昨日、数年前まで働いていた会社の社員さんから電話がありました。
ここでは、Aさんと呼ばせてください。
Aさんは、私がまる太郎の発達障害や不登校のことで悩んでいた頃、何度も話を聞いてくれた人です。
仕事を辞めてからも、ふとした時に
「元気にしてるかな」
と思い出すことがありました。
電話に出ると、Aさんはいつもの優しい声で、
「まるちゃん元気?まる太郎くんも元気?」
と声をかけてくれました。
でも、その電話で私は、とても悲しい出来事を知りました。
今年に入ってから、Aさんの娘さんが亡くなられたそうです。
突然のことに、言葉が出ませんでした。
娘さんは憧れていた場所で一人暮らしを始め、新しい生活をスタートさせたばかりだったそうです。
「この子ならきっと大丈夫。」
そう信じて送り出した矢先の出来事でした。
Aさんは話してくれました。
「新しい生活にも慣れてきただろうと思って、少し厳しいことを言ってしまった。」
「少しくらい突き放しても大丈夫だと思っていた。」
でも、本当は違ったのかもしれない、と。
Aさんは今、仕事を休職しています。
私には想像もできないほどの苦しみの中にいるはずなのに、それでもAさんはこんなことを話してくれました。
「娘に関わってくれた人みんなに感謝しているの。」
そして、
「まるちゃんも、私が娘のことで悩んでいた時に話を聞いてくれたから、本当にありがとう。」
そう言ってくれました。
私は何もできていないのに。
それでも感謝を伝えてくれるAさんの優しさに、胸がいっぱいになりました。
そして最後に、こんな言葉を私に託してくれました。
「娘に、『何があっても、お父さんとお母さんがいるから大丈夫だよ』って伝えられなかったことを後悔している。」
「だから、この後悔を一人でも多くの人に伝えていくことが、私の使命なんじゃないかと思っているの。」
そして、
「まるちゃんも、まる太郎くんに『お父さんとお母さんがいるから大丈夫だよ』って伝えてあげてね。」
そう話してくれました。
私たちは、子どものことを誰よりも愛しています。
だからきっと、その愛情は伝わっている。
そう思いたくなります。
でも、Aさんは言いました。
「ちゃんと言葉で伝えないと、伝わらないこともある。」
そして、それだけでは足りないこともあるそうです。
言葉で伝えても、態度で示しても、親の愛情を受け取ることが難しい子もいる。
Aさんの娘さんも、そういうタイプだったそうです。
だからこそ、
「もっと何度でも『愛してるよ』『大丈夫だよ』って伝えればよかった。」
その言葉が、今も胸から離れないそうです。
私は何を言っても、Aさんの悲しみを軽くすることはできません。
だからこそ、Aさんが私に託してくれた言葉を、大切に受け取りたいと思いました。
このブログを書いたのも、その想いを少しでもつないでいきたいと思ったからです。
子育てをしていると、つい「ちゃんとしてほしい」「頑張ってほしい」と願ってしまいます。
私もそうでした。
でも、その前に伝えたい言葉があります。
「あなたには、お父さんとお母さんがいるから大丈夫。」
「どんなことがあっても、あなたの味方だよ。」
照れくさくても、反応がなくても、何度でも伝えてほしい。
その言葉が、いつかその子の心を支える日が来るかもしれません。
そして、もし今このブログを読んでいて、つらい気持ちを一人で抱えている方がいたら、どうか一人で抱え込まないでください。
家族や友人、学校や職場の信頼できる人、あるいは専門の相談窓口など、話せる相手にその気持ちを話してみてください。
話すだけで何かがすぐに変わるわけではないかもしれません。
それでも、「誰かに話せた」ということが、心を少し軽くしてくれることがあります。
私も、誰かの「大丈夫」の一つになれるよう、これからもこのブログを書き続けていきたいと思います。