朝起きた瞬間、頭がズキンと主張してきた。
「おはよう、今日もよろしくね」みたいなテンションで痛みを出してくるの、やめてほしい。
私はそんなにフレンドリーじゃない。
洗面所で鏡を見ると、寝癖が富士山みたいにそびえ立っていた。
頭痛と寝癖のダブルコンボ。
今日の私は、すでにボス戦から始まっている。
でも、ここで登場するのが私の相棒ロキソニン君。
もはや家族より一緒にいる時間が長い。
財布、スマホ、鍵、ロキソニン。
この4点セットが揃って初めて、私は外に出られる。
会社に着くと、同僚が言う。
「今日、顔色悪くない?」
いや、顔色悪いのは生まれつきなんよ。
でも優しさとして受け取っておく。
頭痛は続いてるのに、仕事はなぜか楽しい。
メールが飛んできて、タスクが増えて、
「あれ?私ってこんなに頼られてたっけ?」と錯覚する瞬間がある。
錯覚でもいい。
人間、錯覚で生き延びられる日もある。
午後、ロキソニンが効いてきて、頭の中の霧が晴れる。
すると急に、仕事がサクサク進む。
「私、天才では?」と調子に乗る。
ロキソニンの力なのに。
夕方、ふと気づく。
頭痛があっても、薬に頼っても、
それでも「今日も働けてよかった」と思っている自分がいる。
痛みがある日は、世界が少しだけ優しく見える。
誰かの「大丈夫?」が沁みるし、
自分の「まあ、なんとかなるか」も、ちょっと強くなる。
いつもと違う土地での帰り道、赤ちゃんと目が合った。
頭痛はまだ少し残ってるけど、
それでも私は今日を好きでいられた。
ロキソニンと共に生きる毎日も、
悪くないね。