引越しの方角は、本当に気にするべきか

引越しの方角は、本当に気にするべきか

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占い
玄征です。

先日、方位を視る鑑定を出品しました。ご相談をいただく機会が増えてきたので、方角についての考え方を一度まとめておきます。

「引越しの方角って、そんなに気にするものですか」

よく聞かれます。私の答えは、気にしすぎる必要はないが、知っておく価値はある、です。

◆陰陽師の本業は、占いではなかった

意外に思われるかもしれませんが、平安時代の陰陽寮が担っていた仕事の中心は、恋愛や運勢の占いではありませんでした。

暦を作ること。天文を観測すること。そして、方位の吉凶を判断すること。

貴族が外出する方角、都を造営する向き、家を建てる位置。これらはすべて陰陽師が視ていました。国家の意思決定に関わる、きわめて実務的な仕事です。

方位を視ることは、陰陽師にとって最も古く、最も基本的な技術のひとつなのです。

◆なぜ方角が影響するのか

陰陽五行では、人はそれぞれ生まれ持った気の性質を持つとされます。木の気が強い人、火の気が強い人、といった具合です。

そして、方角にもそれぞれ気があります。東は木、南は火、西は金、北は水、中央は土。

自分の気と、移動先の方角の気が生かし合う関係(相生)であれば、その土地はあなたを助けます。逆に抑え合う関係(相剋)であれば、その土地の気があなたの気を削ります。

これが「方位を犯す」と言われる状態です。

◆症状が出るのは、少し経ってから

方位の障りが厄介なのは、すぐには出ないことです。

引越した直後は、環境の変化で気持ちが高揚しています。忙しさもあって、多少の不調は気になりません。

問題が表面化するのは、数ヶ月から一年ほど経ってからです。

なんとなく体調が優れない日が増えた
家族の関係がぎくしゃくするようになった
仕事が以前より噛み合わなくなった
出費が増え、貯まらなくなった

このタイミングでは、もう引越しと結びつけて考える人はほとんどいません。「新しい職場が合わないのかな」「歳のせいかな」と、別の理由を探してしまいます。

私のところに相談に来られる方の中にも、視てはじめて「そういえば引越してからだ」と気づかれるケースが少なくありません。

◆ただし、脅すつもりはありません

ここまで読んで不安になった方がいらっしゃったら、先に申し上げておきます。

誰にとっても凶という方角は、存在しません。

方角の吉凶は、生まれ年と移動する時期の組み合わせで決まります。同じ北への引越しでも、ある人には吉、別の人には凶です。同じ人でも、今年と来年では結果が変わります。

「北は鬼門だから危険」といった一律の話ではないのです。

ですから、「その方角は大凶です」と誰にでも言うような鑑定は、そもそも成立しません。もしそう言われたら、少し警戒された方がいいと思います。

◆すでに引越した方へ

「もう住んでいるので手遅れでは」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

方位の障りは、後から祓うことができます。

そもそも方位除けという技術が存在するのは、そのためです。移動の前に方角を選べる人ばかりではありません。仕事の都合、家族の事情、経済的な条件。方角を最優先にできる人の方が少ないでしょう。

だからこそ、移動した後に対処する方法が用意されているのです。

引越しをやり直す必要はありません。仕事を辞める必要も、家を売る必要もありません。

◆知っておく価値がある、という意味

冒頭の問いに戻ります。

方角を気にしすぎて、良い物件を諦めたり、転職の話を断ったりするのは、本末転倒だと私は思います。人生の選択を、方角のために曲げるべきではありません。

ただ、知らないまま不調の原因を探し続けるのは、消耗が大きいのです。

自分を責めたり、家族のせいにしたり、環境が悪いと嘆いたり。原因が分からないまま調子の悪さが続くと、人はどうしても内側を掘ってしまいます。

「これは方角の影響かもしれない」と分かるだけで、その掘り進みが止まります。そして、原因が分かれば対処ができます。

方角を視るというのは、そういう技術です。運命を決めつけるものではなく、説明のつかない不調に、一つの説明を与えるものだと考えています。

引越しや転勤を控えている方、あるいは移動してから調子が優れない方。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

視た結果、問題がなければ「問題ありません」とお伝えします。それも含めて、鑑定です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

玄征

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