「これから、エンジニアの仕事はどうなっていくんだろう」
生成AIが急速に進化する中で、そんなことを考えるようになりました。
私はこれまで、エンジニアとして9年、講師として13年仕事をしてきました。
ココナラを始める少し前、ある方のサービス開発を伴走して支援する機会がありました。
最初は私がサポートしながら進めていましたが、AIを使って開発を続けるうちに、その方はどんどん自分でできるようになりました。
今では私のサポートがなくても、一人でサービスを公開できるようになっています。
それを見たとき、
「これからは、エンジニアじゃなくてもいろいろなものを作れるようになるな」
と感じました。
正直、エンジニアとしては少し危機感もありました。
一方で、これは大きな可能性でもあると感じました。
特に小規模事業者や地方の企業でも、AIを使えば、
これまで予算や人材の問題で諦めていたことに挑戦できるかもしれない。
そんなことを考えるようになりました。
SNSなども試した。でも、一番反応があったのがココナラだった
実はココナラを始める前にも、SNSを頑張ってみたり、ほかのサービスを試してみたりしていました。
でも、なかなか思うような反応にはつながりませんでした。
そんな頃、XなどでClaude Codeについてココナラでの問い合わせが増えているという話を目にしました。
「これはチャンスかもしれない」
そう思い、ココナラに出品してみることにしました。
ただ、何をどうすればいいのかよく分かりません。
ココナラでの実績も、もちろんゼロです。
そこでChatGPTにも相談しながら、まずは商品を作りました。
最初から最終的な価格で販売するのではなく、まずは実績を作ることを優先し、ディスカウントした価格から始めました。
実績が増えれば、少しずつ価格を見直していこうという考えでした。
とはいえ、最初から大きな期待をしていたわけではありません。
「とりあえず出してみよう」
くらいの気持ちもあり、出品した後は少し放置気味になっていました。
そして、最初の2週間ほどは何の音沙汰もありませんでした。
「本当に買ってくれるんだ」
そんな中、初めて1件の問い合わせが入りました。
そして、商品が購入されました。
そのとき最初に思ったのは、
「本当に買ってくれるんだ」
でした。
もちろんうれしかったのですが、それ以上に驚きました。
しかも、ココナラの操作にもまだ慣れていません。
初めてのお客様への対応は、かなりあたふたしました。
それでも何とかサービスを提供することができ、最後にはお客様から喜びの声をいただきました。
それが純粋にうれしかった。
そして、
「自分でも、なんとかやっていけるのかもしれない」
と思いました。
今振り返ると、この最初の1件から少しずつ状況が変わっていったように思います。
3月は1件。4月は4件。5月は7件。6月には11件。
すぐに依頼が殺到したわけではありません。
でも、実績や評価が増えるにつれて、少しずつ購入していただける割合も上がっていきました。
売りながら、サービスを変えていった
サービスも最初に作ったままではありません。
5月ごろには2回・4回の継続プランも試し、実際に購入していただきました。
その後、お客様の利用状況を見ながら商品構成を見直し、現在は1回のプランを基本に、必要に応じて柔軟に継続対応する形にしています。
価格についても、実績が増えるにつれて段階的に改定していきました。
最初から完成形があったわけではありません。
まずやってみて、反応を見ながら変えていく。その繰り返しでした。
「録画を見るだけでは大変かもしれない」
6月ごろには、サービス内容についてもう一つ変えたことがあります。
私のサービスではビデオチャットを使ってレクチャーを行います。
あるお客様から「あとで録画を見直します」と言われました。
そのとき、
「1時間くらいの動画をもう一度最初から見るのは、勉強する側からすると分かりにくいし、大変かもしれないな」
と思いました。
私のサービスは、単に設定を代行したり、その場の問題を解決したりするだけではありません。
Claude CodeなどのAIツールについて学んでもらい、最終的にはお客様自身が使えるようになるという「勉強」の側面も大きいと思っています。
そこで、録画とは別に、レクチャー内容を文字起こしし、内容をまとめたものも独自に提供するようになりました。
振り返ってみると、ここには13年間続けてきた講師としての経験が出ているのかもしれません。
「どうすれば理解しやすく、復習しやすく、最終的に自分でできるようになるか」
これは、講師としてずっと考えてきたことでもありました。
1年後に挑戦しようと思っていたPRO認定
7月には、思いがけない連絡をいただきました。
ココナラ運営からのPRO認定の打診です。
PRO認定については以前から知っていました。
ただ、自分の中では、
「1年くらい実績を積んだら応募してみよう」
と思っていました。
だから、始めてまだ数か月で運営から打診をいただいたときは、率直に驚きました。
そして、うれしかったです。
その後、審査を経て8月にPRO認定をいただきました。
数か月前まで「本当に買ってくれるんだ」と驚いていたので、始めた頃には想像もしていませんでした。
PROになって、「どう伝えるか」も考えるようになった
