拍数の上昇。
感覚の鋭敏化。
高まるエネルギー。
極限状態での集中力。

それらは、扱い方によっては、パフォーマンスを下げるものではなく、むしろ普段以上の力を引き出す方向に働く可能性があります。

実際に私は、ハンガリー人音楽家たちが、本番という緊張状態の中で、普段以上の集中力と瞬発力を発揮する姿をずっと目の当たりにしてきました。

「本番では力が落ちる」のではなく、

「本番だからこそ引き出される力がある」

私はそう考えるようになりました。

どうすれば、本番で人間の潜在能力を最大限に引き出せるのか

それ以来、私はずっと考え続けてきました。

どうすれば、本番で人間の潜在能力を最大限に引き出すことができるのか。

なぜ、緊張によって崩れてしまう人がいる一方で、緊張状態の中で驚くほどの集中力を発揮する人がいるのか。

どうすれば、

「失敗したらどうしよう」

という意識から離れ、

「今、この瞬間に何を表現するのか」

へ意識を向けることができるのか。

私は、自分自身の経験を振り返りながら、ハンガリーで出会った音楽家たちの本番への向き合い方、集中力、瞬発力、精神状態のつくり方を考え続けてきました。

昔の私のように悩んでいる音楽家へ

もし今、

・練習ではできるのに本番で崩れてしまう
・大事な本番ほど緊張する
・失敗が怖くて演奏に集中できない
・本番になると頭が真っ白になる
・手足や音が震える
・呼吸が浅くなり、息が苦しくなる
・本番後にいつも自分を責めてしまう

そんな悩みを抱えている方がいたら、私は伝えたいことがあります。

「もっと練習しなければ」

だけでは解決しないことがあります。

演奏技術を磨くことと同じように、

本番で自分の力を発揮するための「心の使い方」や「意識の向け方」を学ぶことも大切です。

私は、自分自身が本番で長年苦しんできたからこそ、その辛さが分かります。

そしてハンガリーで学び、自分自身が大きく変化した経験があるからこそ、

「本番への向き合い方は変えていくことができる」

と考えています。

本番は、ただ「完璧に演奏する場」ではありません。

本番だからこそ生まれる集中力がある。
本番だからこそ引き出される音楽がある。
本番だからこそ出会える、自分自身の可能性がある。

かつての私のように、本番で力を発揮できずに悩んでいる音楽家の方々へ。

ハンガリーで学んだこと。
音楽家たちから受け取ったこと。
そして私自身が苦しみながら見つけてきたこと。

それらを、昔の私と同じように悩む方へ伝えたい。

その思いが、私が「音楽家専門メンタルコーチング」を始めた原点です。

現在、ココナラでは、

「大事な本番で緊張してしまう」
「練習ではできるのに、本番で力を発揮できない」
「失敗への恐怖が頭から離れない」

そんな音楽家の方に向けて、今のお悩みや本番で起きていることを一緒に整理しながら、その方に合った本番への向き合い方を考えるサポートを行っています。

もし一人で悩み続けている方がいらっしゃいましたら、まずはサービス内容をご覧いただけたら嬉しいです。

あなたが積み重ねてきた練習と努力を、
大切な本番で、あなた自身の音楽として届けられるように。

そのためのお手伝いができればと思っています。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す