仕事を楽しもうとしなくなって、楽になった。

仕事を楽しもうとしなくなって、楽になった。

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コラム
今やっている仕事を辞めたいと思ったことはありますか。

私は20代の頃、いつもそんなことを考えていました。

生まれ育った土地を離れ、友人も家族もいない環境。

特別やりたい仕事があったわけでもなく、「いつか地元に帰ろう」と周囲にも話していました。

それでも辞めなかったのは、辞めることへの不安の方が大きかったからです。

そんな気持ちを抱えながらも、目の前の仕事だけは一生懸命やりました。

すると少しずつ責任ある仕事を任されるようになり、気づけば仕事そのものが面白くなっていました。

自分が仕事を動かしている。

そんな感覚が楽しかったのだと思います。

その後、海外赴任や管理職を経験し、自分自身を見つめ直す機会が増えました。

そして今、昔とは少し違う考え方をしています。

私はもう、「仕事を楽しもう」とは思っていません。

意識しているのは、肩の力を抜くことです。

昔から「人生に無駄な経験はない」という考え方を大切にしてきました。

親から教わり、今でも多くの本を読みながら、その考えは間違っていなかったと感じています。

肩の力を抜くと、不思議と周りが見えるようになります。

目の前の仕事にも意味を探そうとしなくても、自然と向き合えるようになります。

もちろん、うまくいかない日もあります。

人の目が気になることもあります。

それでも、昔よりずっと軽やかです。

私は今でも、「もっと肩の力を抜いて生きたい」と思っています。

人生に無駄はない。

そう信じているからこそ、今仕事で悩んでいることも、きっと未来につながる意味のある経験なのだと思えるのです。

小林正観さんは、

「念」とは「今に心」と書く。

だから、念を込めるとは、今この瞬間に心を込めることだと書かれています。

未来を心配し過ぎず、過去を悔やみ過ぎず、今を丁寧に生きる。

その積み重ねが、肩の力を抜いて生きることにつながるのかもしれません。



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