新人は悪くない。悪いのは“常識文化”だ。
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「これ、ミラー設計しておいて」
そう指示を出した。
数時間後、データを開く。
…購入品まで全部ミラーになっていた。
モータも。
エアシリンダも。
センサも。
きれいに左右反転。
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教育係は怒り出した
「いや、常識でしょ💢」
でも私は止めた。
本当に常識か?
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新人の頭の中
新人はこう考えている。
ミラー設計=全部反転。
言われた通りに、正確にやっただけ。
彼は間違っていない。
言葉通りに処理しただけだ。
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ベテランの“常識”
・型番は左右で別物
・内部構造は変えられない
・図面上だけ反転はNGの場合がある
でもこれ、
どこで教えただろうか?
新人なので、暗黙の了解の常識は通用しない
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このまま進んでいたら?
もし気づかず発注していたら?
・型番違いで現場停止
・納期遅延
・客先クレーム
・設計の信用低下
笑い話では済まない。
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本当の問題
問題は新人ではない。
「どこまでミラーか」を
言語化していなかったこと。
設計は論理の世界。
なのに教育は
“察して”で回している。
ここが危険。
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それ以来、私はこう言う
「ミラー設計して。
ただし
購入品は反転しない。
型番確認。
左右違いはリストアップ。」
一文増やすだけ。
それだけで事故は激減した。
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このトラブルが教えてくれたこと
新人のミスは、
能力不足ではなく
情報不足。
常識は、
説明して初めて常識になる。
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結論
「常識だろ」と言うのは簡単。
でも、
常識を設計しない組織は
同じ事故を繰り返す。
購入品をミラーで描いた新人は、
ミスをしたのではない。
組織の“暗黙知”を
可視化してくれた。
私はそう思っている。