PRO認定をいただいた8月ごろからは、サービスそのものだけではなく、ページの見せ方についても以前より考えるようになりました。
内容の文章を見直す。
説明用の画像を追加する。
サムネイルを変えてみる。
そして、表示数などのデータも定期的に確認する。
「この見せ方の方が分かりやすいのではないか」
「ここを変えたら反応はどうなるだろう」
と、ABテストのように試しては結果を見ながら修正しています。
良いサービスを作るだけではなく、その良さを必要としている人にどう伝えるか。
そこまで考えるようになったことも、ココナラを始めてからの自分自身の変化だと思います。
1か月後、教えていないLPまで作っていた
これまでのお客様の中で、特に印象に残っている方がいます。
Webサイトを作った経験がまったくない女性のお客様です。
最初のレクチャーで、AIを使ったWeb制作についてお伝えしました。
そして約1か月後、再びレクチャーする機会がありました。
そのとき驚きました。
前回教えたものを修正していたのではありません。
私が教えたものとは別の、新しいLPを自分で作っていたのです。
しかも、ツールもしっかり使いこなしていました。
それを見たとき、
「教えてよかった」
と思いました。
そして何より、
「また一人、自分でできる人が増えた」
ことがうれしかった。
ココナラを始める前に伴走していた方も、今では一人でサービスを公開できるようになっています。
そしてココナラでも、Web制作をしたことがなかった方が、自分で新しいLPを作れるようになった。
「AIによって、今までできなかった人でもできるようになる」
最初に感じていた思いは、実際にお客様と接する中で、さらに強くなりました。
それでも、AIだけですべて解決できるわけではない
一方で、実際に多くの方にAIやClaude Codeを教えてきたからこそ、分かったこともあります。
AIは、一見すると何でもできるように見えます。
でも、何でも簡単にできるわけではありません。
使ううえで、押さえておかなければならないポイントがあります。
うまくいかなかったときに、どこを確認すればいいのか。
AIの回答をどこまで信用していいのか。
何をAIに任せて、何を自分で判断するのか。
初めて使う人にとって、それを一人ですべて判断するのは簡単ではありません。
だからこそ、最初には一定のサポートが必要なのだとも感じました。
そして、そこに自分の存在意義があるのではないかと思うようになりました。
エンジニアとして9年間やってきたから、技術的に押さえるべきポイントが分かる。
講師として13年間やってきたから、それを初めての人にも分かるように伝えることができる。
別々だと思っていた二つの経験が、生成AIによって一つの仕事につながりました。
お客様だけでなく、自分自身も「まずやってみた」
振り返ってみると、ココナラは私にとって単に商品を販売する場所ではなかったように思います。
私自身もココナラで「まずやってみる」を経験しました。
SNSやほかのサービスではなかなか反応につながりませんでしたが、ココナラでは試行錯誤を続けるうちに仕事として形になっていきました。
そして、結果として私が試した中では、ココナラが一番大きな反応につながりました。
考えてみると、これは私がお客様に伝えたいこととよく似ています。
「まずやってみる」
AIを使えば、今までできなかったことでも、自分でやってみることができます。
そして、やってみることで初めて、新しい可能性が見えてくる。
私自身も、それをココナラで経験したのだと思います。
だから、もし自分の経験や知識を「こんなものが商品になるのかな」と思っている人がいるなら、一度試してみるのもいいのではないかと思っています。
もちろん、出品すれば必ず売れるわけではありません。
私自身、最初は何も反応がありませんでした。
それでも、やってみなければ分からない可能性があります。
「自分にもできる」を増やしていきたい
私が目指しているのは、お客様にずっと私を頼ってもらうことではありません。
AIを使って、自分自身でできることを増やしてほしい。
「自分にも、こんなことができるんだ」
そう思える人を増やしたいと考えています。
できることが増えれば、新しいアイデアが生まれます。
そして、そのアイデアを「やってみよう」と形にするチャレンジにもつながっていくと思います。
一方で、一人で進めていれば、分からないことや壁にぶつかることもあります。
そんなときに、「あの人に聞けば大丈夫」と思い出してもらえる。
自分でできるようになってもらいながら、困ったときにはいつでも頼ってもらえる。
私は、そんな存在でありたいと思っています。
特に地方の企業や小さな事業者にとって、生成AIは、これまで難しかったことに挑戦するための大きな力になると思っています。
「自分にもできる」と思える人を、一人ずつ増やしていくことならできる。
その積み重ねから、新しいアイデアやサービス、新しいチャレンジが生まれていく。
少し壮大かもしれませんが、それがいつか地方や日本の活力にもつながっていくと、私は信じています。
エンジニアとして培ってきた経験と、講師として培ってきた経験。
ココナラを始めたことで、それまで別々だった二つの経験が、生成AIを通じて一つにつながりました。
これからも、「自分にもできる」と思える人を増やしながら、困ったときにはいつでも頼ってもらえる存在でありたいと思っています。